にぶんせきつい
二分脊椎
先天的に、背骨の後ろ側が閉じきらず、脊柱管が管ではなく、半分開いている状態。
7人の医師がチェック 69回の改訂 最終更新: 2018.11.20

Beta 二分脊椎についての医師コメント

二分脊椎の症状は非常に多彩です。主なところでは水頭症(髄液の通り道がふさがれることで脳圧があがってしまう)、排尿障害、排便障害(これらは脊髄の下の方で支配しているので症状が伴うことが多いです)、下肢の運動障害などです。
生後すぐに困るものはこの脊髄がむき出しになっているもので、これは感染症のリスクが高いので必ず手術で閉じにいきます。新生児は体が小さいので穴が大きい場合には皮膚を大きめに切って寄せ合わせたりします。また髄液の通り道としてシャントというものを作成することがあります。これは頭の髄液に別の通り道を用意してあげる方法で、お腹の中と頭をつなぐことが多いです。
脊髄がむき出しになっていない場合は診断もできないことが多いですが、こういう場合は大きくなってきて診断がつくことがあります。これは体格の変動に応じて脊髄が引っ張られることで障害が出たり、歩行する段階になって気づいたりすることによります。
おねしょが続くことが見つかることもあれば、尿路感染を繰り返すことで見つかることもあります。軽症例の発見の契機は非常にバリエーションにとみます。
大事なこととして、二分脊椎自体では基本的には発達は十分保てると言うことです。もちろん生まれつきの合併症を持つ場合や術後の管理にかなり苦労する場合で発達が遅くなる場合もありますが、小児科医としては発達正常を目指します。重症例であっても車椅子を使ったり、自己導尿が必要であったりしても、就業はできるというくらいを目標においてます。


匿名協力医師
病気や薬の豆知識
2016.05.09