きかんしぜんそく
気管支喘息
アレルギーなどで空気の通り道(気道)に炎症が起こることで、気道が狭くなってしまう病気
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最終更新: 2025.01.14
気管支喘息の症状は?息切れ、咳、胸苦しさなど
喘息はありふれた病気ですが、その症状は多様です。ここでは喘息の症状やその重症さ、喘息以外に考えるべき病気などに関して解説します。
1. どんな症状が出たら喘息とわかる?

症状だけで喘息を強く疑うのは難しい面があるといえます。
喘息は、空気の通り道である
- (夜間や早朝に出やすい)咳
- (
発作 的な)息苦しさ、胸苦しさ - (重症になると)会話がうまくできない
- (重症になると)苦しくて横になれない、動けない
これらが典型的な気管支喘息の症状なのですが、心臓や呼吸の病気でも現れます。もともと喘息であることが分かっている人にこのような症状が出てきたら、おそらく喘息発作による症状だろうと推測できますが、そうでなければさまざまな病気の可能性を考える必要があります。
2. 喘息と似ている病気にはどんなものがある?
喘息はよくある病気なので、喘息らしい症状やエピソードであれば喘息と考えて多くのケースでは間違いないのですが、似たような症状がでる他の病気も多くあります。例として以下のような病気との区別が問題になります。
- 急性喉頭炎/急性喉頭蓋炎
- 声帯機能不全
- 気管内
腫瘍 - 気道異物
- 気管軟化症
- 気管支結核
- サルコイドーシス
- COPD
うっ血性心不全 - 肺
血栓 塞栓 症 - 気胸
- 過換気症候群
薬剤性 咳嗽- 胃食道逆流症(逆流性食道炎)
- アトピー咳嗽
- 後
鼻漏 - 好酸球性肺炎
アレルギー 性気管支肺真菌症- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- 心因性咳嗽
喘息と似た症状が現れる病気はいくつもあり、速やかに治療を開始しなければいけない病気もまじっています。もともと喘息と診断されていても、過去に経験したことが無いような症状を自覚した場合には、他の病気もあるので医療機関を受診するようにして下さい。