ゆうきょくさいぼうがん
有棘細胞がん
皮膚がんの一種で、有棘層と呼ばれる部分にできるがんのこと
4人の医師がチェック 93回の改訂 最終更新: 2017.10.13

有棘細胞がんの基礎知識

有棘細胞がんについて

  • 皮膚がんの1つで、扁平上皮から発生する
    • 皮膚は表皮(外層)と真皮(内層)とよばれる2層構造になっており、表皮は外側の層から順に角質層、顆粒層、有棘層、基底層にわかれている
    • 有棘細胞がんは有棘層の細胞が悪性化してできたもの
  • 長期的に紫外線を浴びることで起きるものが多い
  • その他の原因
    • 昔に負ったやけどや怪我の瘢痕(はんこん:きず痕)
    • 慢性皮症:長年にわたる炎症が原因となる
    • 長期間にわたる褥瘡(とこずれ)
    • 放射線療法の痕
  • 毎年人口10万人に約2.5人がかかるといわれる
    • 日本人に多い
  • 進行するとリンパ節転移して命に関わることもある

有棘細胞がんの症状

  • 見た目の特徴
    • 比較的大きい ゆっくり大きくなる
    • 硬い
    • 不揃いな形
      ・大きくなるとカリフラワーのような形になる
    • 堤防状に周囲が盛り上がる
    • 表面がかさかさ(角化性)になる
    • 潰瘍ができる
    • 細菌が入って二次感染を起こすと悪臭を放つ

有棘細胞がんの検査・診断

  • ダーモスコピー:精密に拡大する虫めがねで皮膚の状況を見る
  • 組織診:皮膚を一部切り取り、腫瘍良性か悪性か調べる
    • 腫瘍の一部を切りとり顕微鏡で調べる
  • 画像検査:転移をしていないか、他のがんはないかなどを調べる
    • CT/レントゲン検査
    • MRI検査
    • 超音波検査
    • シンチグラム:腫瘍の広がりを調べる
  • 画像検査で、病期ステージ)を推定していく

有棘細胞がんの治療法

  • 腫瘍が取り切れれば、周囲の皮膚に少し余裕をもって外科手術で取りきる
  • リンパ節転移が疑われればリンパ節を取る手術をすることもある
  • 化学療法抗がん剤の治療
    • がんが進行して全身に治療が必要な場合に行われる
    • 顔や首など目立つ部位にがんがある場合、手術の傷跡をなるべく小さくするために、抗がん剤で小さくしてから手術をすることもある
  • 凍結療法
    • 体への負担が少なく、高齢者や持病があり手術が難しい場合に行われる
    • 根治的治療ではない
  • 放射線療法
    • 手術で取りきることが難しい場合などで使用される
    • 根治的治療ではない

有棘細胞がんに関連する治療薬

その他の抗がん性抗生物質

  • 細胞の増殖に必要なDNAの合成を阻害するなどにより抗腫瘍効果をあらわす薬
    • がん細胞は無秩序な増殖を繰り返し転移を行うことで、正常な細胞を障害し組織を壊す
    • 細胞の増殖には遺伝情報をもつDNAやRNAの合成が必要となる
    • 本剤はDNAに作用しDNAの複製を阻害するなどして抗腫瘍効果をあらわす

  • 本剤は土壌などに含まれるカビなどの微生物由来の薬剤であり抗がん性抗生物質と呼ばれる
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