ぼーえんびょう
ボーエン病
皮膚にできる悪性腫瘍(がん)の一種。中高年に多い。紫外線や、ウイルス感染、ヒ素中毒が原因となることが知られている
7人の医師がチェック 108回の改訂 最終更新: 2018.11.12

ボーエン病の基礎知識

POINT ボーエン病とは

皮膚にできる悪性腫瘍の1つです。日光に含まれる紫外線やウイルス(ヒトパピローマウイルス)が主な原因だと考えられています。赤色や茶色のごつとごつした盛り上がった皮疹が特徴的ですが、湿疹と区別がつきにくい場合もあります。ボーエン病が疑われる場合はがんの一部分を取り出して、顕微鏡で詳しく見る検査(病理検査)を行い診断が行われます。治療は手術によってがんの部分を取り除きますが、病気が手術が難しい場所にある場合や身体のコンディションが手術に向いていない場合は凍結療法や放射線治療が行われることもあります。ボーエン病が疑われる人は皮膚科を受診してください。

ボーエン病について

  • 皮膚にできる悪性腫瘍がん)の1つ
  • 以下のことが原因で起こる
    • 日光(紫外線)
    • ヒトパピローマウイルスHPV
    • 多発例では慢性ヒ素中毒が原因のことも
  • ボーエン病が皮膚の深いところ(真皮以下)まで進展している場合は、ボーエン病ではなくボーエンと呼ばれる
  • 進行した場合は、リンパ節転移遠隔転移を起こす

ボーエン病の症状

  • 赤色や茶色のごつごつして少し盛り上がった皮疹ができる
  • 胴体にできることが多いが手や陰部などにもできることがある
  • 見た目は湿疹と似ているが、ステロイド治療だけで消えないことが特徴

ボーエン病の検査・診断

  • 組織診:皮膚の組織を切り取り顕微鏡で観察し、がんかどうかを調べる

ボーエン病の治療法

  • 治療の基本は手術で取りきること
  • 進行自体はゆっくりであるため、手術で取りづらい部位である場合や年齢や希望によっては手術以外の治療法を行うが、再発には注意が必要
    • 凍結療法
    • ベセルナクリーム外用
    • 放射線療法
  • ボーエン病自体は早期の有棘細胞癌と考えられており、早期に手術で取り切れれば命に関わることはほとんどないが、進行して転移がある場合などは命に関わる

ボーエン病の経過と病院探しのポイント

ボーエン病が心配な方

ボーエン病は皮膚にできる悪性腫瘍ですが、表皮内に留まっているため通常転移することはありません。表皮内に留まらず、真皮内にも進展している場合はボーエン癌と呼ばれます。ボーエン病の部位の皮膚は赤く、形は円形や地図状と様々で、色は赤色から茶色で表面がざらざらしています。他の皮膚疾患と見分けるのが難しい場合もあります。

ご自身がボーエン病でないかと心配になった時、受診の候補としては皮膚科の病院やクリニックが適しています。病変が小さければ全身麻酔でなく局所麻酔で手術で取ることができますし、ボーエン病であれば手術後の化学療法や放射線療法は必要でないため、クリニックでも治療が行えます。また手術後の傷が気になる場合は、形成外科でも手術を行っているところがあります。

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ボーエン病でお困りの方

ボーエン病の治療は手術で取りきることが基本となります。手術で取りづらい部位の場合や年齢、希望によっては、凍結療法や外用のクリーム、放射線療法が用いられることがありますが、再発の危険性があります。

基本的に表皮内に留まっている限りは、通常転移しません。早期に手術で取りきれば、その後の化学療法や放射線療法は必要ありません。ただし念のため定期的に外来に通って、様子を見ていた方が良いでしょう。

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