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インフルエンザ

インフルエンザウイルスに感染することで、高熱やのどの痛み、関節・筋肉の痛みなどが引き起こされる感染症

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39人の医師がチェック 294回の改訂 最終更新: 2017.11.19

インフルエンザの基礎知識

POINTインフルエンザとは

インフルエンザウイルスによる感染のことです。毎年冬場になると流行が訪れるため、その前に毎年予防接種を打つことが大切です。主な症状は発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などです。さらに重症になると肺炎や脳炎などを起こすため、意識障害や呼吸困難などを起こすことがあります。検査は鼻の奥を綿棒で拭うことで数十分で行うことができます。また、治療薬には複数のものがありますが、いずれも症状を和らげたり半日から1日程度症状が収まるのを早くする程度ですので、症状が軽ければ飲む必要はありません。 インフルエンザを疑った場合は、内科・感染症内科・小児科を受診するようにして下さい。

インフルエンザについて

  • インフルエンザウイルスのどや気管、気管支、肺などに感染し、発熱や咳、鼻水などの症状を起こすウイルスが原因となり、高熱やのどの痛み、関節・筋肉の痛みなどが引き起こされる感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
    • ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるによって生じる上気道空気の通り道のうち、鼻からのど(気管)までの総称。対義語である下気道は、気管支と肺を指す炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るで、いわゆる「かぜ」の一種とみなされる
  • インフルエンザウイルスによる感染は強い症状が出やすく、小児や高齢者では重症になることも稀にある
    • A型とB型があり、毎年流行を繰り返すのはA型が多い
      ・厳密にはC型も存在するが、流行が問題視されることは少ない
    • 鳥類の病気としてのインフルエンザのうち、ヒトにも感染するようになったものが鳥インフルエンザウイルス感染症である

インフルエンザの症状

  • インフルエンザウイルスのどや気管、気管支、肺などに感染し、発熱や咳、鼻水などの症状を起こすウイルスに感染してから1-4日(平均3日程度)の潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間を経て症状が出現する
  • 主な症状
    • 高熱
      ・38℃以上の高熱になりやすいことや、高熱に至るまでの時間が短いことが特徴
    • 寒気
    • 鼻水(鼻汁医学用語で言う、鼻水のこと
    • 喉の痛み(咽頭痛)
    • 頭痛
    • 関節痛
    • 怠さ(全身倦怠感だるさのこと
    • 筋肉痛   など
  • 子どもや高齢者、また免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患力が弱っている人が感染すると、肺炎を起こすなど重症化しやすいので注意が必要

インフルエンザの検査・診断

  • 流行期には、特に検査は行わずに、症状と経過から診断することもある
  • 検査を行うときには、迅速検査キットと呼ばれるものが広く使用されている
    • 鼻の奥(上咽頭)から拭いとった液を採取し、感染の有無を調べる 
    • 発熱から一定時間(12-24時間)が経過していないと、正しい検査結果が出ないことが多い
  • 必要に応じて行う検査
    • 胸部レントゲン X線(放射線)によって撮影する画像検査の一種で、心臓や肺、骨などの状態を調べるために行われるX線X線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査写真)検査:肺炎が起こっていないかを調べる

インフルエンザの治療法

  • 治療で最も大事なのは、水分をしっかり摂取して、よく休息すること
  • インフルエンザウイルスのどや気管、気管支、肺などに感染し、発熱や咳、鼻水などの症状を起こすウイルスに対する抗ウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効である薬もあるが、これらの薬は特効薬ではなく、効果がそれほど大きいわけではない
    • 実際の効果としては熱が出ている期間を半日から1日ほど短くする程度である
    • 特に、若くて体力があり、症状が比較的に軽い場合は、インフルエンザウイルスに感染していたとしても抗ウイルス薬を使用する必要はない
  • 症状に応じて、解熱剤などの対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるや、漢方薬による治療を行う場合もある
  • インフルエンザウイルスに感染することで症状が悪化しやすい人(小どもや高齢者、妊婦など)や、症状が重い患者では、薬を内服すべき場合がある
    • 抗インフルエンザ薬には、内服薬飲み薬のこと、吸入薬、点滴薬の3種類がある
      ・年齢、全身状態、症状の重さ、その他の病気の有無により選択される
      ・タミフル®:内服薬、1日2回、5日間服用
      ・リレンザ®:吸入薬、1日2回、5日間吸入
      ・イナビル®:吸入薬、1回だけ吸入する
      ・ラピアクタ®:点滴薬、入院患者、内服や点滴が難しい場合に使用
    • これらの治療薬は、症状が出てから48時間以内に使い始めなければ効果が乏しい
  • 症状が出てから5日間、また、熱が治まった後も2-3日程度は他人にうつる可能性があるため、解熱後も周囲への配慮が必要
    • 感染力のピークは症状が出てから24-48時間程度である
    • 他者への感染は、患者の唾液や鼻水などが、他者の鼻や口に入ることで起こる(飛沫感染患者のくしゃみや咳によって、病原体が他者の粘膜(眼、鼻、口など)に触れることで起こる感染。インフルエンザなど多くのウイルスが感染する経路接触感染患者の体や、その周囲にあるものに付着した病原体に触れ、それが粘膜から入り込んで感染すること。一般的な感染経路の一つ
    • 手洗い、うがい、マスク着用、ワクチンの接種が基本的な感染予防法になる
  • インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからないというものではない
    • ある程度の発病を阻止する効果があり、発症症状や病気が発生する、または発生し始めることしても重症化を阻止する効果がある
    • 高齢者や免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患不全患者、心臓や肺に持病のある人、子どもでは毎年のワクチン接種が特に推奨される

インフルエンザに関連する治療薬

抗インフルエンザ薬

  • インフルエンザウイルスの増殖を抑え、インフルエンザ感染症の治療や予防をする薬
    • インフルエンザ感染症はインフルエンザウイルスが原因となり高熱や関節痛などを引き起こす
    • インフルエンザウイルスは細胞内へ侵入後、ウイルスが大量に作られ細胞外へ放出される過程を繰り返し増殖する
    • 本剤はインフルエンザウイルスに感染した細胞からウイルスが放出されるのを阻害しウイルスの増殖を防ぐ
  • 薬剤によって内服薬、吸入薬(外用薬)、注射薬と分かれる
    • それぞれの薬剤に合わせた適切な使用方法などの理解が必要となる
抗インフルエンザ薬についてもっと詳しく

インフルエンザの経過と病院探しのポイント

インフルエンザかなと感じている方

インフルエンザは急激な発熱と、一般的な風邪症状に加えて全身の怠さや筋肉痛、関節痛なども出やすいことが特徴的です。毎年冬になると流行しますが、ワクチンを接種している方では症状が典型的でなく微熱程度で治まる場合もあります。

ご自身がインフルエンザではないかと心配で受診をお考えの方は内科、感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称内科、小児科のクリニックをお勧めします。ただしインフルエンザで医療機関にかかることは一長一短です。自宅で安静にする、または市販薬で様子を見る(セルフメディケーション)ことも選択肢の一つとなります。それぞれのメリット、デメリットについて、詳しくは後述します。

インフルエンザは原則的に、問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことと診察で診断をする病気です。採血やレントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査は、他の病気ではないことを確かめるために使うことができるかもしれませんが、それ以外の意味では診断の参考になりません。

診断の参考とするために、専用の検査キットを使用することがあります。鼻の奥に細い綿棒を入れて粘液をこすりとり、それを用いると5分から15分ほどで検査の結果が分かります。検査キットでの診断の精度は60-70%とあまり高くありませんので、あくまでも問診と診察が基本であり、参考のために行われる検査です。検査を行うまでもなくインフルエンザだと考えられる場合には、検査は省略されます。

なお、インフルエンザの検査を受けないと診断書が書いてもらえない、ということはありません。診断書が必要な場合には、その場で医師に申し出るようにしましょう。

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インフルエンザでお困りの方

インフルエンザには、いくつかの種類の治療薬(抗インフルエンザ薬)があります。内服薬飲み薬のことと吸入薬、点滴薬がありますが、点滴薬の効果が高いというわけではありません。内服、吸入、点滴ともに基本的に効果は変わらないのですが、例えば重症で意識が無い入院中の方であれば、意識が無いので薬を飲み込むことも、吸い込むこともできません。このような方のために点滴薬があります。内服、吸入ができる方には、内服薬、吸入薬が処方されます。

また、抗インフルエンザ薬を使用しないという選択肢も多くのケースで合理的です。抗インフルエンザ薬は、早期に使用すれば症状が出ている期間を半日から1日程度は短くすると言われていますが、決して特効薬ではありません。現在使用されている抗インフルエンザ薬の中で最も古いものの1つであるタミフル(一般名オセルタミビル)は2001年に発売開始されましたが、それまでインフルエンザは自宅で安静にして治す病気でした。インフルエンザの症状が強いときには外出して医療機関を受診することもかなりの負担になります。そのような場合には無理して抗インフルエンザ薬を使用しようとせず、自宅で休養をしっかりとっておくことは十分に合理的です。

インフルエンザの治療薬として、漢方薬が使用されることもあります。漢方薬は具体的には葛根湯、麻黄湯などがよく用いられます。これらの漢方薬はコンビニエンスストアや薬局などで購入することができます。

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