のうないしゅっけつ(のうしゅっけつ)

脳内出血(脳出血)

脳の内部に出血すること。脳梗塞、くも膜下出血とあわせて脳卒中と呼ばれる

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11人の医師がチェック 152回の改訂 最終更新: 2016.09.24

脳内出血(脳出血)の基礎知識

脳内出血(脳出血)について

  • 脳の中の血管が破れ、脳の内部で出血した状態
  • 主な原因
    • 高血圧:原因として最も多い
    • アミドロイドアンギオパチー:高齢者に多い
    • 脳動静脈奇形:生まれつきの脳血管の異常
  • 脳出血は発生した部位で大きく5つに分類される
    • 視床出血
    • 被殻出血
    • 脳出血
    • 脳幹脳の深い部分にある、生命維持に不可欠な部分。脳幹には生命維持装置があるため、脳卒中などでここが損傷をうけると、死に至る場合がある出血(橋出血)
    • 皮質下出血

脳内出血(脳出血)の症状

  • 出血した部位や量によって症状が変わる
  • 主な症状
    • 頭痛
    • 吐き気、嘔吐
    • 片方の手足の麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること
    • 片方の手足のしびれ(感覚障害)
    • しゃべりづらさ(構音障害舌や口を動かす筋肉が麻痺してうまくしゃべれなくなった状態。脳の病気(脳腫瘍や脳卒中)、顔面神経の病気などが原因で起こる
    • 歩きづらさ
    • めまい
  • 出血量が多かったり、生命維持に重要な部分に起こったりすると、意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるを引き起こしたり、死に至ることがある

脳内出血(脳出血)の検査・診断

  • 画像検査:出血部位、出血量などを調べる
    • 頭部CTX線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い:頭部CTで診断はつくが、出血の原因などを調べるために追加で行うこともある

脳内出血(脳出血)の治療法

  • 出血が多くて意識状態が悪く、命を失う危険がある場合は手術が行われる。それ以外の場合、基本的に手術は必要ではない
  • 薬物治療
    • 降圧治療:血圧を下げて、それ以上出血が増えないようにする
    • 脳圧降下剤(マンニトール、グリセオールなど):出血により腫れてしまった脳のむくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じるを取る
  • リハビリテーション
    • 手足の動かしづらさや喋りづらさの症状がある場合は、早めにリハビリを始めた方がよい
  • 再発防止のための治療
    • 高血圧の治療:再発を防止するために最も大切である

脳内出血(脳出血)の経過と病院探しのポイント

脳内出血(脳出血)かなと感じている方

脳内出血脳出血)は、突然の強い頭痛や意識状態の変化(会話ができなくなる、目を閉じてぼーっとしているなど)で発症症状や病気が発生する、または発生し始めることします。このような症状が出現した場合には脳出血をはじめとする緊急性の高い疾患が疑われますので、救急車を呼んで下さい。救急隊は近さや病院の専門性を考慮して適切な病院を選び搬送してくれます。

脳出血の診療は主に脳神経外科、脳外科が担当となりますので、このような診療科のある病院や、脳卒中センターを開設している病院などに搬送されると思われますことでしょう。SCU (stroke care unit) といって、脳出血など脳卒中の治療を専門とする病棟を設置している病院もあります。

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脳内出血(脳出血)でお困りの方

脳出血の治療は、手術を行える(または行うべき)状態かどうかという点によって大きく変わってきます。脳の手術は大きなリスクを伴います。手術を行うべきか否かは脳出血の大きさや場所によって判断されます。しかし、脳神経外科のない病院ではそもそも脳の手術を行うことができません。

手術を行わないとなった場合には、血圧を下げて脳出血を悪化させないようにしたり、リハビリテーションを行ったりします。脳出血で後遺症が残ってしまった場合、長期間のリハビリテーションが必要となります。後遺症が大きく一人で日常生活を行うことができないような場合には、急性期病院病気の発症直後の検査や治療に特化した病院。24時間体制で診療を受け付けているが、慢性期病院と役割を分担しており、病状が安定してきてからの診療は専門としていないから回復期病院急性期病院で治療を受けて病状が安定した後に、リハビリテーションを主体とした治療を行うための病院リハビリ病院急性期病院で治療を受けて病状が安定した後に、リハビリテーションを主体とした治療を行うための病院療養型病院病気の発症直後ではなく、病状が安定してきてからの検査や治療に特化した病院。急性期病院と役割を分担しており、発症直後の診療は専門としていない)に転院して、リハビリに専念することになります。

急性期病院にも一般的にリハビリの施設はついていますが、回復期病院の方がリハビリに専念しやすい環境が整っています。一緒にリハビリを行うことになるのは理学療法体の障害に対して、動かしたり、電気や熱で刺激したりすることを通じて行う治療。理学療法士はPT(Physical Therapist)と呼ばれる士、作業療法士、言語聴覚士といったスタッフです。患者さん一人あたりのスタッフ数や、リハビリ設備(リハビリ室や器具)の充実度といったところが病院を選ぶ上で参考になります。リハビリの回数が1日1回なのか、それとも午前と午後で2回あるのか、1日に受けられるリハビリの総時間、土日はどうかといった点は、回復期の病院を探す上でのポイントとなります。

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