かんせんせいしんないまくえん
感染性心内膜炎
心臓の中に菌が感染してかたまり(疣贅;ゆうぜい)を作り、その破片が全身に流れて脳梗塞やその他の感染症を引き起こす病気
8人の医師がチェック 99回の改訂 最終更新: 2017.12.06

感染性心内膜炎の基礎知識

POINT 感染性心内膜炎とは

血液中に細菌感染が起こり、心臓の中に菌の塊(疣贅:ゆうぜい)を作った状態です。虫歯のある人や心臓弁膜症のある人に起こりやすい病気です。心臓にある疣贅が脳に飛ぶと脳梗塞を起こし、心臓の冠動脈に飛ぶと心筋梗塞を起こします。主な症状は発熱・倦怠感・関節痛・筋肉痛などです。 検査は血液検査・細菌検査(血液培養)・心臓エコー検査を行って診断をつけます。治療は適切な抗菌薬を用いて行いますが、心臓の弁が破壊されるなど心臓に後遺症が残った場合は手術を行うことがあります。感染性心内膜炎が心配な人や治療したい人は、循環器内科・心臓血管外科・感染症内科を受診して下さい。

感染性心内膜炎について

  • 心臓の中に菌が感染してかたまり(疣贅;ゆうぜい)を作り、その破片が全身に流れて脳梗塞やその他の感染症を引き起こす病気
  • 主な原因
    • 多くの場合、元々何らかの心臓の病気を抱えている人に生じる
    • 歯科治療やカテーテル処置などが、細菌感染の原因となる
  • 感染性心内膜炎によって引き起こされる病気の中でも、特に脳梗塞や腸管虚血は後遺症が残ったり手術が必要になったりするため、できる限り早期に予防策をとる必要がある
  • 人口10万人あたり10-50人の頻度で発症する

感染性心内膜炎の症状

  • 全身症状
    • 発熱
    • 関節痛
    • 筋肉痛
  • 塞栓症状:疣贅が流れていくことで生じる症状

感染性心内膜炎の検査・診断

  • 血液検査:感染による炎症の程度を調べる
  • 細菌検査:血液中から細菌が検出されないかを調べる
  • 心臓超音波検査弁膜症や疣贅の有無を調べる 
    • 経食道超音波検査胃カメラのように口から入れる超音波検査機械を使って、食道から心臓の状態を調べる
    • 通常の心臓超音波検査のみでは不十分な場合が多く、経食道心臓超音波検査によって診断率が大きく上昇する

感染性心内膜炎の治療法

  • 抗菌薬
    • 通常の感染症よりも長期に渡り使用する必要がある(中断すると再発しやすい)
      ・ニューキノロン系抗菌薬、テトラサイクリン系抗菌薬、抗結核薬など、病原体に応じて変える
  • 手術
    • うっ血性心不全、抵抗性感染、感染性塞栓症のリスクが高い場合に行われる
    • 抗菌薬のみで治療ができない場合、放置すると心臓の構造が破壊されていくため、手術が必要となる
  • 予防法、再発予防法
    • 人工弁置換術後や先天性心疾患、心内膜炎の既往がある人の場合には、さまざまな外科的処置(抜歯を含む)を行う際にあらかじめ抗菌薬を内服する

感染性心内膜炎のタグ

感染性心内膜炎に関わるからだの部位

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