しぼうしゅ
脂肪腫
皮膚と筋肉の間や、筋肉にできる脂肪のかたまり
5人の医師がチェック 87回の改訂 最終更新: 2020.10.09

脂肪腫のよくある疑問点について

脂肪腫は良性のしこりですが、自然治癒することはありません。もし見た目が気になったりサイズが大きかったりする人は手術で取り除けます。手術で取り除いた後の再発の心配はほとんどありません。また、治療は保険診療で受けることができます。

1. 脂肪腫とがんとの違いとは?

脂肪腫は良性の病気です。がんのように見通しが悪い病気ではなく、転移をしたり、命に関わることはありません。

ただし、脂肪腫とよく似た病気に「脂肪肉腫」という悪性腫瘍(がん)があります。脂肪腫と脂肪肉腫は見た目だけで区別することは難しく、手術で取り出して病理検査をすることが重要です。

脂肪肉腫は脂肪腫に比べてサイズが大きい傾向にあります。そのため、サイズが大きいもの(10cm以上)場合には、手術が勧められます。

参考文献:Bird J E. et al. Non-Radiographic Risk Factors Differentiating Atypical Lipomatous Tumors from Lipomas. Front. Oncol., 22 September 2016

2. 脂肪腫は自然治癒することはあるか?

脂肪腫は自然と小さくなったり、治癒することはありません。治療をする場合は手術で取り除く必要があります。ただし、小さいものについては放置しても問題ないことが多いです。治療について詳しくはこちらのページで説明しています。

3. 脂肪腫の傷跡はどれくらいで治る?

手術後はだいたい1週間から2週間で傷がふさがり、数ヶ月かけて傷跡は目立ちにくくなっていきます。残念ながら傷跡が完全になくなることはありませんが、手術法の改良により以前よりも傷跡は目立ちにくくなっています。

もし手術をして1、2ヶ月経った後に傷跡が赤く盛り上がってくる場合には「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」という状態が考えられます。肥厚性瘢痕は専門的な治療が必要な状態なので、このような場合にはお医者さんに相談するようにしてください。

4. 脂肪腫は再発することがあるか?

脂肪腫の再発はほとんど起こりません。手術で脂肪腫を取り除けば、根治ができます。

5. 脂肪腫の治療は保険診療で受けられる?

脂肪腫の治療は一般的なクリニック、病院において保険診療で行われています。保険を使って治療を受けた場合には、診察、薬、手術の自己負担額は3割になります。(75才以上の場合は1割、70才以上の75才未満の場合は2割になります)。一方で、形成外科や美容外科、美容皮膚科では脂肪腫の手術を保険診療ではなく、自由診療で行っている可能性があります。この場合、全額自己負担になるため、保険診療よりもかなり高額になる可能性があります。念のため、事前に問い合わせをするかホームページで確認しておくと安心です。