らいしょうこうぐん
ライ症候群
小児にみられる急性脳症のひとつ。多くはインフルエンザウイルスや水痘に感染した際にアスピリンを使用することで発症し、死に至ることもある重篤な病気
8人の医師がチェック 90回の改訂 最終更新: 2017.12.06

ライ症候群の基礎知識

POINT ライ症候群とは

特に18歳以下に多い急性脳症です。原因は感染や薬剤の影響によるものが多く、解熱のためにアスピリンを使用した場合に起こりやすいことが分かっています。主な症状は発熱・下痢・嘔吐・頭痛・意識障害・けいれんになります。 検査は全身状態を調べるために様々なことを行います。血液検査・画像検査(頭部CT検査・MRI検査)・髄液検査(背中に針を刺して脳脊髄液という液体を採取して、中に含まれる成分を調べる検査)などが主に行われる検査になります。治療に特効薬はありませんが、症状を和らげる治療(対症療法)や生命を維持するためにサポート治療(人工呼吸器管理や人工血液透析治療など)を必要に応じて行います。ライ症候群が心配な人や治療したい人は、小児科・神経内科・救急科を受診して下さい。

ライ症候群について

  • 小児にみられる急性脳症のひとつ
    • 脳浮腫(脳の腫れ)、肝臓の障害が特徴である
  • ウイルス感染や薬剤との関連が指摘されている
    • インフルエンザ感染症水痘にかかった小児の解熱のために、アスピリンを使用した場面での発症が多いことが知られている
    • 特に子供のウイルス感染症に対して安易にアスピリン及びアスピリンに近い解熱鎮痛薬を出すことは避けるべきである
  • ライ症候群のほぼ全てが18歳未満で起こっている

ライ症候群の症状

  • 主な症状
    • かぜ症状
    • 発熱
    • 下痢
    • 嘔吐
    • けいれん
    • 意識障害
  • 重症化した場合には、全身に及ぶ様々な異常が出現し、集中治療が必要となる

ライ症候群の検査・診断

  • 血液検査:肝臓の機能異常、血糖、全身の炎症状態などを調べる
  • 画像検査:脳の腫れや肝臓に変化が起こっていないかなどを調べる
    • CT検査
    • MRI検査
  • 髄液検査腰椎穿刺を行い、脳や脊髄へ炎症が広がっていないかを調べる
  • 組織診:肝臓の一部を切り取り、顕微鏡で調べる
    • 肝臓内に特徴的な所見(症状を含んだ脂肪)を認めると診断できる

ライ症候群の治療法

  • 基本的な治療方針
    • 現時点では特別な治療が存在しない
    • 急性脳症に対する脳の腫れの対策が中心
    • 肝臓や腎臓の機能異常に対する治療
    • 必要があれば人工呼吸器や血液透析などを用いて治療する
  • 予防、再発予防方法
    • 全てのライ症候群を予防するものではないが、インフルエンザ水痘にかかった時は、アスピリンは使用しないようにする
    • 本人用以外に処方された解熱薬は(大人用を含め)使用しない


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ライ症候群のタグ


ライ症候群に関わるからだの部位

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