すいとうしょう

水頭症

脳の内部の空間である脳室に過剰な脳脊髄液が溜まって、脳室が拡がった状態

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14人の医師がチェック 91回の改訂 最終更新: 2017.07.21

水頭症の基礎知識

POINT水頭症とは

水頭症は脳の内部の空間である脳室に過剰な脳脊髄液が溜まって、脳室が拡がる病気です。先天性水頭症と後天性水頭症の2種類に分けられます。先天性水頭症は先天奇形・遺伝性疾患など、後天性水頭症は脳腫瘍・脳出血・髄膜炎などが原因となります。 検査は触診・頭部CT検査・頭部MRI検査などを行います。症状を引き起こしている部位によって治療は様々ですが、手術をすることが多いです。

水頭症について

  • 脳の内部の空間である脳室脳にある空間。左右の側脳室、第三脳室、第四脳室の4つの脳室があり、それぞれの脳室は互いにつながっているに過剰な脳脊髄液脳や脊髄の周囲を満たしている体液が溜まって、脳室が拡がった状態
    • 脳脊髄液が過剰に作られる
    • 脳脊髄液の吸収が追いつかない
    • 何らかの原因で脳脊髄液の循環が悪くなることで渋滞が起こっている
  • 主な原因
    • 出生前(先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語水頭症)
      ・先天奇形
      ・遺伝性疾患(X連鎖性水頭症)
      ・胎内感染(トキソプラズマ原虫と呼ばれる微生物の一種。家畜の肉やネコの糞、土の中などに存在しているなど)
      ・脳室内出血
    • 出生後(後天性生まれてから起こること。「先天性(先天的)」の対義語水頭症)
      脳腫瘍
      脳出血
      髄膜炎
      ・外傷
  • 60歳以上の成人に最も多くみられる
  • 大きく2つに区分される
    • 非交通性(閉塞性)水頭症
      ・脳室系内で脳脊髄液の流れが閉鎖されて起こる
      ・出生直後の新生児や乳児によく見られる
      ・生まれつき髄液脳や脊髄の周囲を満たしている体液の通り道が狭かったりする先天性異常によって生じることが多い
    • 交通性(非閉塞性)水頭症
      ・脳脊髄液の吸収が不十分な場合に起こる
      ・脳内の病気によって脳脊髄液の流れが妨げられることで起こる
      くも膜下出血後に起こることもある
  • その他の分類
    • 先天性水頭症:出生前または出生時にすでに水頭症が存在している
    • 後天性水頭症:出生後に外傷や疾患によって水頭症になる
    • 正常圧水頭症(NPH):脳室内の脳脊髄液の量が増えて水頭症が起こるが、脳圧はほぼ上昇しない

水頭症の症状

  • 新生児・乳児期(0〜2歳頃)
    • 嘔吐
    • 食欲不振
    • 気力低下
    • 過敏性
    • 不定期に起こるけいれん発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い
    • 足の痙直(突っ張るような硬さ)
  • 幼児・学童期・成人期(2歳頃〜)
    • 頭痛
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • 視覚障害
    • 性格の変化
    • 集中力の低下
    • 常に眠い状態が続く
  • 水頭症の中でも、正常圧水頭症に特徴的な症状
    • 歩行障害
    • 尿失禁
    • 精神活動の低下
      ・認知機能低下
      ・意欲の低下   など

水頭症の検査・診断

  • 触診
    • 頭の周径が大きくなったり、破壺音(頭を軽く打診すると壺にヒビが入ったような音)がする
  • 画像検査
    • 頭部CT検査X線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い
      脳室脳にある空間。左右の側脳室、第三脳室、第四脳室の4つの脳室があり、それぞれの脳室は互いにつながっているの大きさを確認し、診断に役立てる
      ・水頭症に対する最も基本的な検査である
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査
      ・脳室の確認ができると同時に、腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるなどその他の脳の疾患についても詳しく調べることができる

水頭症の治療法

  • 症状を引き起こしている原因によって治療は異なる
  • 過剰に溜まった髄液脳や脊髄の周囲を満たしている体液を他の部位に流して調整する手術が行われることが多い
    • シャント血液や液体が、本来の流れとは異なる経路を形成している状態。病気の一側面であったり、手術であえてシャントをつくったりすることもある手術:髄液が溜まることで膨らんだ脳室脳にある空間。左右の側脳室、第三脳室、第四脳室の4つの脳室があり、それぞれの脳室は互いにつながっているにカテーテルを挿入し、髄液を他の体腔(腹腔など)に流して脳圧を適切な状態に調整する手術

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