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TORCH症候群(トーチ症候群)

妊婦が感染すると胎児に重い症状や障害を起こすことの感染症の総称

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7人の医師がチェック 31回の改訂 最終更新: 2017.07.21

TORCH症候群(トーチ症候群)の基礎知識

POINTTORCH症候群(トーチ症候群)とは

TORCH症候群は妊婦がかかると胎児に重い症状や障害を起こしうる感染症のことです。そのため妊娠前あるいは妊娠初期から感染の有無を調べる必要があります。妊娠希望がある場合は、妊娠する前に抗体を検査しておけば予め予防接種を受けることができます。TORCH症候群の中でも梅毒やトキソプラズマ症などのように治療薬のある感染症であれば、感染が判明してから治療を開始します。 多くの場合で血液を用いて診断します。TORCH症候群が心配な人や治療したい人は、産婦人科や感染症内科を受診して下さい。

TORCH症候群(トーチ症候群)について

  • 妊婦が感染すると胎児に重い症状や障害を起こすことの感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称の総称
  • 多くの場合、妊婦が初めて感染したときに問題になることが多い
  • 感染の経路は経胎盤感染妊婦からお腹の中の赤ちゃんへ感染症が伝染すること。流産や先天異常の原因となる場合がある産道感染感染症が、出産の際に母親から赤ちゃんに伝染することがある
    • 水痘単純ヘルペスB型肝炎は特に産道感染が問題となる
    • 産道感染を起こす病気の場合は、帝王切開を行うと子どもにうつりにくくなる
  • 妊婦の定期検診で以下の感染の有無を調べている
    • 全員チェックする項目
      梅毒
      B型肝炎ウイルスB型肝炎の原因となるウイルス。血液などの体液を介して感染する。従来の主な感染ルートは母子感染であったが、近年では減少してきている
      HIV身体の免疫にかかわる白血球に感染するウイルスで、エイズの原因となるもの
    • 希望者あるいは必要者がチェックする項目
      風疹
      トキソプラズマ原虫と呼ばれる微生物の一種。家畜の肉やネコの糞、土の中などに存在している
      ・ヒト成人T細胞白血病
      C型肝炎
      ・B群溶連菌
      ・クラミジア
      ・サイトメガロウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である
      ・ヒトパルボウイルスB19伝染性紅斑(リンゴ病)の原因となるウイルス。飛沫感染や接触感染によって感染する
      麻疹
      水痘

TORCH症候群(トーチ症候群)の症状

  • トキソプラズマ症やサイトメガロウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染は特に症状が出ないことが多い
    • 妊婦が感染していることに気づきにくい
  • 胎児の発育不良がみつかり、初めて感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称を調べて発見されることも多い
  • 胎児の症状や先天的な形態異常の程度は感染症により様々

TORCH症候群(トーチ症候群)の検査・診断

  • 血液検査
    • 抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする価などをはかり感染の有無や状態を検査
    • 風疹などは可能であれば妊娠前に抗体価を検査することが望ましい(抗体価が高ければ感染しにくい)
  • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるによって胎児のサイズを計測し、発育不良が有る場合にTORCH症候群が潜在していないかを考える必要がある
  • 症状の出ないこともあるので、妊婦に妊娠中に感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称の検査を受ける必要がある
    • 梅毒B型肝炎HIV身体の免疫にかかわる白血球に感染するウイルスで、エイズの原因となるもの(一部の自治体で)に検査は公費が出る

TORCH症候群(トーチ症候群)の治療法

  • 妊娠中の感染が分かった場合に、感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称によって治療法は異なる
  • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用する場合
    • トキソプラズマ症が疑われる場合には、アセチルスピラマイシンという抗菌薬を使用
    • 梅毒の場合はペニシリンを使用
  • 胎児にうつらないように特別な対応を行う場合
    • 単純ヘルペス性器ヘルペス)の感染がある場合は、帝王切開をして産道感染感染症が、出産の際に母親から赤ちゃんに伝染することを防ぐ
  • サイトメガロウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である感染に関しては、有効な予防、治療法がない

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