しぼうしゅ
脂肪腫
皮膚と筋肉の間や、筋肉にできる脂肪のかたまり
5人の医師がチェック 87回の改訂 最終更新: 2020.10.09

脂肪腫の検査について:視診、触診、エコー検査など

脂肪腫であるかは問診や身体診察によりある程度判断することができます。脂肪腫以外の病気との見極めを行うためにエコー検査やMRI検査が行われることがあります。また、手術で塊を除去した場合には、がんとの見極めのため、病理検査が行われます。

1. 問診

問診とは医師などの質問に答える形で身体の状態や生活背景を伝えることをいいます。脂肪腫の人は以下のポイントをよく聞かれます。

  • どのような症状があるか
  • 症状の時間経過はどのようなものか
  • 飲んでいる薬は何かあるか
  • アレルギーがあるか

症状の時間経過は脂肪腫であるかどうか判断するうえで大事な質問事項の一つになります。例えば、皮膚のしこりに気づいてから急速に大きくなっている場合には、がんなどの他の原因を考えなければなりません。また、薬による治療を行ううえでは、他に飲んでいる薬との飲み合わせの問題やアレルギーがなく安全に使えるかという情報も重要です。医師に身体の状態や生活背景を聞かれたら、わかる範囲で構いませんので、診察時に説明するようにしてください。

2. 身体診察

問診に引き続いて身体の状況を客観的に評価することを身体診察といいます。脂肪腫では見た目(視診)やしこりの感触(触診)から脂肪腫と診断して良いか判断されます。

3. エコー検査(超音波検査)

エコー検査(超音波検査)はしこりに向かって超音波を当て、反射してきた情報をもとに皮膚内部にある塊の形や状態を映像化する検査です。皮膚にゼリーを塗り、超音波を出す機械(プローブ)を当てるとモニターにしこりの画像が出力されます。脂肪腫の大きさ、形、成分を調べることができます。15分から30分程度の検査です。また被ばくの心配のない検査なので、妊婦にも安全に行うことができます。

4. MRI検査

MRI検査は強力な磁石を利用して体内の様子を画像化する検査で、脂肪腫の大きさ、形、成分を調べることができます。エコー検査よりも正確に調べることができ、手術を行う場合にはMRI検査も行われることが多いです。30分程度の検査です。MRI検査も被ばくの心配がなく、妊婦にも安全に行うことができます。ただし、ペースメーカーなど体内に金属が埋め込まれている人は検査ができない場合があるので、検査を受ける前に確認するようにしてください。

5. 病理検査

病理検査は手術で取り出した脂肪腫の中身を顕微鏡で確認することです。脂肪腫に似た病気に脂肪肉腫というがんがあります。脂肪腫と脂肪肉腫は外見では判別がつかないことが多いです。そのため、手術で取り出した後は病理検査に出し、がんの成分が含まれていないか確認が行われます。