にょうたんぱく
尿タンパク
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

基準値(参考)

陰性(ー)(15 mg/dL 未満)

数値が高いとき

など

詳細

尿タンパクは尿中のタンパク質の量を示しています。健康な人では尿中にタンパク質はほとんど検出されません。
腎臓には糸球体と呼ばれる部分があり、そこで血液がろ過されて尿の原料ができます。糸球体にはフィルターの役割を果たす膜が存在し、大きなタンパク質はろ過されないような仕組みになっています。一方、小さなタンパク質は糸球体のフィルターをくぐり抜けてしまいますが、腎臓の尿細管と呼ばれるところで再び血液中に吸収されるので、最終的に尿中にタンパク質が排出されないようになっています。しかし、腎臓の糸球体や尿細管などに何らかの問題があると、タンパク質が尿中に排泄されるようになってしまいます。
尿検査では尿中のタンパク質を検出することで腎臓の病気の早期発見に役立てられます。

判定基準

判定 尿中のタンパク質濃度(mg/dL)
(ー) 15 mg/dL 未満
(±) 15-29 mg/dL
(+) 30-99 mg/dL
(++) 100-299 mg/dL
(+++) 300-999 mg/dL
(++++) 1000 mg/dL 以上

数値が高いとき

 タンパク尿の原因として、以下が考えられます。

  • 生理的タンパク尿
    • 発熱、激しい運動後、精神的ストレス、タンパクの過剰摂取などがタンパク尿の原因となることがあります。生理的タンパク尿の場合、原因を取り除けばタンパク尿は消失します。
  • 腎前性タンパク尿
    • 腎臓以外の問題により血液中にタンパクが増えてしまい、結果として尿中のタンパクが増えてしまいます。
    • 例:感染症、悪性腫瘍、膠原病の活動期、多発性骨髄腫(ベンスジョーンズタンパク)、溶血(ヘモグロビン尿)、横紋筋融解(ミオグロビン尿)
  • 糸球体性タンパク尿
    • 原因として頻度が高いです。糸球体のフィルターが破綻しています。タンパクのうち、主にアルブミンが排出されます。重度になればなるほどフィルターの目が粗くなるので、大きなタンパクが排出されるようになります。高度のタンパク尿になると血液中のタンパクが減ってしまい、浮腫などが起こるようになり、ネフローゼ症候群と呼ばれます。
    • 例:糸球体腎炎糖尿病性腎症腎硬化症ループス腎炎、アミロイド腎
  • 尿細管性タンパク尿
    • 尿細管は小さなタンパクを血液中に再吸収する役割があるので、そこが破綻してしまうと小さなタンパクが尿中に排出されてしまいます。
    • 例:カドミウム中毒、低カリウム血症による腎障害、骨髄腫腎、先天性尿細管疾患(Fanconi症候群、Lowe症候群、Wilson病、アミノ酸尿症など)
  • 尿路性タンパク尿