せいきへるぺす
性器ヘルペス
陰部に単純ヘルペスウイルスが感染することによって起こる病気。単純ヘルペス感染症の一種
8人の医師がチェック 101回の改訂 最終更新: 2017.12.06

性器ヘルペスの基礎知識

POINT 性器ヘルペスとは

単純ヘルペスウイルスが性器周囲に感染した病気です。年間7万人が罹患しており、10代から30代の若い世代に多いです。主な症状は赤い発疹・皮膚の違和感や痛み・水ぶくれなどですが、重症になると足の付け根のリンパ節が腫れたり皮膚が潰瘍になったりします。皮膚の症状や病状の経過から診断されますが、分泌液中にウイルスがいるかどうかを調べることもできます。治療は抗ウイルス薬を使用することになります。性器ヘルペスが心配な人や治療したい人は、皮膚科・泌尿器科・性病科・感染症科を受診して下さい。

性器ヘルペスについて

  • 陰部に単純ヘルペスウイルス1型もしくは2型(HSV) が感染することによって起こる病気
    • ほとんどが性行為によって感染する
    • 1型は口の周りに、2型は性器の周りに症状が出やすい
  • 患者数は年間約7万人
    • 女性では10歳代後半〜20歳代、 男性では20歳代〜30歳代でピーク
    • 性的な活動性が高い年代に起こりやすい
  • いったんウイルスに感染すると永久的に体内にとどまり潜んでいるため、治療したあとも再発しやすい

性器ヘルペスの症状

  • 主な症状
    • 赤い発疹
    • 水ぶくれ
    • ひりひり感
    • むずがゆさ
    • 灼熱感
    • 痛み
    • 発熱
  • 感染して4~5日経過した後、陰部に症状が現れる
  • 通常、初めて感染した際は、排尿ができないほどの痛み、発熱、足の付け根のリンパ節の圧痛を覚える
  • 再発した際は、小さな水ぶくれや潰瘍が陰部にできる程度の軽い症状で済むことが多い

性器ヘルペスの検査・診断

  • 特徴的な皮膚の症状、痛みからほとんどは診断される
  • 血液や、水ぶくれからの分泌物を用いてウイルスの存在を調べる検査もある

性器ヘルペスの治療法

  • 治療
    • 薬物治療が治療の主体
    • 単純ヘルペスウイルスの増殖を抑制する
      ・抗ヘルペスウイルス薬の内服薬(アシクロビル、バラシクロビル)
      ・重症の場合は入院して点滴静注も行われる
    • 再発を繰り返す場合は、抗ウィルス薬を再発予防的に内服することもある
    • 痛みが強い場合は解熱鎮痛薬を飲む
  • パートナーに性器ヘルペスの症状がある場合は、必ず一緒に検査を受ける
  • 最初の感染が治ってからしばらくして再発することがある
    • 心身の疲労時や、女性の場合は生理前に再発することが多い

性器ヘルペスに関連する治療薬

ヘルペスウイルス感染症治療薬

  • ウイルス増殖に必要な酵素を阻害し、ヘルペスウイルスの増殖を抑え単純疱疹や水痘、帯状疱疹などを治療する薬
    • 単純疱疹、水痘、帯状疱疹などはヘルペスウイルスが原因で発症する
    • ヘルペスウイルスに感染すると水ぶくれができ痛みや発熱などが生じる場合がある
    • ウイルスが増殖するにはDNA複製が必要であり、DNA合成には酵素(DNAポリメラーゼ)が必要となる

  • 発症した疾患や腎機能の状態などによって各薬剤の服用量が異なる場合がある
  • ヘルペスウイルス(帯状疱疹ウイルス)の関与があるとされる片頭痛に対して使われる場合もある
ヘルペスウイルス感染症治療薬についてもっと詳しく

性器ヘルペスの経過と病院探しのポイント

性器ヘルペスが心配な方

性器ヘルペスでは、陰部に腫れ、水ぶくれ、痛みといった症状が出現します。性感染症の一種で、10代から30代の若い方に多い病気です。性器ヘルペスの原因であるヘルペスウイルスに感染していても、症状が出る人と出ない人がいます。パートナーの方のみに症状が出たとしても、ご自身が既に感染している(が症状が出ていない)ということがありますし、ご自身がパートナーへの感染源にいつの間にかなっていた、という可能性もあり得る病気です。

ご自身が性器ヘルペスでないかと心配になった時には、皮膚科または泌尿器科クリニックの受診をおすすめします。女性の方であれば婦人科での対応も可能です。

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性器ヘルペスでお困りの方

性器ヘルペスはウイルス感染が原因の病気ですので、治療は抗ウイルス薬の内服や軟膏になります。基本的には診断がつき次第その場で治療が開始されますし、初期治療の方法にバリエーションが少ないため、どこでどのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。

性器ヘルペスは、治療をして一旦症状が落ち着いても、後に再発することがあります。再発を完全に防ぐことはできませんが、体調を崩したタイミングで再発しやすいことが知られています。

年に何回も症状を繰り返し、またそのため日常生活に支障が出ているなどの場合には、長期的に抗ウイルス薬を内服して再発を抑えるための治療があります。あまり内科のクリニックで行われるような一般的な治療法ではないのですが、こちらを検討されたい方は皮膚科や泌尿器科の医師とご相談されることをお勧めいたします。

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