きょだいじ

巨大児

出生体重が4000g以上の赤ちゃんのこと

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4人の医師がチェック 98回の改訂 最終更新: 2017.06.15

巨大児の基礎知識

巨大児について

  • 出生体重が4000g以上の赤ちゃんのこと
    • 4500g以上の場合を超巨大児という
  • 母親の糖尿病肥満や遺伝が原因で起こる
  • 巨大児の出産には、難産になりやすい分娩の合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことが起きやすいといったリスクがある
    • 子宮筋が疲労したりや分娩による会陰裂傷などをきたしたりしやすく、弛緩出血にいたるリスクも大きい
  • 分娩時には微弱陣痛や、分娩自体が長引くこと、途中で関節が引っかかってしまうことが多くなるため、事前に帝王切開での出産を選択することも検討される
  • 特に母親の糖尿病や耐糖能異常(糖尿病になりかかった状態)が隠れていることが多いので、巨大児が疑われたら母親の血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値の検査は必須である

巨大児の症状

  • 巨大児に起こる症状
    • 呼吸困難
    • 低カルシウム血症
    • 黄疸ビリルビンという物質が体内に溜まることで、皮膚や白眼などが黄色くなった状態。肝臓の異常で起こることが多いが、新生児に生じるものは異常ではない

巨大児の検査・診断

  • 出生前に行う検査:以下のことを調べる
    • 母の合併症ある病気や治療によって引き起こされる、別の病気や病態のことの有無
    • 妊娠経過の把握
    • お腹の張りの強さ
    • レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査撮影による骨盤計測
      ・児頭の大きさと骨盤の大きさを比較し、経膣分娩が可能かどうかを判断する
  • 出生後に行う検査:以下のことを調べる
    • 外傷の有無
    • 血液検査:以下の状態の有無を調べる
      血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値:赤ちゃんは低血糖になりやすい
      多血症
      低カルシウム血症

巨大児の治療法

  • 分娩前に行う治療(妊婦)
    • 糖尿病合併ある病気や治療によって、他の病気や病態が引き起こされることした妊婦では、血糖血液中のブドウ糖のこと。人が活動するためのエネルギー源。血液中の濃度を血糖値といい、糖尿病の診断に用いられる値を適切な範囲内に保つことが重要
    • バランスのよい食事や適度な運動が重要
  • 分娩時に行う治療
    • 予定帝王切開の検討:経膣分娩のリスクを考えた際に判断される
    • 分娩誘発:巨大児の経腟分娩帝王切開ではなく、腟からお産をすることは、分娩が延びてしまう(初産婦30時間以上、経産婦15時間以上)可能性が高いため妊娠38週ごろに産めるように目指す
    • 頸管熟化:薬を使用して頸管を柔らかく開きやすくし児頭が下降しやすくする
    • 陣痛誘発・陣痛促進:内服もしくは点滴を行い子宮頸管を柔らかく、子宮収縮し陣痛の促進をする
    • 肩甲難産に対してMcRoberts法(マクロバーツ法)と呼ばれる方法を使って分娩を行う
  • 分娩後に行う治療(新生児)
    • 糖尿病の母から産まれた新生児は血糖値が低下しやすく、ブドウ糖体のエネルギー源となる糖分。血液中のブドウ糖を血糖と呼ぶの点滴を行うことがある
    • 呼吸障害に対しては酸素の吸入、人工呼吸管理が必要になることがある

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