急性糸球体腎炎 - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY(メドレー)
きゅうせいしきゅうたいじんえん
急性糸球体腎炎
腎臓の糸球体という部分に障害が起こり、血尿が出たり血圧が上がったりする病気
3人の医師がチェック 32回の改訂 最終更新: 2022.02.18

急性糸球体腎炎の基礎知識

POINT 急性糸球体腎炎とは

腎臓の糸球体に急激な炎症が起こり、さまざまな症状が現れる病気です。溶連菌という細菌(のど風邪の原因菌)の感染が主な原因で、感染から10日ほど立ったあとに症状が現れます。 血尿や、たんぱく尿、尿量の減少、身体のむくみ、高血圧などが主な症状です。診断のために、尿検査や血液検査(ASO抗体、ASK抗体価)、腎生検(腎臓に針を刺して一部を取り出して顕微鏡で見る検査)などが行われます。むくみが強い場合や高血圧症などがある場合には入院することが多いです。安静や、塩分・水分の制限、尿を増やす薬(利尿薬)、血圧を下げる薬(降圧薬)などが行われます。急性糸球体腎炎になっても、治ればその後の生活には大きな影響を与えないことが多いですが、まれに腎臓の機能が低下してしまうこともあります。 急に身体がむくんだり尿量が減少したりし場合は急性糸球体腎炎の可能性もあります。小児科や腎臓内科を受診して詳しく調べてもらってください。

急性糸球体腎炎について

  • 腎臓に障害が起こり、血尿が出たり血圧が上がったりする病気
    • 溶連菌と呼ばれる細菌(のど風邪などの原因となる)が主な原因
    • 溶連菌感染のあと、10日ほど経ってから発症することがある
  • 小児や若年者に多いが、成人にもまれに見られる
  • その他に、急速進行性腎炎症候群なども急性の糸球体腎炎ではあるが、これについては別のページで説明する

急性糸球体腎炎の症状

  • 血尿
  • タンパク尿
  • 尿量の減少
  • 浮腫むくみのことで顔面や、まぶた、すねに現れやすい)
  • 高血圧症

急性糸球体腎炎の検査・診断

  • 尿検査
    • 血尿タンパク尿の有無を確かめる
  • 血液検査
    • 腎機能の低下の有無を判断
    • 免疫物質の一種である補体の低下が診断の上で参考となる
    • ASO抗体、ASK抗体価の上昇(溶連菌の感染の証拠となる)
  • 腎生検
    • 診断の確定や、病気の進行度の把握が目的

急性糸球体腎炎の治療法

  • 尿量が減る、むくみが強い、高血圧症などの症状がある場合には、入院治療が必要となりやすい
    • 入院して安静にすることも治療の一部になる
    • 塩分や水分摂取を一定範囲内に制限する
    • 利尿薬や降圧薬を使用する
    • 溶連菌に対して抗生物質抗菌薬)を使用する
  • 溶連菌感染が改善すると共に、尿や腎臓の状態も回復してくることが多い
    • 基本的には後遺症を残すことなく治る病気であるが、まれに腎臓の機能が低下したままになってしまうことがある

急性糸球体腎炎のタグ

急性糸球体腎炎に関わるからだの部位