まんせいにゅうせんえん
慢性乳腺炎
母乳を分泌する腺(乳腺)に炎症が起き、それを繰り返すもの
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最終更新: 2018.08.06
慢性乳腺炎の基礎知識
POINT 慢性乳腺炎とは
母乳を分泌する場所を乳腺といいます。慢性乳腺炎は乳腺に繰り返し炎症が起こる病気のことです。胸が張ったり傷んだりします。悪化した場合には、発熱の原因になることもあります。主な原因は乳腺が合流してできる乳管に角質や脂肪が詰まることです。胸の張りや痛みは乳がんでも現れることがあるので、区別が難しいときには超音波検査などを行います。基本的には様子をみることが多いですが、感染が起きている場合には抗菌薬を使って治療します。乳房の張りや痛みがある場合は慢性乳腺炎の可能性があります。また、乳がんとしっかり見分ける必要もあるので、乳腺外科を受診して調べてもらってください。
慢性乳腺炎について
- 母乳を分泌する腺(乳腺)に
炎症 が起き、それを繰り返すもの - 主な原因
- 母乳が通る管(乳管)に角質や脂肪などがつまる
- 陥没乳頭(乳首がへこんでいる)
- 搾乳に関係なく
発症 する
慢性乳腺炎の症状
- 胸の痛み
- 胸が張る
- 胸にしこりができる
- 発熱
- わきの下のリンパが腫れる
慢性乳腺炎の検査・診断
- 胸の症状、経過、見た目から診断する
がん を否定するための検査胸部レントゲン 検査:がんの有無を調べる超音波検査 :がんの有無を調べる細胞診 :乳汁の中にがん細胞がいないかを調べる
慢性乳腺炎の治療法
- 水分を多めにとる
- 感染がある場合、
抗菌薬 で治療する黄色ブドウ球菌 が原因の場合が多い- セフェム系抗菌薬やペニシリン系抗菌薬などを使う
- 母乳が張っていると感染の場になることがあるので、授乳していれば治療中も続ける
膿瘍 ができた場合、手術で膿 を出すなどの治療が必要になることがある- 再感染を防ぐため、乳首の周りは清潔にしておく