たいじすいしゅ

胎児水腫

さまざまな原因で、体内の赤ちゃんのむくみが強い状態になっていること

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4人の医師がチェック 95回の改訂 最終更新: 2017.06.15

胎児水腫の基礎知識

胎児水腫について

  • 様々な原因により、胎児のむくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じるが非常に強い状態になること
  • 主な原因
    • 遺伝子や染色体遺伝情報の伝達を担う、DNAが集合してできた物質。ヒトは22対の常染色体と1対の性染色体をもつの異常
    • 心臓の形態異常や不整脈
    • 双胎間輸血症候群
    • 感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称(母親が伝染性紅斑(りんご病)やサイトメガロウイルス感染症にかかった場合など)
    • 母と胎児間の血液型不適合によるもの
    • 貧血(胎児母体間輸血など)
  • 子宮内や出生後まもなく死に至る危険性が高く、分娩時期の適切な判断が重要

胎児水腫の症状

  • 主な症状
    • 全身のむくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じる
    • 胸水肺の周りに溜まった液体。心不全、胸膜炎などが原因で溜まる。胸水があると肺が広がりづらくなるために呼吸がしづらくなる腹水お腹の中に水がたまってくる現象。肝硬変や低栄養などが原因で起こりやすい・心のう液(心臓の周りの液体)の増加
  • 母体にも胎児と同じように全身のむくみが現れることもある

胎児水腫の検査・診断

  • 妊娠中の胎児超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができるにより診断される
    • 全身のむくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じるや、胸水肺の周りに溜まった液体。心不全、胸膜炎などが原因で溜まる。胸水があると肺が広がりづらくなるために呼吸がしづらくなる腹水お腹の中に水がたまってくる現象。肝硬変や低栄養などが原因で起こりやすいなどから診断される
  • 原因精査詳しく検査をすること。精密検査の略のため、羊水検査や臍帯へその緒のこと。胎児と胎盤をつなぎ、栄養、酸素、老廃物などの交換を行っている穿刺体の外から体の中の血管や内臓に注射針を刺すこと。検査のために身体の中の組織を吸い取ったり、治療のために薬物を注入したりする際に行われるによる胎児の血液検査が必要になることもある

胎児水腫の治療法

  • 胎児水腫そのものに対する治療はなく、週数や胎児の状態から分娩の時期を決定することが最も重要
  • 出生後は児の循環管理が不可欠となる
  • その他原因に応じた治療
    • 不整脈が原因の場合
      ・母に不整脈の治療薬を使用:薬が胎盤を通して胎児に届く
    • 貧血が原因の場合
      ・輸血:母のお腹から輸血用の針をへその緒へその緒のこと。胎児と胎盤をつなぎ、栄養、酸素、老廃物などの交換を行っているに刺して、胎児に輸血する
    • 双胎間輸血症候群が原因の場合
      ・胎盤表面にある血管(双子の間を繋いでいる血管)を焼いて、2人の胎児の胎盤を別々にする

胎児水腫のタグ


胎児水腫に関わるからだの部位