むきはい
無気肺
肺の一部が、空気を含まずにしぼんでしまった状態。
9人の医師がチェック 178回の改訂 最終更新: 2017.12.06

無気肺の基礎知識

POINT 無気肺とは

肺に空気が入らずにしぼんでしまった状態を無気肺と言います。無気肺になる原因は、痰詰まり・気管支内の異物・肺がんが多いです。主な症状は発熱・息切れ・頻脈などです。聴診や画像検査(胸部レントゲン検査や胸部CT検査)を用いて診断します。特に肺がんや気道内異物が疑われる場合は、気管支内視鏡を用いて原因の検索や治療を行う場合もあります。無気肺が心配な人や治療したい人は、呼吸器内科を受診して下さい。

無気肺について

  • 肺の一部が、空気を含まずにしぼんでしまった状態
    • 肺が正しく働くためには、肺の中の肺胞が空気で満たされ、膨らんだ状態を保っている必要がある
    • 喉と肺胞をつなぐ空気の通り道(気道)が何らかの理由で詰まってしまうと、肺胞内へ新しい空気が送り込まれずに肺がしぼんでしまう
  • 無気肺の主な原因
    • 痰(頻度として肺炎によるものが多い)
    • 気管支内の異物
    • 肺がんなどの腫瘍
  • 無意識に行われる深呼吸や咳は、無気肺を防ぐのに役立っている

無気肺の症状

  • 呼吸の変化
    • 呼吸回数が多くなる
    • 少しの運動ですぐに息切れしてしまう
  • 重症化すると以下の症状が現れる
    • 心拍数の上昇
    • チアノーゼ

無気肺の検査・診断

  • 胸部レントゲンX線写真)検査
    • 肺がしぼんでいる部分を確認するための最も基本的な検査
    • レントゲンでは肺に異常があることが確認できても、それが無気肺なのか肺炎なのかなど、原因までは区別できないことがある
  • 無気肺の原因を調べるために行われる検査
    • 血液検査
    • 胸部CT検査
    • 気管支鏡検査
    • PET検査

無気肺の治療法

  • 治療の目的
    • 肺がしぼんでいる状態を改善すること
    • そのために気道の障害物を取り除くこと
  • 主な治療
    • 痰が詰まっている場合
      ・体の向きを変えて痰が流れ出しやすくなるようにする
      ・手術後であれば、体を動かすリハビリテーションや去痰薬などで痰を出しやすいようにする
      ・口や鼻から管を入れての吸引や気管支鏡で痰を取り除く
    • 腫瘍によって気管が狭くなっている場合
      ・手術で腫瘍を取り除くか、放射線療法化学療法などで腫瘍を小さくし、空気が通りやすいようにする
    • 体内の酸素量が不足している場合
      ・酸素吸入を行う
      ・気管挿管や人工呼吸器が必要になることもある
  • 長時間体を動かさないでいると無気肺になりやすい
    • 一般的な生活を送っている分には心配ないが、全身麻酔や、数日間の安静を必要とするような手術後には特に注意が必要
    • 手術後は定期的な深呼吸を意識したり、安静期間を必要最小限にして早期から体を動かし始めることが勧められる

無気肺のタグ

無気肺に関わるからだの部位

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