ようけつせいにょうどくしょうしょうこうぐん

溶血性尿毒症症候群

貧血、血小板減少、急性腎不全などの症状を起こす重篤な病気。O-157に感染し人に起こることが多い

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10人の医師がチェック 93回の改訂 最終更新: 2017.06.15

溶血性尿毒症症候群の基礎知識

溶血性尿毒症症候群について

  • 赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによるが壊れることによる貧血溶血性貧血)、血小板血液中にある成分の1つ。出血が起こると、出血している部分に集まって出血を止める役割をもつの減少、急激な腎機能腎臓の機能。腎臓がどれだけ血液をろ過してきれいにできるかを示す。血液検査でクレアチニンの値を元に判断される低下(急性腎不全)が起こっている状態
  • 腸管出血性大腸菌健康なヒトの大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物O-157)が産生する毒素(ベロ毒素)が主な原因であると考えられている
  • O-157に感染した人の1-10%が発症症状や病気が発生する、または発生し始めることと考えられている
    • 子供に起こることが多い
  • 血栓性血小板減少性紫斑病と症状は似ているが、より重篤な腎機能障害が起こる

溶血性尿毒症症候群の症状

  • O-157による感染(下痢、発熱など)が最初に起こることが多い
    • その後、溶血性貧血血小板血液中にある成分の1つ。出血が起こると、出血している部分に集まって出血を止める役割をもつ減少、急性腎不全による症状が起こる
  • 主な症状
    • 意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれる
    • けいれん
    • 血便主に大腸からの出血が原因で、赤い血液が付着した便が出ること。血液量が少ないと、検査をしない限り肉眼では分からないこともある
    • 腹痛
    • 播種性血管内凝固症候群DIC)

溶血性尿毒症症候群の検査・診断

  • 主症状と検査結果から総合的な診断が行われる
  • 血液検査:血液中における赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによる血小板血液中にある成分の1つ。出血が起こると、出血している部分に集まって出血を止める役割をもつが減っているかや腎機能腎臓の機能。腎臓がどれだけ血液をろ過してきれいにできるかを示す。血液検査でクレアチニンの値を元に判断されるの程度などを調べる
  • 細菌検査病気を引き起こしている細菌の、種類を特定するための検査:便から病原体への感染を調べる
  • 尿検査:腎機能障害の有無をみる

溶血性尿毒症症候群の治療法

  • 入院治療が原則
    • 血液透析血液の中から不要な物質を取り除く治療のこと。腎不全の場合が主だが、その他の病気でも、血液中に異常に溜まった物質を取り除く必要があるときに行われる:腎臓の機能が悪くなった場合
    • 輸血:貧血が強い場合
    • 抗けいれん薬:けいれんがある場合の対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別される
    • 播種性血管内凝固症候群DIC)に至っている場合はこれに対する治療
  • 予防
    • 十分火の通っていない肉や殺菌処理されていない牛乳、チーズ、汚染された水(井戸水など)の摂取を避ける
    • 手洗いを心がける
  • 退院後も腎臓障害が残ることがあるため、長期的に経過を見ながら、その都度必要な検査や治療を受ける必要がある

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