いしょくどうぎゃくりゅうしょう(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)

胃食道逆流症(逆流性食道炎)

胃液が胃から食道へ逆流する状態で、食道の粘膜がただれて(炎症が起きて)しまう病気

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13人の医師がチェック 161回の改訂 最終更新: 2017.06.15

胃食道逆流症(逆流性食道炎)の基礎知識

胃食道逆流症(逆流性食道炎)について

  • 胃液が胃から食道へ逆流する状態で、食道の粘膜がただれて(炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが起きて)しまう病気
    • 通常は胃液や食べ物が逆流しないよう、食道と胃の間の筋肉(下部食道括約筋)が機能している
    • この筋肉が上手く働かないことによって胃食道逆流症が生じる
  • 主な原因
    • 生活習慣によるもの
      ・過度の飲酒
      ・脂肪の多い食物の摂取
       ・胃酸の分泌量の増加につながる
      肥満
      ・チョコレート
      ・カフェイン入り飲料や炭酸飲料
      ・喫煙
      ・ストレス
    • 胃と食道がつながる部分の構造の異常
      食道裂孔ヘルニア
      ・胃切除手術後
    • 薬剤性薬が原因となって病気が引き起こされたり症状が現れたりすること
      ・降圧薬などの血管を拡げる薬により下部食道括約筋が緩んでしまう
       ・Ca拮抗薬、硝酸薬など
    • 明らかな原因が見つからないことも多い

胃食道逆流症(逆流性食道炎)の症状

  • 概要
    • 多くの場合、胸やけ症状から始まる
    • 逆流が進むとのどにまで症状が広がることがある
    • 食後、横になったとき、かがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがあるだ時などに症状が出やすい
  • 主な症状
    • 胸やけ
    • 飲み込みづらさ
    • 胸の痛み
    • かすれ声
    • 痰のない咳
    • 息切れ
    • 呑酸(喉の奥に胃液がこみ上げる)
  • 食道の炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るが強くなると出血する場合がある
    • 吐血食道や胃、十二指腸からの出血が、口から出てくること。肺や気管支からの出血である「喀血」とは区別される
    • 真っ黒で異常な色の便が出る
  • 進行すると潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすいができ、痛みが強くなる

胃食道逆流症(逆流性食道炎)の検査・診断

  • 問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すこと:症状の有無などを聴取して調べる
    • 一般的に症状から診断することが多く、詳しい検査はせずに治療を行うことが多い
  • 診断が確定できない場合や治療効果が得られない場合は詳しい検査を行う
    • 胃カメラ口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる上部消化管内視鏡検査口もしくは鼻から小さいカメラを胃まで進めて、胃の中の状態を見る検査。「上部消化管内視鏡検査」とも呼ばれる):胃粘膜のただれなどの状態などを調べる
    • 下部食道括約筋の圧力測定(マノメトリー):食道の筋肉の働きなどを調べる
    • 食道のpH(酸性度)測定:食道が酸性になっていないか調べる
      ・胃酸が酸性なため、逆流すると食道は酸性になる

胃食道逆流症(逆流性食道炎)の治療法

  • 基本的に炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出る潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすいの治療には胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーなど)を用いる
    • 薬剤性薬が原因となって病気が引き起こされたり症状が現れたりすることの可能性がある場合は、他の病気の治療のために飲んでいる薬を見直す
  • 薬で症状が改善しない場合や、症状が改善しても食道炎が持続する場合は手術を検討する
  • 胃食道逆流症によって食道の狭窄がある場合には、薬や器具によって広げる
    • バルーン拡張術(内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途がある下に風船で拡げる治療)
    • ブジー:ブジーと呼ばれるゴム製の管で直径を徐々に大きくする
  • 生活上の工夫
    • 肥満があれば減量を行う
    • 食後すぐに横になることを避ける
    • 睡眠時に頭を高くして寝る
    • 禁煙
    • 刺激物を避ける(コーヒーやアルコールなど)
  • 長期的な見通し
    • バレット食道になっている場合は、2-3年ごとに内視鏡検査を受ける必要がある(食道がんのリスクがあるため)

胃食道逆流症(逆流性食道炎)に関連する治療薬

H2受容体拮抗薬

  • 胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬
    • 体内で胃酸が過多に放出されると胃粘膜や食道の粘膜などを壊し、胃潰瘍や逆流性食道炎などがおこりやすくなる
    • 胃内に胃酸分泌の促進に関わるH2受容体というものがある
    • 本剤は胃内のH2受容体に拮抗的に作用し、胃酸分泌を抑える作用をあらわす
  • 本剤とプロトンポンプ阻害薬(PPI)の胃酸分泌抑制作用の比較
    • 通常は、本剤よりPPIの方が胃酸分泌抑制作用が強い
  • 消化器疾患以外にも薬剤によっては、蕁麻疹治療における補助的治療薬などで使われる場合もある
H2受容体拮抗薬についてもっと詳しく

プロトンポンプ阻害薬(PPI)

  • 胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬
    • 胃酸が過多に放出されると胃粘膜や食道の粘膜を壊し、胃潰瘍や逆流性食道炎などがおこりやすくなる
    • 胃内において胃酸分泌の最終段階にプロトンポンプというものがある
    • 本剤は胃内のプロトンポンプを阻害することで胃酸を抑える作用をあらわす
  • ヘリコバクター・ピロリの除菌治療にも使用される場合がある
  • 本剤とH2受容体拮抗薬の胃酸分泌抑制作用の比較
    • 通常は、本剤の方がH2受容体拮抗薬より胃酸分泌抑制作用が強い
プロトンポンプ阻害薬(PPI)についてもっと詳しく

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