とーちしょうこうぐん
TORCH症候群(トーチ症候群)
妊婦が感染すると胎児に重い症状や障害を起こす感染症の総称
7人の医師がチェック 33回の改訂 最終更新: 2021.03.01

TORCH症候群(トーチ症候群)の基礎知識

POINT TORCH症候群(トーチ症候群)とは

TORCH症候群は妊婦がかかると胎児に重い症状や障害を起こしうる感染症の総称です。妊娠前あるいは妊娠初期から感染の有無を調べる必要があります。妊娠の希望がある場合は、妊娠する前に抗体を検査しておけば予め予防接種を受けることができます。TORCH症候群の中でも梅毒やトキソプラズマ症のように治療薬のある感染症であれば、感染が判明してから治療を開始します。 多くの場合、血液検査により診断します。TORCH症候群が心配な人や治療したい人は、産婦人科や感染症内科を受診してください。

TORCH症候群(トーチ症候群)について

TORCH症候群(トーチ症候群)の症状

  • トキソプラズマ症サイトメガロウイルス感染症は、妊婦に症状が出ないことも多く、気がつきにくい
  • 胎児の発育不良がみつかることで、初めて感染症の検査をして発見されることも多い
  • 胎児の症状や先天的な形態異常の程度は感染症の種類によりさまざま

TORCH症候群(トーチ症候群)の検査・診断

  • 妊婦には症状が出ないこともあるので、妊娠中には感染症の検査を受ける必要がある
    • 梅毒B型肝炎HIV(一部の自治体)の検査には公費が出る
  • 血液検査
    • 抗体価の測定:感染の有無などを調べる
    • 風疹は妊娠前に抗体価を検査することが望ましい(抗体価が高ければ感染しにくい)
  • 超音波検査
    • 胎児のサイズを計測し、発育不良が有る場合にはTORCH症候群が潜在している可能性を考慮する

TORCH症候群(トーチ症候群)の治療法

TORCH症候群(トーチ症候群)のタグ

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