きどういぶつ(ごえん)
気道異物(誤嚥)
気管や肺などの呼吸器に、ピーナッツや餅など異物が入ってしまうこと。窒息や肺炎の原因となる
1人の医師がチェック 7回の改訂 最終更新: 2018.07.13

気道異物(誤嚥)の基礎知識

POINT 気道異物(誤嚥)とは

気道異物とは、気管や肺などに異物が入ってしまうことを指します。「異物誤飲(ごいん)」と言った場合には、食道や胃などの消化管に異物が入ったことを指し、「異物誤嚥(ごえん)、気道異物」と言った場合には気管や肺などの呼吸器に異物が入ったことを指します。気道異物は歯の生え揃っていない3歳以下の乳幼児や、飲み込みの機能や認知機能が低下した高齢者で主に起こります。症状としては、突然の咳き込み、かすれ声、ゼーゼーした呼吸、ぐったりする、息苦しそうにしている、顔が青白い、などが挙げられます。実際に異物の誤嚥が目撃されていた、あるいは自覚している場合には診断は容易ですが、そうでない場合にはレントゲン(X線)検査、CT検査、気管支内視鏡検査などで診断を行います。異物の種類やサイズによっては様子をみることもありますが、肺炎や窒息の原因になりうるためしばしば気管支内視鏡での摘除が必要になります。気道異物が心配な方は救急科・小児科・呼吸器科などを受診してください。窒息が心配される場合には、速やかに救急車を呼び、異物を吐き出させることを試みてください。

気道異物(誤嚥)について

  • 気道異物誤嚥:ごえん)は気管や肺などの呼吸器に異物が入ったことを指す
    • 異物誤飲(ごいん)とは食物以外のものを誤って食べてしまうことを指す。異物は食道や胃へと流れていく
    • 気道異物は、歯の生え揃っていない3歳以下の乳幼児や、飲み込みの機能や認知機能が低下した高齢者で起こりやすい
  • 誤嚥(ごえん)しやすいものには以下のようなものがある
    • ピーナッツ(子供の誤嚥の原因として最多)
    • 枝豆
    • キャンディー
    • グミ 
    • ゼリー
    • 餅 など

気道異物(誤嚥)の症状

  • 異物が気管や肺に入った場合(気道異物
    • 突然の息苦しさ、ゼーゼーした呼吸
    • 声がかすれる
    • ぐったりしている
    • 顔色が青白い
    • 痙攣する
    • 意識がない など
      誤嚥性肺炎になると発熱するなどの症状も見られる

気道異物(誤嚥)の検査・診断

  • 実際に誤嚥した瞬間が目撃されている場合や自覚している場合には診断は比較的容易
  • 必要に応じて以下のような検査を行う
    • レントゲンX線)検査:X線で写らないものも多い
    • X線透視検査:X線で写らないものも多い
    • 気管支内視鏡検査:気道異物に対する治療も兼ねる

気道異物(誤嚥)の治療法

  • 誤嚥性肺炎や窒息の原因にもなるため、気管支内視鏡で摘除することが基本
    • 異物が奥まで入り込んでいる場合には全身麻酔での治療が必要になる
  • 誤嚥して窒息しかけている場合には、子供ならば、大人の太ももの上でうつぶせに寝かせて、片方の手で頭を支え、頭を胸よりも低くした状態で、もう片方の手で子供の背中を強く何度も叩いて吐かせる(背部叩打法)
    • 他にも胸部突き上げ法やハイムリック法などの吐かせ方がある
  • 異物の誤嚥は予防が重要
    • ピーナッツや枝豆などを3歳以下の子供に食べさせない
    • 子供が異物を口に入れた場合、叱りつけると泣いて誤嚥してしまうことがあるため、冷静に吐き出させる
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