のうしゅよう

脳腫瘍

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側にできた腫瘍の総称。良性のものや悪性のものなど、色々なタイプがある

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17人の医師がチェック 263回の改訂 最終更新: 2017.06.15

脳腫瘍の基礎知識

脳腫瘍について

  • 頭蓋骨の内側にできた腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの総称
  • 分類(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 約1万人あたり1人に見つかると言われている
  • 脳や神経細胞の遺伝子に異常が生じることが原因となって、細胞が異常に増殖し続けてしまうことで腫瘍が生じる

脳腫瘍の症状

  • 頭蓋内圧頭蓋骨の内側の圧力のこと。脳腫瘍や水頭症、脳浮腫、出血などの「場所をとる」病変があると、頭蓋骨の内側の圧力が上がることになる亢進症状
    • 脳に大きめの腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるができると、頭蓋骨の内側がパンパンになってしまうことで圧力が高くなりすぎて起きる症状
    • 代表的な症状は頭痛、嘔吐
  • 局所症状
    • 脳腫瘍の周りにある脳の機能がダメージをうけることで出る症状
    • 代表的な症状は、歩きづらさ、しゃべりづらさ、けいれん、耳の聞こえづらさなど
    • 下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつの腫瘍は、成長ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるや女性ホルモンの異常などを引き起こし、月経が止まったり、先端巨大症という別の病気の原因となったりする
    • 下垂体が直接目の神経を圧迫することで、視力が悪くなったり、視野が狭まってきたりすることがある

脳腫瘍の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの部位、大きさなどを特定するために行う
    • 頭部CT検査X線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査
  • 組織検査:生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われるを行い腫瘍の性質(良性病気の中でも、相対的に経過が悪くないもの。多くの場合、腫瘍をつくる病気に対して、悪性腫瘍と対比させるために使われる用語か悪性か)を調べる

脳腫瘍の治療法

  • 症状がない良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となるの場合、経過をみながら治療の必要性を検討
  • 治療は手術と放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法が主流
    • 手術
      ・開頭手術(頭蓋骨を切って行う手術)
    • 放射線治療主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの種類や場所によって、いくつかの方法が使い分けられる
      ・全脳照射
      ・部分照射(ガンマナイフ、サイバーナイフ)
      ・重粒子線照射
  • 病状によって使われることがある薬剤
    • ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられている
    • 抗うつ薬
    • てんかん

脳腫瘍に関連する治療薬

アルキル化剤

  • 細胞増殖に必要なDNAに作用しDNA複製阻害作用やDNAの破壊作用により抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し転移することで細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞の増殖には遺伝情報をもつDNAの複製が必要となる
    • 本剤は薬剤中のアルキル基というものがDNAに結合することで抗腫瘍効果をあらわす
アルキル化剤についてもっと詳しく

分子標的薬(ベバシズマブ〔抗VEGFヒト化モノクローナル抗体〕)

  • がん細胞の増殖に必要なVEGFという物質の働きを阻害し血管新生を抑えることで抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返したり転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • がん細胞の増殖には、がんに栄養を送る血管の新生が必要となり血管内皮増殖因子(VEGF)という物質が血管内皮の増殖や血管新生に関与する
    • 本剤はVEGFに結合しVEGFの働きを阻害することで腫瘍組織の血管新生を抑制する作用をあらわす
  • 本剤は他の抗がん薬の効果を高める作用もあらわす
  • 本剤はがん細胞の増殖などに関わる特定分子の情報伝達を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす分子標的薬となる
分子標的薬(ベバシズマブ〔抗VEGFヒト化モノクローナル抗体〕)についてもっと詳しく

脳腫瘍の経過と病院探しのポイント

脳腫瘍かなと感じている方

脳腫瘍の症状は、場所によって異なります。頭痛や吐き気、嘔吐、ぼーっとする、性格や行動の異常、けいれん、手足の動きにくさ、言葉の出づらさ、ふらつきやめまいなど様々な症状が出ます。

脳腫瘍にはたくさんの種類があります。その中には原発性他の病気や外部の要因によってではなく、その病気自体が自然発生したものであるということ。「二次性、続発性、転移性」と対比的に用いられる脳腫瘍(転移がん細胞がリンパ液や血流にのって、リンパ節や他の臓器にまで広がること。転移がある場合は進行がんに分類されることが多いではなく初めに頭に出来る脳腫瘍)もあれば、転移性脳腫瘍(体の他の部位に初めにできて、その後脳に転移したもの)もあります。原発性脳腫瘍の中には、転移をしない良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となるもあれば、どんどん広がっていく悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるもあります。

なかなかご自身で脳腫瘍を疑うことはないと思います。上記の症状のいずれかが出現して困った時に、内科、総合内科、総合診療科、神経内科や脳神経外科のクリニックや病院を最初に受診して、頭のCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査やMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査を行った時に脳腫瘍を指摘されるという方も実際には多いです。

頭のCT検査やMRI検査を行って脳腫瘍を疑われた場合には、一定規模以上の総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないでの入院が必要となるでしょう。原発性脳腫瘍(転移ではなく初めに頭に出来る脳腫瘍)は珍しく、だいたい年間で人口10万人あたり10−20人程度しか発症症状や病気が発生する、または発生し始めることしません。また原発性脳腫瘍には100以上の種類があり、それぞれ特徴や治療法が違います。手術だけでなく、放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称を行うことも多いため、脳腫瘍の患者数が多く、手術、放射線療法、化学療法が行える病院で治療を受けることが望ましくなります。大学病院でしたら脳腫瘍の方は多く入院していますし、他にも脳腫瘍の多い一般病院もあります。webで探したり、最初に受診したクリニック、病院の医師にそういった病院を紹介もらう流れになるかと思います。

脳腫瘍は年齢や性別、CT検査やMRI検査の画像所見検査や診察から分かる情報のこと、脳の中での部位からある程度種類を予測できますが、最終的には手術か生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われる腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの組織を採取して、病理検査を行うことで診断が確定します。

手術か生検を行って病理検査をしなければ、診断は確定しません。手術を行うか、生検を行うかは、予測される脳腫瘍の種類や部位によって判断されます。手術で取りきれば治る脳腫瘍の可能性が高い場合や、脳の表面に腫瘍があって簡単に手術で取れそうな場合などに手術が選択されます。手術で取ってもあまり意味がない場合や他の治療法(放射線療法や化学療法)でほとんど治る場合、部位が運動や言葉の領域にまたがっていて手術をすれば麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること失語脳卒中などの影響で、言葉が適切に話せなくなったり、理解できなくなったりすること。発音がうまくできない「構音障害」とは区別されるが出そうな場合などに生検が選択されます。

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脳腫瘍でお困りの方

脳腫瘍の治療法として、手術、化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法があり、それらが組み合わされることも多いです。脳腫瘍の種類によってそれぞれの治療法の効果、望ましい治療法が異なります。また脳腫瘍の種類が同じでも、脳の中での位置によっても、手術の難しさ、起こりうる合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことが異なります。

比較的簡単に手術出来る良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となる(例えば脳の表面にできた髄膜腫)でしたら、多くの病院の脳神経外科でも治療(手術)が可能です。しかし悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるが疑われる場合、手術が難しい部位にある場合、化学療法や放射線療法が必要になる場合でしたら、脳外科専門医がいて脳腫瘍の患者さんが多く集まっている病院で治療を受けるのが良いかもしれません。

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