かすいたいぜんようきのうていかしょう

下垂体前葉機能低下症

脳にある下垂体前葉という部分からホルモンが出にくくなり、様々な症状が出る病気

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9人の医師がチェック 119回の改訂 最終更新: 2017.06.15

下垂体前葉機能低下症の基礎知識

下垂体前葉機能低下症について

  • 脳にある下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつという部分から出るホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるが量が少なくなり、様々な症状が出る病気
    • 下垂体は「前葉」と「後葉」に分けられる
    • 下垂体の前葉は、食欲や体温、体の成長などの調整を行う
      副腎皮質刺激ホルモン脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモン副腎皮質ホルモン副腎皮質で作られるホルモンで、ステロイドホルモンとも呼ばれる。コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲンの3種類があるの分泌をコントロール)
      甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌する刺激ホルモン(甲状腺ホルモン全身の代謝を活発にしたり、神経を興奮させたりする働きをもつホルモンの分泌をコントロール)
      ・成長ホルモン(体の成長を促す)
      ・卵胞刺激ホルモン(卵巣子宮の両側にある器官で、女性ホルモンを分泌したり、卵子を作り出したりする働きを持つものに作用して卵胞を刺激し、卵胞の成長を促す)
      ・黄体形成ホルモン(排卵を促す)
      ・プロラクチン(母乳の分泌を促す)
    • 下垂体の後葉は、排尿や乳汁を調節する
      ・バソプレシン(尿の量を減らす)
      ・オキシトシン(乳汁の分泌を促す)
    • 下垂体の機能が低下すると、これらの調整機能が低下する
  • ホルモンが低下する原因
    • 頭のけが
    • 下垂体(周り)の腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類される下垂体腺腫頭蓋咽頭腫
    • 下垂体の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るリンパ球血液中にある白血球の一種で、免疫の役割を担っている。B細胞、T細胞、NK細胞に分かれ、それぞれ働き方が異なる下垂体炎結核、脳炎)
    • 出産時の大量出血(シーハン症候群)   など

下垂体前葉機能低下症の症状

  • 分泌量が低下するホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるの種類により、症状が異なる
  • 副腎皮質刺激ホルモン脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモンの場合
  • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌する刺激ホルモンの場合
    • 寒がり、体温が低い
    • 毛が抜ける
    • 皮膚が乾燥して荒れる
    • 脈拍が少ない
    • 声が低くなる
    • 元気がなくなり、ぼーっとする
    • 便秘
  • 成長ホルモンの場合
    • 子どもの場合:成長障害(身長が低いなど)
    • 大人の場合:体脂肪が増える、筋肉が減る
    • 骨粗しょう症(骨がもろくなる)
    • スタミナがなくなる
  • 黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンの場合
    • 子どもの場合
      ・思春期に二次性ある病気が、自然発生したものではなく、他の病気や外部の要因によって引き起こされたものであるということ徴(男らしく、女らしくなる成長)が遅い
    • 大人の男性の場合
      ・性欲が低下する
      ・勃起しにくくなる
    • 大人の女性の場合
      ・月経(生理)がなくなる
      ・妊娠しにくくなる

下垂体前葉機能低下症の検査・診断

  • 血液検査:血液中のホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれるの値や血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値・電解質水の中に溶けると電気を通す性質をもつ物質で、ミネラルとも呼ばれる。ナトリウムやカリウムが有名貧血の程度などを調べる
    • ホルモンの分泌を刺激するホルモンを点滴して反応を調べる(負荷試験)
  • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつの状態を調べる

下垂体前葉機能低下症の治療法

  • 主な治療
    • 機能低下を引き起こした原因の治療を行う
      腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるが原因の場合は手術や放射線療法主にがんに対して用いられる、放射線を用いた治療法化学療法がんの治療の一種で、抗がん剤を使った治療の総称など
    • ホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる補充療法:足りなくなったホルモンを補充する
  • 下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつが元の状態に回復することはまれでありホルモン補充療法は一生続くことが多い
    • 副腎皮質刺激ホルモン脳の下垂体から出るホルモンの一つ。副腎皮質に、副腎皮質ホルモンを作るように命令するホルモンが低下している人に、感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称、発熱、けが、手術などのストレスが加わったときは薬を増やす必要がある

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