びじゃくじんつう
微弱陣痛
陣痛が弱いために、分娩が進行しない状態
1人の医師がチェック 3回の改訂 最終更新: 2017.12.06

微弱陣痛の基礎知識

微弱陣痛について

  • 陣痛が弱いために、分娩が進行しない状態
    • 陣痛の間隔が長い
    • 陣痛の持続時間が短い
  • 陣痛が弱いと分娩が遷延しやすく、弛緩出血などのリスクになる
  • 主な原因
    • 巨大児羊水過多などの子宮筋の過伸展
    • 子宮の異常(子宮筋腫、子宮形態の異常)
    • 骨盤位や横位、骨盤が狭いなどの児頭による子宮の下部の圧迫不足
    • 膀胱や直腸の充満
    • 疲労
    • 不眠
    • 水分、栄養不足

微弱陣痛の症状

  • 1回の陣痛から次の陣痛までの間隔が長い
  • 1回の陣痛の持続時間が短い
  • 上記の症状があり、分娩が進行しない

微弱陣痛の検査・診断

  • 診察
    • 内診を行い、子宮口の状態や分娩の進行状況を確認する
  • 胎児心拍陣痛図
    • 陣痛の強さや間隔、持続時間を確認する
  • 経腹超音波
    • 胎児の胎位異常など分娩の進行を妨げる原因がないかを確認する

微弱陣痛の治療法

  • 母体に疲労がみられる場合には、休息をとることができるようにする
    • 音楽をかける、アロマオイルをたくなど自身のリラックス方法でよい
    • 入眠出来る場合には、間欠時に入眠してよい
  • 食事や水分はまめに摂取する
    • 水分摂取が出来ない場合には、点滴を行うことがある
  • 血流を促進させる
    • 全身の血流が促進されることで骨盤内の血流も増え、陣痛が増強する
    • 破水していない場合には、入浴を行うのも効果的である
    • 破水している場合は入浴はできないため、足浴を行う
    • ツボ(三陰交)を指圧する
      ・内側のくるぶしの頂点から指4本分ほど頭側のところにある骨と筋肉の境目のこと
  • 母体の体位を工夫する
    • 同じ体勢で過ごすと姿勢や緊張が促されてしまうことがある
    • 立位や座位の姿勢は子宮の血流が増えることや重力により児頭の下降が促されるため陣痛が増強しやすい
    • 疲労感が強くなければ、歩くことによっても陣痛は促進されやすい
    • 疲労感が強く、座位や立位などが難しい場合には、胎児の背中を上側にして側臥位をとることで児頭が下降しやすくなり陣痛促進につながる
  • 乳頭や乳輪のマッサージ
    • 乳頭や乳輪をマッサージすることで、オキシトシンという子宮収縮を促すホルモンが分泌される
    • 乳輪部から乳頭にかけてを指で色々な方向から圧迫する
  • 陣痛促進剤の使用
    • 分娩の経過によっては陣痛促進剤を使用し陣痛を強くする場合がある
  • 人工破膜
    • 子宮内の体積が減少することで、子宮内圧が高まり陣痛が増強することがある
    • 臍帯が圧迫されるなどのリスクもあるため、児頭が骨盤内に入り固定されてから行う
  • 膀胱や直腸の充満が認められると子宮が収縮しにくくなるため、こまめにトイレに行くか、状況に応じて導尿などを行う
  • 帝王切開
    • 原因の除去が困難であり自然分娩が不可能であると判断された場合には、帝王切開を行うことがある

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