へもぐろびん
ヘモグロビン(Hb)
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

基準値(参考)

男性:14-17 g/dL
女性:12-15 g/dL

数値が高いとき

脱水、真性多血症、肺の持病、喫煙

数値が低いとき

貧血

詳細

ヘモグロビン(Hb)は赤血球に存在するタンパク質で、検査の数値は血液1デシリットルあたりのヘモグロビンの量を表しています。ヘモグロビン(Hb)はヘムと呼ばれる赤い色素を持っていて、赤血球が赤いのはこれが理由です。酸素と結合する性質をもち、全身に酸素を運ぶ役割をしています。赤血球に関連する検査項目には、ほかに赤血球数(RBC)、ヘマトクリット(Hct)などがあります。
ヘモグロビンが高値になるのは脱水状態になり、ヘモグロビンが濃縮されている場合とヘモグロビンの量自体が増加している場合があります。

(1)脱水状態の場合

嘔吐や下痢、利尿剤の服用などで身体の水分が減っている場合、ヘモグロビンが濃縮した状態となります。そのため、血液1デシリットルに含まれるヘモグロビンの量は増加します。脱水が原因の場合は水分を補充することでヘモグロビンの値は改善します。

(2)ヘモグロビンの量自体が増加している場合

血液中のヘモグロビンの量が増える要因としては赤血球の数が増えることが考えられます。赤血球の数が増加する原因は大きく3つに分けられます。1つ目は、造血細胞に異常が起こり、赤血球が過剰に作られてしまう病気である真性多血症です。2つ目が、身体が酸欠状態になった時に身体へ運ぶ酸素の量を増やすため、赤血球がたくさん作られる状態です。以下のような原因で起こります。

  • 喫煙
  • 肺の持病がある(肺気腫など)
  • 高地在住、高地トレーニング

3つ目の原因は、赤血球の産生を促すエリスロポイエチン(EPO)という物質がたくさん作られることによる赤血球増多です。エリスロポイエチン(EPO)がたくさん作られる原因としては、エリスロポイエチンを作る腫瘍(エリスロポイエチン産生腫瘍)があります。

数値が低いとき

ヘモグロビンの量が少ないとき、貧血が疑われます。ヘモグロビン(Hb)の数値はどのくらいの酸素を運搬できているかを示しているため、貧血の診断の際に最も重要な指標となります。成人男子では13g/dL未満、成人女子や小児では12g/dL未満、妊婦や幼児では11g/dL未満のとき貧血と診断されます。
貧血にどんな種類・原因があるかについては「MCV, MCH, MCHC(リンク)」で説明しています。