まんせいこうまくかけっしゅ

慢性硬膜下血腫

硬膜下(硬膜と脳の間のスペース)で、時間をかけてじわじわと出血して、血が溜まる病気

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16人の医師がチェック 239回の改訂 最終更新: 2017.06.15

慢性硬膜下血腫の基礎知識

慢性硬膜下血腫について

  • 硬膜脳や脊髄を包む3層の膜(髄膜)のうち、最も外側にある厚い膜。頭蓋骨のすぐ内側にある下(硬膜と脳の間のスペース)で、時間をかけてじわじわと出血して、血液が溜まる病気
  • 転んだりして頭を打った際に、頭の中の細かい血管が裂けたり切れたりすることが原因となる
    • 頭を打ってから、数週間から数ヶ月遅れて症状が出てくる
  • 高齢者、男性に発症症状や病気が発生する、または発生し始めることすることが多い
    • 特にお酒をよく飲む人や血をサラサラにする薬(抗血小板薬血小板が血栓を作る作用を抑えるための薬。脳梗塞などの予防に使用される抗凝固薬血液を固まりにくくする薬。不整脈に対して、血栓ができるのを予防する目的で用いられることが多いなど)を飲んでいる人はリスクが高い

慢性硬膜下血腫の症状

  • 頭部CT検査X線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査で慢性硬膜下血腫が見つかっても、症状がないことも多い
  • 頭をぶつけてから、数週間から数か月ほど経ってから症状が出ることが一般的である
  • 主な症状
    • 歩行するとふらつく
    • 片側の手足の動かしづらさやしびれが出る
    • 頭痛、頭重感が出現する
    • しゃべりづらくなる
    • ぼーっとする
    • 物忘れ(認知症の様な症状)が現れるor悪化する
    • 重症な場合には、意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるの原因となる場合がある

慢性硬膜下血腫の検査・診断

  • 画像検査
    • 頭部CT検査X線(放射線)を用いて頭の中の状態を調べる検査。脳出血や水頭症の確認などに使われることが多い硬膜脳や脊髄を包む3層の膜(髄膜)のうち、最も外側にある厚い膜。頭蓋骨のすぐ内側にある下に血腫体の中にできた血のかたまりのこと。何らかの原因で体内に出血した場合に生じるがあるか調べる
    • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査:より詳しく検査する必要がある時に行われることもある

慢性硬膜下血腫の治療法

  • 症状があれば原則的に手術が行われるが、症状がない場合は手術以外の治療することもある
    • 手術を行わない場合は、経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われるをしたり漢方薬などを使ったりして様子を見る
  • 手術
    • 頭蓋骨に小さい穴を開け、溜まった血の塊を吸い出す
    • 通常は局所麻酔で1時間程度で終わる
  • 手術後の再発
    • 10人に1人が治療後に再発し、特に腎臓の機能が落ちている場合は再発率が高いと言われている
    • 抗血小板薬血小板が血栓を作る作用を抑えるための薬。脳梗塞などの予防に使用される抗凝固薬血液を固まりにくくする薬。不整脈に対して、血栓ができるのを予防する目的で用いられることが多いを飲んでいる場合も再発しやすい

慢性硬膜下血腫の経過と病院探しのポイント

慢性硬膜下血腫かなと感じている方

慢性硬膜下血腫は、頭をぶつけてから数週間後、場合によっては数か月後に症状が出てくる病気です。この間少しずつ血管から出血が広がっていき、徐々に意識がぼんやりとする、言動がおかしくなる、尿失禁を繰り返してしまう、などの症状が出てきます。

上記のような症状に該当してご心配な方は脳神経外科(脳外科)のある病院での受診をお勧めします。もし慢性硬膜下血腫があったとしても、小さなものや症状のないものについては、手術をせずに様子をみることがあります。

慢性硬膜下血腫の診断はCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査で行います。国内の総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないであればほとんどのところにCTの設備がありますので、診断のために特別な病院を選択しなければならない、ということはありません。
出血が大きなものであれば脳外科医でなくとも診断がつきますが、CTの画像上では脳と血腫体の中にできた血のかたまりのこと。何らかの原因で体内に出血した場合に生じるが同じ色に写るために血腫が見えにくいことや、左右両側に血腫があると両側対称に見えて異常に気づきにくいことから、一部の慢性硬膜下血腫では、普段から慣れている医師でないと血腫を見落としてしまう可能性もあります。

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慢性硬膜下血腫でお困りの方

慢性硬膜下血腫の根本治療としては、頭蓋骨に穴を空けて内部に溜まった血液を洗い流す手術(穿頭血腫除去術)を行います。溜まった血液をしっかりと取り除くことができれば大半の症状は改善します。

症状が強い場合には緊急で手術を行います。平日の日中であれば良いのですが、土日祝日や夜間は院内に残っているスタッフが少ないため、緊急で手術を行える病院と、そうでない病院があります。ある程度の規模の病院や、脳外科手術の手術件数が多い病院の方が、時間外の緊急手術により迅速に対応できるところが多い傾向にあります。

慢性硬膜下血腫が大きなものであった場合や、症状が出てから手術までに時間がかかってしまった場合などは残念ながら後遺症が残ってしまうことがあります。この場合、脳の機能回復を目指してリハビリテーションが必要となります。急性期病院病気の発症直後の検査や治療に特化した病院。24時間体制で診療を受け付けているが、慢性期病院と役割を分担しており、病状が安定してきてからの診療は専門としていないから慢性期病院病気の発症直後ではなく、病状が安定してきてからの検査や治療に特化した病院。急性期病院と役割を分担しており、発症直後の診療は専門としていないリハビリ病院急性期病院で治療を受けて病状が安定した後に、リハビリテーションを主体とした治療を行うための病院療養型病院病気の発症直後ではなく、病状が安定してきてからの検査や治療に特化した病院。急性期病院と役割を分担しており、発症直後の診療は専門としていない)に転院して、リハビリに専念することが多いです。

急性期病院にも一般的にリハビリの施設はついていますが、慢性期病院の方がリハビリに専念しやすい環境が整っています。一緒にリハビリを行うことになるのは理学療法体の障害に対して、動かしたり、電気や熱で刺激したりすることを通じて行う治療。理学療法士はPT(Physical Therapist)と呼ばれる士、作業療法士、言語聴覚士といったスタッフです。患者さん一人あたりのスタッフ数や、リハビリ設備(リハビリ室や器具)の充実度といったところが病院を選ぶ上で参考になります。リハビリの回数が1日1回なのか、それとも午前と午後で2回あるのか、土日はどうかといった点は、慢性期の病院を探す上でのポイントとなります。

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