2015.06.25 | コラム

子どもの高熱に市販の解熱薬はちょっと待って!〔アスピリンシリーズ②〕

市販薬の適正使用に関して
子どもの高熱に市販の解熱薬はちょっと待って!〔アスピリンシリーズ②〕の写真
(C) Tom Wang - Fotolia.com

毎年、秋〜初春にかけて脅威となるインフルエンザ。高熱が出ることも多く、年齢問わず辛い症状が続く場合もあります。最近は新しいタイプの抗ウイルス薬も開発されていますが、そうはいっても高熱を和らげてくれる「解熱薬」は必須ともいえます。しかし「解熱薬」の種類によってはインフルエンザの発熱に"不向き"なものもあるようで・・・。

◆ インフルエンザかもしれないと思った時の解熱薬は?

解熱薬(解熱鎮痛薬)というと多くの人が浮かべるのが、アスピリン(正式な成分名はアセチルサリチル酸)ではないでしょうか?

アスピリンは市販薬でも「バファリンA」などの商品名で販売されており、多くの人が常備薬として使っている馴染みがある薬といえます。

しかし、普段であれば発熱や痛みに対して心強い味方になってくれるアスピリンが、インフルエンザの時では一転、悪者になる可能性があるということをご存知でしょうか?

アスピリンやエテンザミド等のサリチル酸系製剤とよばれている薬の他、メフェナム酸やジクロフェナクナトリウムといった解熱鎮痛薬をインフルエンザ水痘などの発熱時に使用すると、インフルエンザ脳炎・脳症やライ症候群といった病気が発症する危険性が高くなると言われています。

原則として「小児へのアスピリン投与は禁止(川崎病などの医療機関における治療への使用は除く)」とされていますが、高熱を下げたいが為に自宅にあるアスピリン製剤を服用してしまう可能性もゼロではありませんし、先に挙げた脳症などは大人でも発症する可能性があるとされる為、注意すべきです。

日本ではインフルエンザにおける発熱への解熱薬としてアセトアミノフェンが推奨されています。アセトアミノフェンは市販薬としても販売されており、同じバファリンの名前を持っていても「小児用バファリンCⅡ」などの製品は主成分がアセトアミノフェンで造られています。

高熱が出た時、インフルエンザに感染した可能性がある時などの解熱薬の服用は注意が必要であることを覚えておき、服用・購入の際には是非とも医師や薬剤師に相談した上、早めの医療機関への受診も考慮しましょう。

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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