さいとめがろういるすかんせんしょう
サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウィルス(CMV)に感染した状態。赤ちゃんが母親からうつされたり、免疫の落ちた大人が感染したりする
7人の医師がチェック 122回の改訂 最終更新: 2017.12.06

サイトメガロウイルス感染症の基礎知識

POINT サイトメガロウイルス感染症とは

サイトメガロウイルスに感染した状態のことを指します。成人のほとんどが気付かないうちにサイトメガロウイルスに感染していると言われていますが、免疫力が落ちたときに肺・脳・胃腸・網膜などで感染が活発になり症状が出ます。 検査でサイトメガロウイルスを見つけても実際に治療するべきかどうかを慎重に判断しなくてはなりません。治療する場合はガンシクロビルという抗ウイルス薬を用いることが多いです。サイトメガロウイルスの検査や治療は感染症内科や呼吸器内科で行うことが多いです。

サイトメガロウイルス感染症について

  • ヘルペスウイルスの一種であるサイトメガロウイルス(CMV)の感染により生じる病気
  • 成人の60-90%が気づかないうちに感染し、抗体を持っていると言われている
  • 主な感染の仕方
    • 妊娠中の母親から子への胎内感染
      流産や新生児死亡などのリスクになる
      ・先天異常の原因となる(小頭症難聴網脈絡膜炎など)
    • 出産時の母親から子への産道感染
      ・ほとんどの場合無症状
    • 症状が出て、問題になるのは免疫力の落ちている人がほとんどであり、健常人では通常は問題にならない
      ・他の病気に対して免疫を抑える治療(ステロイド、免疫抑制剤)を使用している
      がんに対して化学療法を行っている
      ・臓器移植の前後で強力に免疫を抑えている
      HIV感染が進行してAIDSになっている
  • サイトメガロウイルス感染症の種類
      ・肺炎サイトメガロウイルス肺炎
      ・網膜炎(サイトメガロウイルス網膜炎
      ・胃腸炎
      ・脳炎
  • 特にAIDS患者や臓器移植を受けた患者によくみられる感染症であり、網膜に感染(サイトメガロウイルス網膜炎)すると失明することがある
    • 特に免疫力の落ちている人は、サイトメガロウイルス感染症を疑ったら必ず眼底検査も行う
  • 治療の原則
    • サイトメガロウイルス感染症を疑ったら必ず抗ウイルス薬(ガンシクロビルなど)で治療するわけでなく、症状の重さや背景を踏まえて治療するかどうかを決める
    • 重症の場合や免疫力が低下している人には、積極的に抗ウイルス薬を使って治療する
    • 免疫が弱っている人にとっては、ニューモシスチス肺炎などと同様に、命に関わる病気になることがある

サイトメガロウイルス感染症に関連する治療薬

サイトメガロウイルス治療薬

  • ウイルスの増殖に必要なDNA複製を阻害し、サイトメガロウイルス感染症を治療する薬
    • サイトメガロウイルスはヘルペスウイルスの一種で特に免疫が弱っている状態で感染すると肺炎、網膜炎などを引き起こす場合がある
    • ウイルスの増殖には遺伝情報をもつDNAの複製が必要となる
    • 本剤はDNA複製に必要な酵素(DNAポリメラーゼ)を阻害し抗ウイルス作用をあらわす

  • 腎機能の状態などによって薬剤の投与量を変更する場合がある
サイトメガロウイルス治療薬についてもっと詳しく


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