2016.03.17 | ニュース

脳梗塞の原因にもなる「感染性心内膜炎」は早く手術したほうがいい?

20日以内の手術の結果を文献から調査
from Heart (British Cardiac Society)
脳梗塞の原因にもなる「感染性心内膜炎」は早く手術したほうがいい?の写真
(C) Sebastian Kaulitzki - Fotolia.com

感染性心内膜炎は、心臓の中にある構造を細菌が破壊していく病気です。発熱などのほか、心不全や脳梗塞などを起こします。早い時期に手術した結果についての研究報告がまとめられました。

◆21件の研究を統合

感染性心内膜炎では、心臓の中に感染した細菌により、心臓の中にある弁などの構造に異常ができます。弁が正常に開閉して血液を送り出すことができなくなったり、感染した場所の一部がちぎれて全身に流れていくことで脳梗塞などの原因にもなります。

治療には抗菌薬に加え、状態に応じて手術が行われます。

ここで紹介する報告は、過去の文献を集める方法で、感染性心内膜炎に対して20日以内に手術治療を行ったときの結果を調べたものです。

文献の検索により21件の研究が見つかり、データが統合されました。

 

◆手術をしたほうが死亡が少ない

統合したデータから、次の結果が得られました。

保存的管理に比べて、外科的介入を7日以内に受けた患者では全死因死亡のオッズ比は0.61(95%信頼区間0.39-0.96、P=0.034)であり、8日から20日の間で外科的介入を受けた患者では死亡のオッズ比は0.64(95%信頼区間0.48-0.86、P=0.003)だった。

20日以内に手術を行った場合、同じ時期に手術を行わなかった場合に比べて、全体として死亡が少なくなっていました

 

感染性心内膜炎は決してまれではなく、大きな危険に結び付いています。こうした研究結果が、最適な治療を選ぶ役に立つかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Early versus late surgical intervention or medical management for infective endocarditis: a systematic review and meta-analysis.

Heart. 2016 Feb 11. [Epub ahead of print]

[PMID: 26869640]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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