ひそちゅうどく

ヒ素中毒

急性ヒ素中毒と慢性ヒ素中毒に分かれる。急性ヒ素中毒は命に関わることがある

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6人の医師がチェック 79回の改訂 最終更新: 2017.06.15

ヒ素中毒の基礎知識

ヒ素中毒について

  • 急性ヒ素中毒と慢性ヒ素中毒に分かれる
  • 急性ヒ素中毒
    • 亜ヒ酸を飲み込んだり、吸い込んだりしたことにより起こる
    • 昔から自殺や他殺にしばしば使われていた
  • 慢性ヒ素中毒
    • 長期にわたって少量ずつ、ヒ素農薬、木材防腐に使われる物質で人体に有毒。慢性ヒ素中毒は皮膚がんの原因となることがあるを摂取したり、吸い込んだりし続けた場合に起こる
    • 鉱山での仕事や、もともとヒ素を含んだ土地に住んでいる人に起こりやすい

ヒ素中毒の症状

  • 急性ヒ素中毒
    • 食べ物などから亜ヒ酸を摂取すると、直後に激しい嘔吐が始まり、その後下痢も起こる
    • けいれんや精神障害が見られることもある
    • ショック医学的には、精神的な問題ではなく、十分な血流が保てず全身の臓器に十分な酸素や栄養が届かなくなってしまった危険な状態を指す。全身の臓器がダメージを受け、すぐに治療を行わないと命に関わる症状や急性腎不全が起こると命に関わる
  • 慢性ヒ素中毒
    • 皮膚症状(全身の皮膚に色素沈着生体内に色素が病的に出現し、皮膚または組織の色調が変化すること。沈着という場合には、一時的ではないものを指すことが多いが起き、同時に皮膚が白くなった斑点が現れる)
    • 長期にわたってヒ素農薬、木材防腐に使われる物質で人体に有毒。慢性ヒ素中毒は皮膚がんの原因となることがあるにさらされたあとには皮膚がんが発生することもある
    • 鼻血や鼻中隔穿孔穴が開くこと。例えば胃や腸の粘膜にできた潰瘍が悪化すると、やがて穴が空いて穿孔に至るなどや末梢神経障害(しびれなど)も起こる

ヒ素中毒の検査・診断

  • 急性ヒ素中毒
    • 蛍光X線分析法:吐物中のヒ素農薬、木材防腐に使われる物質で人体に有毒。慢性ヒ素中毒は皮膚がんの原因となることがあるを調べる
    • 腹部レントゲンX線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、腹部の状態を調べるために行われる:ヒ素があるか調べる
      ・胃のなかのヒ素が写ることもある
    • 尿検査:尿中にヒ素があるか調べる
      ・摂取後数時間で尿中のヒ素が上昇し、高値は数か月続く
      ・数日たつと毛髪中のヒ素も上昇する
  • 慢性ヒ素中毒
    • 職業性の場合は、ヒ素にさらされた期間と作業環境中のヒ素濃度を調べる
    • 眼、鼻、口の粘膜刺激症状、皮膚症状、末梢神経炎の確認

ヒ素中毒の治療法

  • 急性ヒ素中毒
    • 摂取から数時間以内の場合にはすみやかに吐かせ、胃の洗浄を行う
    • 数時間以上たっている場合は、下剤や活性炭の内服を行い、解毒と排泄を促す
    • キレート剤(毒物を解毒する物質)としてジメルカプロールを使用することがある
      ・摂取の後、すぐ使用することが大切
    • 輸液点滴に使用する薬剤で、水分、電解質、栄養補給などの目的で使用するためのもの。また、それによる治療のことを十分に行い、水分と電解質水の中に溶けると電気を通す性質をもつ物質で、ミネラルとも呼ばれる。ナトリウムやカリウムが有名の管理を行う
    • その他、状態の応じて呼吸管理、対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるを行う
    • 少量の摂取のみであれば、嘔吐や下痢のあと半日以内に自然に軽快することもある
    • 最重症では透析血液の中から不要な物質を取り除く治療のこと。腎不全の場合が主だが、その他の病気でも、血液中に異常に溜まった物質を取り除く必要があるときに行われるを行うこともある
  • 慢性ヒ素中毒
    • 治療薬として、ジメルカプロールが使われてきた
    • 全身性の黒皮症はヒ素農薬、木材防腐に使われる物質で人体に有毒。慢性ヒ素中毒は皮膚がんの原因となることがあるのある環境から離れると徐々に軽快する
    • 色素沈着生体内に色素が病的に出現し、皮膚または組織の色調が変化すること。沈着という場合には、一時的ではないものを指すことが多いや白斑は持続的であり、角化症も改善しにくい傾向にある
    • 末梢神経炎は軽度であれば治り得る
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