コロナワクチン接種を迷っている人へのアドバイス:お医者さんも少し不安だったが接種したのはなぜ? 実際打ってみてどうだった?

多少の混乱はあったものの、コロナワクチンの集団接種が着実に進んでおり、「職域接種(職場接種)」も始まりました。遅れていると国内外から指摘のあった日本のコロナワクチンの接種状況ですが、各国を猛追しています。「ワクチン接種はまだまだ先」と思っていた人にも意外と早く順番が回ってきそうです。
ワクチンを打てる機会が訪れたとき焦らなくてもいいよう、早くワクチン接種を自分ごとにして予め整理しておいて欲しいと筆者は考えています。
ワクチンの接種に不安はなかったか
我が国では2021年2月からコロナワクチンの接種が始まりました。筆者は臨床医・産業医として働いているため、「医療従事者等への接種」という枠組みで、4月にコロナワクチンの接種を終えました。ワクチン接種が始まった当初は新しいワクチンのため副反応などの心配がありましたが、接種を待つ間に新しい情報を無理なく得ることができたので、自分の番が回ってきたときにはほとんど不安がない状態になっていました。
というのも、ワクチン接種が始まった頃から筆者が受ける頃までには2ヶ月ほどあり、その間に厚生労働省や、
ワクチン接種前の準備
発熱や頭痛、
一回目のワクチン接種後の様子:肩の痛みのみ
接種した側の肩を上げようとすると、痛みを感じたくらいで他は身体の変化を感じませんでした。とはいえ、肩の痛みが悪化したら嫌だったので、その日はなるべく肩を使わないよう意識しましたが、その他で特別なことは何もしていません。普段どおり入浴もしましたし、肩を使わない軽い筋トレもしました。唯一の副反応であった肩の痛みは2日ほどで完全になくなりました。
二回目のワクチン接種後の様子と感想:肩の痛みのみ
発熱などの副反応がでやすい二回目の接種ですが、幸いにも一回目と同様、肩の痛みを除くと、身体の変化はありませんでした。接種後の過ごし方は一回目とほとんど同じです。 ごく軽い副反応のみで接種が完了したので、ほっとしましたし、仕事の調整もしておいたので、接種前後の精神的なストレスも少なかったです。
コロナワクチンの接種を受けるかどうか悩んでいる人へのアドバイス
筆者は感染症の専門家ではありませんが、産業医として「職域接種」にたずさわることになっている関係で、ワクチン接種の相談を受ける機会が増えてきました。ワクチンを接種をするかどうか悩んでいる人には次のようなアドバイスをしています。
正確な情報を得る
ワクチン接種で悩んでいる人と話していく中で気づいたのが、正確な情報を得ている人が意外に少ないということです。根拠のない噂や、メディアの煽るような演出に触れて、過度に不安を覚えてしまっている人が多くて、もったいないなと感じています。 そうした人にはまず自分の目で正確な情報を確認してもらうようにしています。具体的には筆者が実際に読んで役立った下記のサイトを勧めています。
【筆者オススメの新型コロナワクチン情報サイト】
これらのサイトに共通した特徴として、「客観的なデータを重視している点」や「公平性を大切にしている点」「平易な表現を意識している点」などが挙げられます。ものごとを正確に把握するには客観的なデータが不可欠ですし、データを選ぶ際には公平性を欠いてはなりません。また、平易な表現であれば馴染みの薄いものでも理解しやすくなります。 上記のサイトを見たことがない人がいたら、ぜひ一度目を通してみてください。
情報を得たら自分の考えを整理する
正確な情報を得た後は、自分の頭でそれらを消化・整理して、受けるかどうかを判断するように助言しています。もちろん相談にも乗りますが、最終的には自分で考えて決断することで納得感に近づくと思うのです。 ワクチンによるメリットとデメリットを天秤にかけて、どちらが自分にとって良い選択なのかを自問自答してみてください。
周りの意見を参考にするのはいいとは思いますが、流されてはいけません。周りから「打たないほうがいい」と言われてワクチン接種を見送れば感染したときの後悔は大きくなると思いますし、知識がないまま接種して副反応でしんどい思いをするのも後悔が残ると思うのです。
かなり主観が混じった体験談だったかもしれませんが、少しでもみなさんの役に立てればと思い書かせていただきました。個人的にはワクチン接種後は感染の不安が大きく減り、晴れ晴れとした気持ちでいます。月並みですが、ワクチンを接種して本当によかったと思っています。
このコラムがコロナワクチン接種について悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
執筆者
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。