けいかんむりょくしょう
頸管無力症
子宮口が開大し妊娠の維持が難しくなる状態
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最終更新: 2019.01.08
頸管無力症の基礎知識
POINT 頸管無力症とは
子宮頸管が広くなって妊娠の継続が難しくなる状態のことです。妊娠16週以降にみられる習慣性流産や早産の原因の1つです。子宮頚管円錐切除術(子宮頸がんの手術)後の人は起こる可能性が高くなっています。頚管無力症が疑われた場合は診察によって子宮口の状態を調べたり、超音波検査で胎児の状態が確認されます。治療は子宮頸管縫縮術が行われて、子宮口が広がるのを防ぎます。頚管無力症が疑われる人は入院して経過をみることがあります。
頸管無力症について
頸管無力症の症状
- 自覚
症状 がないのが特徴 - 検査にて子宮口の開大や頸管長の短縮を認める
頸管無力症の検査・診断
- 診察
- 子宮口の開大、性器出血、胎胞の脱出の有無を確認する
超音波検査 - 子宮頸管の状態、胎胞の形成の有無などを確認する
頸管無力症の治療法
- 子宮頸管縫縮術
- 頸管無力症が疑われた場合に妊娠12週以降に行われる
- 子宮頸管を糸で縛ることで物理的に子宮口の開大を抑制し、流産や
早産 を予防する - 絨毛膜羊膜炎などの感染が疑われる場合や子宮収縮が頻回に認められる場合には実施することはできない
- 子宮頸管縫縮術実施時に予防的に子宮収縮抑制剤や
抗菌薬 の投与をする場合がある - 経膣分娩の前には、抜糸をする必要がある
- 頸管の短縮や子宮口の開大に注意しながら慎重に
経過観察 を行う超音波検査 により頸管の変化に注意する- 頸管無力症は、自覚
症状 がないため経過の予測が困難な場合が多い - 入院し安静加療をしながら経過観察を行う場合がある
頸管無力症のタグ
頸管無力症に関わるからだの部位
