かすいたいせんしゅ

下垂体腺腫

脳の下垂体にできる良性腫瘍。様々なホルモンを大量に作り、ホルモンによる症状が出る場合が多い

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12人の医師がチェック 62回の改訂 最終更新: 2016.11.15

下垂体腺腫の基礎知識

下垂体腺腫について

  • 脳の下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつというところにできる良性腫瘍「がん」ではない腫瘍。無制限に大きくなったり、転移したりする悪性腫瘍とは異なるが、部位やサイズによっては手術が必要となる
  • 病気の分類
    • 機能性画像検査で分かるような腫瘍や潰瘍といった、臓器の形が変化するものではなく、臓器の機能異常が原因で病気が生じること下垂体腺腫:腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるが下垂体ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるを大量に作ってしまい、そのホルモンが多すぎることによって症状があらわれる
    • 非機能性下垂体腺腫:腫瘍自体は、下垂体ホルモンを作らない
  • 脳腫瘍の約20%を占める、比較的多い腫瘍
    • 成人に多い
      ・機能性は30代に多い
      ・非機能性は50代に多い
  • 下垂体腫瘍の中の内訳
    • 非機能性腺腫 (約40%)
    • プロラクチン産生腺腫(プロラクチノーマ) (約30%)
    • 成長ホルモン産生腺腫 (約20%)
    • 副腎皮質刺激ホルモン脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモン産生下垂体腺腫 (約5%)
    • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌する刺激ホルモン産生下垂体腺腫 (約1%)
    • その他 (約4%)

下垂体腺腫の症状

  • 増えてくる腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類される細胞が、下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるを作るかどうかによって、様々な症状があらわれる
  • 機能性画像検査で分かるような腫瘍や潰瘍といった、臓器の形が変化するものではなく、臓器の機能異常が原因で病気が生じること下垂体腺腫で起こることが多い症状
    • プロラクチンが多く出る場合:最も多い
      ・月経不順や無月経、不妊、乳汁漏出(女性)
      ・性欲低下、女性化乳房(男性)
    • 成長ホルモンが多く出る場合
      先端巨大症:手足やおでこ、あご、唇などが大きくなる
    • ACTH脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモン副腎皮質刺激ホルモン脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモン)が多く出る場合
      ・クッシング病:顔が丸くなったり、胸や腹が太る
  • 非機能性下垂体腺腫で起こることが多い症状
    • 視神経の圧迫によって起こる症状
      ・視野障害
      ・視力低下
    • 正常な下垂体を圧迫することで起こる症状
      ・下垂体ホルモンの作られる量が落ちる(下垂体前葉機能低下症と呼ぶ)
       ・無月経(女性)
       ・勃起不全、性欲低下(男性)

下垂体腺腫の検査・診断

  • 血液検査、尿検査:ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるの値を調べる
  • 視力検査視力を測定する検査。ランドルト環と呼ばれる、アルファベットのCに似た形の向きを答える測定法がある:視野や視力を調べる
  • 画像検査:腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの状況を検査
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査:腫瘍の大きさや位置を調べる

下垂体腺腫の治療法

  • ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる不足による症状に対しては、ホルモン薬で補う
  • 症状がある場合は、基本的には手術で全摘出を目指す
    • 症状がなくても腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるの大きさなどによって手術を検討する
  • 主な手術:腫瘍の状況によって「開頭手術」か「経鼻内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある手術」が選択される
    • 開頭手術
    • 経鼻内視鏡的手術
      ・経鼻内視鏡的手術は特に専門性が高く、行える施設は限られている
    • 腫瘍の大きさ、部位、周囲構造との関係によっては、複数回の手術が必要な場合もある
  • 放射線治療主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法
    • 周囲の血管、動脈、脳などに癒着皮膚や体内の組織同士が炎症のためにくっついてしまうことし、全摘出が難しい場合に行う
  • 術後に様々なホルモンのバランスが崩れることがあるが、多くの場合は内服薬飲み薬のことでコントロールできる
  • 再発率が高いため、治療後も定期的に経過を観察する必要がある
  • 小さな非機能性画像検査で分かるような腫瘍や潰瘍といった、臓器の形が変化するものではなく、臓器の機能異常が原因で病気が生じること下垂体腺腫の場合は、定期的に頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多いや血液検査でホルモンの値を確認し経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われるする

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