にじせいひんけつ(しょうこうせいひんけつ)

二次性貧血(症候性貧血)

血液の病気以外の原因(感染症、悪性腫瘍など)で起こる貧血

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7人の医師がチェック 96回の改訂 最終更新: 2017.06.15

二次性貧血(症候性貧血)の基礎知識

二次性貧血(症候性貧血)について

  • 血液の病気以外の原因(感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるなど)で起こる貧血
    • 感染症や悪性腫瘍などの病気では、うまく赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによるが作れずに貧血を起こしてしまうことがある
    • 免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患細胞が体の中の鉄を取り込んでしまうため、鉄を大量に必要とする赤血球を作ることができないことがある
    • 慢性的ある病気や症状が、完全に治癒しないまま長期的に持続している状態のこと炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが生じる疾患に加えて、肝臓や腎臓の機能低下が原因となるものも二次性貧血には含まれる
  • 主な原因となる病気
    • 自己免疫本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう状態性疾患(関節リウマチSLEなど)
    • 感染症(結核感染性心内膜炎など)
    • 慢性腎不全エリスロポエチン腎臓から出るホルモンの一種で、赤血球の産生を促す効果を持つ(赤血球を作る指令を出すホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる)が作られにくくなるため
    • 肝硬変
    • 内分泌疾患(甲状腺機能低下症副甲状腺機能亢進症など)
    • がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある

二次性貧血(症候性貧血)の症状

  • 症状は一般的な貧血症状と同じ
    • 顔色がわるい
    • 呼吸困難
    • めまい
    • 立ちくらみ
    • 疲れやすい
    • 動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こる
    • 息切れ

二次性貧血(症候性貧血)の検査・診断

  • 血液検査:血液の状態を調べる
    • 赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによるの量を調べる
    • ヘモグロビン血液の成分の一つで、全身に酸素を運ぶ役割をもつ。ヘモグロビンの量が少なくなった状態が貧血である貧血の程度を表す)を確認する
    • エリスロポエチン腎臓から出るホルモンの一種で、赤血球の産生を促す効果を持つ濃度(慢性腎臓病が原因の貧血の場合)
    • 血液中の鉄の量を調べる:鉄、フェリチン
  • その他に原因となる病気に関する検査を行う

二次性貧血(症候性貧血)の治療法

  • 基本的な治療方針
    • 二次性貧血の原因である基礎疾患新たな病気を発症・悪化させる原因となる、慢性的な持病のことの治療が基本
  • 主な治療
    • あまりにも貧血が強い場合
      ・輸血を行う
    • 栄養素(鉄、葉酸、ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことB12)が不足している場合
      ・不足している栄養素を補充する
    • 慢性腎臓病が原因の貧血の場合
      エリスロポエチン腎臓から出るホルモンの一種で、赤血球の産生を促す効果を持つを補充する

二次性貧血(症候性貧血)の経過と病院探しのポイント

二次性貧血(症候性貧血)かなと感じている方

二次性貧血というのは特定の病気の名前ではなく、他の病気が原因で生じている貧血の総称です。体内で持続的に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが続くと赤血球血液の中の血球の一種。酸素を肺から取り込んで、全身へ運ぶ役割をしている。血液が赤いのは赤血球が赤いことによるが十分に作れなくなり、貧血が生じます。持続的な炎症というのは感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称でも生じますし、悪性腫瘍無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある膠原病複数の臓器に炎症がみられる病気の総称。有名なものとしては関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあるが原因になることもあります。また、腎臓の機能が低下すると腎性貧血が生じますし、肝臓の機能が低下すると赤血球が多く破壊されるようになってやはり貧血が引き起こされます。このようなものを全て総称したものが二次性貧血です。

貧血は血液中のヘモグロビン血液の成分の一つで、全身に酸素を運ぶ役割をもつ。ヘモグロビンの量が少なくなった状態が貧血であるが減って、全身に十分な酸素が届けられない状態です。進行すると少しの運動で息切れがしたり、動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こるが出たりします。このような症状は貧血に限らずさまざまな状況で生じますが、貧血の場合にはその背景に何らかの原因が隠れています。このうち、血液疾患(再生不良性貧血鉄欠乏性貧血白血病、その他多数)が原因のものを除いて二次性貧血と呼びます。

何かしらの内臓の病気がもともと持病としてあり、上記のような貧血症状に心当たりがある場合には、一度お近くの内科クリニックを受診されることをお勧めします。内科の中での診療科は、貧血の原因によって、消化器内科や血液内科などさまざまですので、まず始めに受診するのはかかりつけの内科があればそちらが良いでしょう。そこで診察、検査を受けて、血液検査で実際に貧血があるとなった場合には、その先の詳細な検査に進むことになります。詳しい検査や治療については、それぞれの疾患のページもご参考になさって下さい。

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