2015.11.17 | ニュース

息を吸うための筋肉を鍛えるとどんな良いことがあるか?

日本の研究チームがメタアナリシスにより検証
from The Cochrane database of systematic reviews
息を吸うための筋肉を鍛えるとどんな良いことがあるか? の写真
(C) Ljupco Smokovski - Fotolia.com

手術を受けた後に肺の病気を発症すること(合併症)があります。肺の合併症は、その後の回復を遅らせる原因のひとつになることが報告されています。今回の研究では、過去の報告をまとめて、呼吸リハビリテーションが合併症を減らすか検証しました。

◆息を吸う筋肉を鍛えた効果は?

今回の研究では、過去の12の研究をまとめて、呼吸トレーニングが術後の肺の病気の発症を抑えることができるか検証しました。

手術は、心臓の手術または開腹手術を対象とし、呼吸トレーニングは、息を吸う時に必要な筋肉を鍛える運動としました。

 

◆手術前に息を吸うための筋肉を鍛えると、術後の肺の病気を防ぐことができる

以下の結果が得られました。

術前の吸気筋トレーニングは、通常ケアや運動以外の介入と比較して、術後の無気肺肺炎の減少と関連した(それぞれリスク比0.53、95%信頼区間0.34-0.82、リスク比0.45、95%信頼区間0.26-0.77)。

手術前に息を吸うための筋肉を鍛えることで、術後の無気肺肺炎といった合併症の発生を減らすことができるという結果でした。


手術前から、手術後の合併症を予防する策をとることは非常に重要です。ただし、手術前は状態管理も重要ですし、必ずしも呼吸トレーニングができる状態であるとも限りません。選択肢のひとつとして頭の隅に置いておき、主治医と相談することをおすすめします。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Preoperative inspiratory muscle training for postoperative pulmonary complications in adults undergoing cardiac and major abdominal surgery.

Cochrane Database Syst Rev. 2015 Oct 5

[PMID: 26436600]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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