びまんせいのうしゅちょう(のうふしゅ)
びまん性脳腫脹(脳浮腫)
脳血管のうっ血や炎症により脳が全体的に腫れた状態
8人の医師がチェック 82回の改訂 最終更新: 2017.12.06

びまん性脳腫脹(脳浮腫)の基礎知識

びまん性脳腫脹(脳浮腫)について

  • 脳血管のうっ血炎症により脳が全体的に腫れた状態
    • 脳の大きさが増し、頭蓋骨の内側の圧が高くなる
  • 脳出血脳梗塞、頭部外傷、脳腫瘍、感染が原因で、脳が傷ついたときに起こりやすい
  • 乳幼児から中学生に特に多くみられるが、年齢を問わない
    • 成人では脳挫傷(脳の損傷)を伴っている場合が多い
  • 重症の脳浮腫をそのままにしていると脳ヘルニアという致死的な状況になりうる
    • 浮腫によって頭の中の圧力(頭蓋内圧)が上昇する
    • 頭蓋内圧が上昇すると、頭の中の血流が減ってしまう
    • 頭の中の血流が減ってしまうと、頭の細胞が酸素をもらえなくて酸欠状態になる
    • 頭の細胞が酸欠になるとますます浮腫みが増えてしまうといった悪影響におちいる
    • 非常に強い脳浮腫によって頭の重要な部位のいちが変化して圧迫を受けることを脳ヘルニアと言い、脳幹という重要な部位が圧迫を受けると致死的な状況になる

びまん性脳腫脹(脳浮腫)の症状

  • 主な症状
    • 頭痛
    • 吐き気、嘔吐
    • 血圧の上昇
    • 脈拍数の変動(上昇する場合と低下する場合がある)
    • 意識障害
    • けいれん発作
  • 頭を打った後、数分から数時間以内に嘔吐や頭痛といった頭蓋内圧亢進症状が現れる
    • 脳挫傷を伴う場合は、頭を打った直後から意識が悪くなってしまう

びまん性脳腫脹(脳浮腫)の検査・診断

  • 頭部CT:脳の腫れの程度を調べる
  • 場合によっては頭部MRIで脳の腫れ以外に、細かな脳挫傷の有無などを調べる

びまん性脳腫脹(脳浮腫)の治療法

  • 軽症のものであれば経過観察だけで回復する
  • 意識障害がある場合、即座に入院して厳重な治療が必要
  • 脳の損傷を伴う場合、損傷の程度によって後遺症や生命の危険がある
  • 主な治療
    • 根本的な治療ではなく、対症療法である
      ・薬物療法
       ・頭蓋骨の内側の圧を下げるために、グリセオールやマンニトールといった脳圧降下薬の点滴を行う
      ・外科的治療
       ・脳の圧力が高まりすぎた場合は、頭蓋骨を外して圧力が高まり過ぎないようにする(「外減圧」と言う手術)

びまん性脳腫脹(脳浮腫)のタグ

びまん性脳腫脹(脳浮腫)に関わるからだの部位

医師登録をしてMEDLEYの編集に協力する