こむらがえり
こむら返り
ふくらはぎなどの筋肉が急につって、激痛が走ること
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最終更新: 2024.09.03
こむら返りの基礎知識
POINT こむら返りとは
ふくらはぎなどの筋肉が急につって、激痛が走ることです。有痛性筋けいれんとも呼ばれます。寝ているときに起こりやすく、高齢者・女性に多いです。運動中や運動後などでは、若い人でも起こります。明らかな原因は不明ですが、脱水症・肝硬変・糖尿病・電解質異常症・甲状腺機能異常症・脊髄疾患・慢性腎不全・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症・閉塞性動脈硬化症などの病気が背景にあることもあります。また、妊娠中に起きやすいとも言われています。治療としては、筋肉を伸ばすこと、漢方薬(芍薬甘草湯:シャクヤクカンゾウトウ)を飲むこと、湿布を貼ったり痛み止めを飲むこと、などが挙げられます。予防法としては、脱水状態にならないように水分をこまめに摂ること、ビタミンやミネラルを適切に摂取すること、暴飲暴食を控えること、普段から適度な運動やストレッチを行うこと、などが挙げられます。こむら返りを専門的に治療している診療科、医療機関はあまりありませんが、医療機関を受診する場合には一般内科や整形外科で相談してください。
こむら返りについて
こむら返りの症状
- 急激なふくらはぎの痙攣(けいれん)、つり
- 寝ている時に起こりやすい
- 運動中や運動後にも起こることがある
- ふくらはぎ以外の筋肉のけいれんも、こむら返りと呼ぶことがある
- 症状によってはむずむず脚症候群と区別がつきにくいことがある
こむら返りの検査・診断
こむら返りの治療法
- 治療法は確立されておらず、医師によって方針が異なることも多い
- こむら返りの原因となるような病気がある場合には、そちらの治療をまず行う
- こむら返りそのものに対する治療
- ふくらはぎのストレッチを行う
- 漢方薬(芍薬甘草湯:シャクヤクカンゾウトウなど)を内服する
- 早い人は数分以内に効果が見られる
- 長期的に使用し続けると低カリウム血症や
むくみ などの副作用が起きやすい
- 湿布を貼ったり、痛み止めを内服する
- こむら返りの予防
- 脱水状態にならないように、適切に水分を摂取する
ビタミン やミネラル を適切に補給する- カルニチンという成分の不足が、こむら返りの原因の一つとされており、
内服薬 (商品名:エルカルチンなど)などで補充する
- カルニチンという成分の不足が、こむら返りの原因の一つとされており、
- 暴飲暴食を控える
- 飲酒によりこむら返りが誘発される可能性がある
- 普段から適度な運動やストレッチを行う