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トキソプラズマ症

寄生虫であるトキソプラズマ原虫による感染症。妊婦が感染するとお腹の赤ちゃんに先天異常が起こることがある

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7人の医師がチェック 122回の改訂 最終更新: 2017.07.21

トキソプラズマ症の基礎知識

POINTトキソプラズマ症とは

トキソプラズマという原虫の感染症のことを言います。トキソプラズマは猫の糞や豚肉などに含まれています。通常は免疫力があればトキソプラズマに感染しても症状を起こすことはあまりありませんが、AIDSなどの免疫力が落ちる状態では症状が出ることがあります。また、妊婦が感染するとお腹の中の子どもに感染がうつり悪影響が出ることがあります。 診断のためには血液中のトキソプラズマ抗体を調べます。また、脳炎や髄膜炎が疑われた場合は背中に針を刺して脳脊髄液を採取して調べる場合があります。 トキソプラズマ症を疑った場合は、感染症内科を受診することが望ましいです。

トキソプラズマ症について

  • 寄生虫であるトキソプラズマ原虫と呼ばれる微生物の一種。家畜の肉やネコの糞、土の中などに存在している原虫単核細胞の微生物のうち、真核生物のものをいう。アメーバやマラリアなどによる感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
    • トキソプラズマは猫の糞や生の豚肉などに含まれる
    • 猫が糞をすることのある砂場や土で遊んでいると感染することがある
  • 分類
    • 先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語トキソプラズマ症:妊娠中に感染するとお腹の赤ちゃんに感染がうつることがある
      ・胎盤を通じて胎児に感染する
      ・お腹の赤ちゃんの先天異常が起こることがある
    • 後天性生まれてから起こること。「先天性(先天的)」の対義語トキソプラズマ症:成人の感染
      ・症状が出ないことが多いが、免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患が弱っていると症状が出やすい
       ・HIV身体の免疫にかかわる白血球に感染するウイルスで、エイズの原因となるもの感染からAIDSに至った人に多い
      ・世界の人口の3分の1がトキソプラズマに感染するという報告がある

トキソプラズマ症の症状

  • 先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語トキソプラズマ症
  • 後天性生まれてから起こること。「先天性(先天的)」の対義語トキソプラズマ症
    • リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるの腫れ
    • 発熱
    • 倦怠感だるさのこと
    • 網脈絡膜炎(視力低下、かすみ目)
    • けいれん

トキソプラズマ症の検査・診断

  • 血液検査
    • トキソプラズマ原虫と呼ばれる微生物の一種。家畜の肉やネコの糞、土の中などに存在している抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするを調べ、感染の有無を確認する
  • 髄液検査背中側から背骨の間に針を刺して、髄液と呼ばれる液体を採取する検査。脳や脊髄に異常がないかを確認するために行う
    • 脳炎や髄膜炎が疑われた場合に、背中から針を刺して脳脊髄液脳や脊髄の周囲を満たしている体液の中にトキソプラズマがいないかを調べる

トキソプラズマ症の治療法

  • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないによる治療
    • ピリメタミン、スルファジアジン、スピラマイシンが有効とされるが、日本ではいずれもトキソプラズマ症に対する使用が保険で認められていない
  • 予防・再発防止方法
    • 猫の糞がある地域には近寄らない
    • 猫の糞を放置しないように地域で努める
    • 豚肉を生で食べないように注意する
    • 野菜や果物はよくあらって食べる
    • ガーデニングや土、砂をいじるときは手袋を必ずする
  • 妊娠中の女性が感染すると胎児に先天異常が起こることがあるため、特に妊婦は予防策を徹底する

トキソプラズマ症のタグ


トキソプラズマ症に関わるからだの部位