2020.02.27 | コラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年2月27日更新)

流行状況について感染者数や死亡者数などの最新情報が分かるようにアップデートしていきます
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年2月27日更新)の写真
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新型コロナウイルス(COVID-19)の流行によって多くの人が不安になっていると思います。ここでは国内外の最新流行状況と感染について分かっていることをまとめています。今後も最新情報を日々更新していきますのでお役立てください。


*2020年2月27日更新情報
「1. 新型コロナウイルスの流行状況」の値を更新
*2020年2月17日更新情報
「9. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)について知っておくと良いこと」の内容を更新

1. 新型コロナウイルスの流行状況

  感染者数 死亡数 死亡割合
中国・湖北省

65,596

2,641

4.0

中国(湖北省以外)

12,901

103

0.8

日本(クルーズ船除く)

189

3 1.6
クルーズ船 705 4 0.6
その他

2,772

49

1.8

総数

82,163

2,800

3.4

(2020年2月27日更新・参考:Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE WHO, 厚生労働省, DXY.cn

 

感染者数、死亡数、死亡割合の推移

新型コロナウイルス感染者数、死亡数、死亡割合

 

2. コロナウイルスとは?

風邪の原因として有名なウイルスで、感染しても軽い風邪で済むことがほとんどです。一方で、過去にSARSMERSという重篤な感染症を過去に引き起こしたことがあります。

詳しくはこちらのコラムを参考にしてください。

 

3. 想定されている感染経路

ヒトヒト感染の中でも、飛沫感染が想定されています。これはインフルエンザを筆頭に一般的な風邪と同じ感染経路です。一方で、飛沫感染する病原体は接触感染もするので手洗いは欠かせません。

 

【飛沫感染】

  • 咳やくしゃみをしたときに、口や鼻から飛び出す細かい水滴を介して感染する
  • 空気感染と異なり、2m以上病原体が飛ぶことはほとんどない
     

【接触感染】

  • 皮膚や粘膜、病原体に汚染された環境を介して感染する
  • 新型コロナウイルスが手に付着した状態で目や口を触ると感染が成立しうる

 

4. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)の感染力

「一人が周囲の何人に感染を広げるかを数値化したもの」に基本再生産数(R0:アールノート)というものがあります。暫定値ではありますが、2020年1月29日に発表された論文では新型コロナウイルスのR0は2.2と報告されています。これは季節性のインフルエンザとほぼ同等で、SARSより低い数字となっています。ただし、今後のデータ解析によってこの数字は更に変わってきます。

 

5. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)の致死率

まだ疾患が見つかってから時間があまり経っていないため、数字は暫定値となります。暫定値ながら現在のところ新型コロナウイルスの致死率(正しくは死亡割合)は2-3%程度となっています。この数字は決して小さくないながら、過去のSARS(致死率:9.6%)やMERS(致死率:34.4%)と比較すると小さいものとなっています。

 

6. ワクチン

今のところワクチンは存在しませんが、世界的流行の背景を踏まえて世界各国でワクチン開発の動きが見られています。すでに新型コロナウイルスの分離に成功しており、空前のスピードで製造がなされる可能性があります。

 

7. 治療方法

ウイルスを攻撃するような薬はありませんが、症状が非常に強い人にはその状態から回復させるような治療(支持療法)を行い救命します。抗HIV薬が有効であったという報告はあるため、この事実を踏まえて実証段階に入ろうとしています。

 

8. 有効な予防方法

一般的な風邪と全く同じで、何よりも手洗いです。マスクに関しては、非常に小さな微生物であるウイルスから完全に身体を守るのには十分ではないため、こだわりすぎる必要はありません。ただし、咳や痰の症状がある人は周囲にうつさないようにマスク着用(咳エチケット)を心がけてください。「体調が悪い人と不必要に接触しないこと」や「自分の体調が悪いときには自宅にいること」も忘れないようにしてください。

 

9. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)について知っておくと良いこと

感染者の多くは重症にならない

このウイルスに感染したら致命的というわけではありません。多くの人は軽症で済むようで、中には無症状の人もいます。

 

現在の日本国内の流行状況は限定的

現在国内で判明している感染者は湖北省に関連する人が中心で、一部に二次感染者が見られていますが、大流行せずに感染コントロールができている状態です。今の流行状況であれば、疑わしい症状(発熱、咳、呼吸困難、筋肉痛など)が出ても、新型コロナウイルスによるものというよりは単なる風邪によるものの可能性のほうがはるかに高いです。特殊な理由がない限り、濃厚接触者や湖北省・浙江省に関連した人以外は検査を受ける必要性は低いです。とはいえ、今後二次感染者(既感染者からうつされた人)や三次感染者(二次感染者からうつされたひと)が増えてきた場合には検査を受けるべき人も変わってきますので、最新流行状況には注意が必要です。

 

過度に恐れずに手洗いを徹底することが流行を阻止する最大のキー

少なくとも流行している状態ではないうえに、重症になりやすい人もある程度背景が見えているので、みなさんはあまりパニックにならずにやれること(手洗いの徹底)を行うようにしてください。この心がけ一つで、自分だけでなく周囲の人(特に重症になりやすい人)に感染をうつさないようにすることができます

 

今後の状況によって、もちろん対応は変わってきますので、その都度このコラムの内容をアップデートしていきます。あまり不安に駆り立てられすぎないようにしつつ、みんなで流行を阻止する世の中にしていきましょう。

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。