にゅうがん
乳がん
乳腺に発生する悪性腫瘍。女性に多いが、男性に発症することもある
14人の医師がチェック 212回の改訂 最終更新: 2024.11.07

乳がんの告知を受けたときにどうしたらいい?心の動きから治療費の準備

乳がんに限らずがんを告知されると、受け入れて治療に前向きになることは簡単ではありません。その一方で、治療を行わなければ治らないという側面があります。 

以前にはなかった胸のしこりが気になり、思いきって乳腺外科を受診して調べてもらったと想像してください。
医師の診察を受け、マンモグラフィ超音波検査を受けることを勧められました。後日その検査結果を聞きに行きました。乳がんの心配があるので組織診断を勧められました。検査の痛みは少しずつよくなっていますが、結果が気になり不安がばかりがつのっていきます。2週間後に検査結果の報告がありました。

「残念ですが、乳がんです。」

この状況に立たされたとき、どんな気持ちになるでしょうか?

  • 「何かの間違いでは?」と診断を受け入れられない
  • 衝撃で頭の中が真っ白になり、何も考えられない
  • 目の前の状況が現実であるという感覚がもてない
  • 強い不安におそわれ、一刻も早く治療して欲しくなる

こうした「冷静に受け止められない」という反応は、あまりに強い衝撃から自分を守る心の働きとしてごく自然なことです。

ひと昔前までは、がんの告知は患者さんよりもまずご家族などに伝え、本人には隠したままにしておくこともよくありました。今ではよほどの理由がない限り医師が患者さん本人に直接伝えます。

心の準備もなく、突然自分ががんになったことを告げられたら、大きなショックを受けるのは無理もありません。同じ状況に立たされたら、誰もが落ち込んで当然でしょう。しかし、多くのがん患者さんは、告知を受けてから時間とともに気持ちが切り替わっていくことを経験します。

不安定な心の動きを自制することは難しいものです。しかし、あらかじめこういうものだと理解しておくことで役立つこともあります。

このページでは、がんを告知されてからの心の動きを理解し、自分にとって納得のいく治療を選択するためのステップを、事例とともに考えていきたいと思います。

がんと診断された患者さんの多くは、自分にがんが発症したことを受け入れるまでに時間を必要とします。1990年代にまとめられた研究では、がんを告知されたときに起きる心の変化は三段階に分かれるとされています。

◎第一段階 Initial response:ショック、不信、否認期 
頭が真っ白になる」「信じられない」「何かの間違いでは?」といった、診断結果に対するショック、不信感や否認などが最初の反応としてあらわれます。しばしば「検査にミスがあったにちがいない」など誤診である証拠を探そうとすることもあります。まるで自分の身に起こったことではないような、現実のこととして理解できないような無感覚な状態に陥ることもあります。

◎第二段階 Dysphoria:苦悩、不安、怒り、抑うつ期 
診断を受け入れるにつれ、不安におそわれる、気持ちが落ち込む、食欲がわかない、眠れない、物事に集中できないといった症状がゆっくりと現れていきます。病気や死に対する考えが頭から離れないなど、精神的にもつらい時期です。人によって少しずつことなりますが、実際に治療が始まったり、医師や家族と連携し具体的にどう治療してくかと考えを進めていくにつれて落ちついてくることが多いです。

◎第三段階 Adaptation 適応、受容期
診断から数週間後には、気持ちも落ちつきを取り戻して、次第にがんの診断や治療を受け入れることができるようになってきます。本来の自分を取り戻すにつれ、がんに関する情報を集めたり、がんを治療した人の体験談を探すなど、何とかしてこの状況を乗り越えようとする前向きな気持ちに切りかわりはじめます。

参照: Massie MJ, Holland JC:Overview of normal reactions and prevalence of psychiatric disorders. Holland JC, Rowland JH (Eds), Handbook of Psychooncology, Oxford Univ Press, New York, 1990, p273-282

このように、告知を受けてから心が切りかわるまでには時間を必要とします。人には「受け入れる力」が備わっています。少しずつ自分の心の変化を受け止めていきます。また、その過程の中に家族や友人などのサポートがあると受け入れる状態になりやすいこともわかっています。

つらい気持ちは自分一人でためこまず、家族や友人、担当の医師など、信頼できる相手に相談してみるといいでしょう。話すことによって自分の気持ちが整理され、楽になります。お近くの地域や医療機関のがん相談支援センターに相談することも可能です。こちらもぜひ活用してみてください。

気分が落ち込んで眠れなかったり、食欲がなくなったり、人に会いたくなくなることもあります。そんなときは映画を観たり、好きな音楽を聴いたり、呼吸を整えるなど、ゆったりリラックスできる自分なりの方法を試してみてください。もし話を聞いて欲しい人がいるのであれば会うだけで気持ちが落ち着くこともあります。過去に自分が乗り越えてきた体験を思い返したり、同じ病気を経験した患者さんの体験談などを読んでみるのもひとつの手です。気持ちを和らげて、少しずつ前向きな気持ちになれるように、いろいろな方法を試してみてください。

それでもつらいときは、精神科や臨床心理士など心のケアの専門家に支援を求めることもできます。病院によってはがん専門のメンタルケアをおこなっています。

https://medley.life/institutions/search?treatment=565d42d0d21094fdf00e5482&disease=54c116f16ef458aa03f199d1

専門家に相談する際は「病気のことが気になって仕事に集中できない」「この先が不安で夜も眠れず、日中だるさがとれない」など、何で悩み、どれほどの支障が出ているのか、あらかじめメモしておくとよいと思います。思いや考えを文章にすることで自分の考えが明確になることがあります。自分の心の状態を把握しておくことで、カウンセリングや治療をよりスムーズに進めることができます。

◎看護師のコメント

がんを告知されたあとの心の変化について解説しましたが、これはあくまで一般論にすぎません。これらのいずれかの段階をスキップしたり、異なる心の変化が見られたり、感情や結論が定まらなかったり、起こりうる心境の変化は人それぞれで、一概にこうとは言えません。一度受容したかのように思えても、否認や不安などの気持ちがぶり返すこともあるでしょう。
どんな心の変化も、その人によって違って当たり前です。 一進一退を繰り返し、少しずつ受容し、適応していくのです。

がんの告知を受けたあと、患者さんの多くが「死」を意識します。自分はいつまで生きられるのかと、ひとたび死の恐怖に襲われると「もうだめだ」と絶望的な気持ちになったり「治療なんてしても無駄ではないのか?」と悪い方向へ考えが向かってしまうこともあります。

しかし、今は治療の選択肢が増え、がんとうまく付き合いながら生活をしている患者さんも多くいます。がんの治療法は人それぞれ異なり「これが一番よい治療だ」という答えはありません。だからこそ自分らしく、納得の行く治療を選んでいくことが大切です。

◎納得のいく治療を選ぶためのポイント
・自分の病状を正しく理解する
・治療のメリットと副作用を知る
・自分は何を大事にしているのか、優先させたいのかを整理する
・主治医に自分の意思を明確に伝える
・自分にふさわしい治療が何なのか、納得できるまで主治医や家族と相談する

治療を選択するうえで、担当医と信頼関係を築くことがとても重要です。信頼できると思った医師に治療の全てを任せるということも、ひとつの考え方です。逆に、相談にのってもらえない、コミュニケーションがとれず信頼できないなど、担当医に対して強い不安を感じる場合は、まわりの看護スタッフや、お近くのがん相談支援センターなどに相談してみることをおすすめします。医師も人間なので相性があります。

また、治療方針にどうしても納得がいかない場合は、担当医以外の医師に意見をきくセカンドオピニオンを活用してみるのもひとつの方法です。

◎医師からのアドバイス

ともすれば医師は数字ばかりを伝えてきます。つまり、「あなたの1年生存する確率は50%です」といったような話です。
もちろんこれは参考として知っておくべき大事なことですが、たとえ統計の平均値が何%であろうと自分に起これば100%ですし、自分に起こらなければ0%なのです。
治療と同じくらい、「がんを抱えながらもいかに自分の生活を守るのか」が重要になります。
是非、自分の生活における不安に関しても、医師や看護師、臨床心理士などに相談してみてください。

◎治療の相談は心の準備ができてからでもいいの?

がんと告げられたとき、頭が真っ白になって担当医の言葉がまったく頭に入ってこなかったということはよくあります。

動揺しているときに詳しい病状や、今後の治療について理解したり判断することは難しいものです。可能であれば、気持ちが落ちついてから日をあらためて治療について相談するのがよいでしょう。「同じことを何度も説明してもらうのは気が引ける」と思う必要はありません、医師からも仕切り直しを提案されることがあります。それは、そのような気持ちを汲み取っているからです。

外来で医師に相談できる時間は限られているので、あらかじめ質問事項を整理してメモしておくと、聞き漏らすことなく質問することができます。質問事項が多い場合は、優先度の高い質問に絞り、次の診察時に分けて聞くこともできます。また、医師に何を聞いてよいのかわからない、この専門用語がわからないといったときは、お近くのがん相談支援センターに相談してみてください。

可能であれば、受診時はご家族や信頼できる方に付き添ってもらい、検査結果や治療について一緒にメモをとるなどしてもらうとよいと思います。帰宅後に自分が何を理解し、何が理解できなかったかを整理てし、必要があれば次の診察時にあらためて医師に説明してもらいましょう。

医師も人間ですので相性があります。最初から打ち解けてしゃべることができる医師もいればなんだか苦手だと思う人もいると思います。最初は思うようにコミュニケーションがとれないと感じても、何度も相談を重ねるうちに医師や看護スタッフと信頼関係が生まれてくることがあります。「この先生には何を言っても分かってもらえない」と、最初から心を閉ざしてしまう前に、一緒に最善の治療法を探していくパートナーと思って、あきらめずに歩みよっていく勇気も必要です。医師は検査結果しか見ていないわけではありません。あなたの悩みも解決したいと思っているのです。すれ違いで歯車が噛み合わないような状況はもったいないですし、その後の治療にも支障がでます。

治療にはタイミングがあるため、病気の状態によっては気持ちと関係なく選択と決断がせまられることもあります。ときとして自分の気持ちとうまく折り合いをつけていくことが必要となる場面もあると思います。しかし、どんな時も家族や担当医と相談しながら自分が納得できるポイントを模索していくことが大事です。
緩和医療はどんな治療なのか?」のページでさらに詳しく説明していますので、是非参考にしてください。

◎治療相談にあたって整理しておきたいポイント

  • 告知時の説明でよく分からなかったこと
  • 治療にあたって何を大事に(優先)したいか
  • 生活の質
    • 生活の場所
    • 家族や友人との関係
    • 食事
    • 体の外見が変わらないか
    • 宗教 など

家族が「がん」と診断されたときから、それまで過ごしてきた日常生活は大きく変わってしまいます。

がんそのものだけでなく、検査や手術、薬の使用は患者さんの心身にとって大きな負担となります。これまであたりまえにできていたことができなくなります。こうした変化のなかで、患者さんの家族に期待される役割や責任は大きなものです。不安がる患者さんの心のケアや身の回りの世話、経済的な負担など現実的な問題に直面するなか、家族にかかるストレスははかり知れません。

特に配偶者や肉親などの場合「自分が頑張って支えないと」といった強い思いから、患者さんのケアを優先するあまり、家庭や仕事などの社会生活を犠牲にしたり、心身のバランスを崩して疲弊してしまうことがあります。そうなると知らないうちに家族内に不満がたまり、その結果、家族関係が悪化してしまったという例もあります。

こうした事態を避けるためにも、患者さんだけでなく、支えていく家族自身のセルフケアが非常に重要となります。告知を受けてショックを受けるのは家族も同じです。これからどうなるのだろうという不安から、時に患者さん以上に悩みを抱えてしまうことさえあります。

そうした悩みは自分や家族だけで抱え込む必要はありません。担当医や看護スタッフ、がん相談支援センター、身近な友人や似た境遇の経験者(がん患者の家族会)など、信頼できる第三者に相談してみることが大事です。気分が落ち込む、不安で眠れない、食欲がない、などが続く場合は精神科や臨床心理士など心のケアの専門家に支援を頼むこともできます。

また、たまにはのんびりとリラックスすることも非常に大切です。家族がこんなに大変なときにと自分を責めず、ゆっくり自分のために過ごす時間を持つこと、思いきり笑ったり、自然を散策したり、買い物や運動をするなど、気持ちをうまくリセットすることは長期的に患者さんをサポートをしていくうえで大事なことです。

がんを告知された患者さんの家族が最初に悩むことの多くは「患者さんとどう接したらよいのか」ということです。精神的に落ち込んでいる患者さんを前にして、自分になにができるだろう、どうやって励ましたらよいのかと悩まれるご家族が多くいます。

基本的に、今まで通り接することが一番です。がんと言われて落ち込んでいる人こそ、家族のような信頼関係のある人とはいつもと変わりなく過ごしたいものです。かえって気を配りすぎることは患者さんにとって負担に感じることもあります。その上で周囲の人が気をつけたいことは次のとおりです。

  • 相手の気持ちを尊重しながら、最後まで話を聴く
  • 相手が喋りたくないときは無理に喋らせようとしない
  • 心配されすぎることで不安が増すこともあるので、 普段通りに接する
  • 求められていない時にアドバイスや指示をしない

苦しんで弱っている家族を目の前にすると、自分がしっかりしなくてはと、あれやこれや口を出したくなるでしょう。しかし、悩んでいるときはひたすら誰かに話を聞いてもらい、気持ちをわかってもらいたいものです。心配とはいえ、相手の望んでいないことを押し付けることのないように気をつけることが大事です。

患者さんの心が落ち着いてくれば、気持ちの受け止め方も変わってきます。治療の選択や、今後のことに対して相談したいという思いが出てくるまでは、じっと耳を傾けることに徹することが大事です。
がんについて患者が受けとめて治療に前向きになっていくのを周囲の人はどうサポートしていけばよいかに関して、「緩和医療はどんな治療なのか?」のページで詳しく説明していますので、是非参考にしてください。

◎看護師のコメント

私の家族もがんを患っています。看護師という立場から「がん患者の家族」になった時、知識として知っていたはずの「普通に接する」事の難しさに直面しました。

なぜ難しさを感じるのでしょうか。

それは、刻刻と変化する状況に感情を揺さぶられ、時には不安定な状況に追い付いていけないこともあるからです。

抗がん剤治療の脱毛、痩せ、顔色が悪いなどの外見的変化や体力低下などが起こったり、時に精神的に不安定な状態の患者を目の当たりにした時、「普通って何だっけ?」という感覚に陥りました。

本文中にあるポイントはとても大切である、ということを前提に結論を言うと、「こうするべき」という具体的な指標は無いと思います。その家族との関係性、それまでの関わり方、色々な背景があって、それぞれの家族で「普通」は違います。

その人らしく居られること、その家族らしくあれることをメインテーマに、その家族らしくがんと向き合う事ができたらベストだと思います。

がんの告知を受けてから、治療に向けて進んでいくと医療費いう現実問題があらわれます。入院、検査、手術、投薬、放射線治療…いったいいくらお金がかかるのか、いつまでかかるのか。その負担を想像するだけで気が重くなります。

しかし、日本では公的な助成や支援、民間保険会社の給付金など、医療費負担をある程度軽減するサポートがあるため、保険が適用される治療範囲であれば莫大な費用負担がかかることはありません。2017年の現時点で、受けられるサポートは次のようなものがあります。

医療費助成制度と民間保険

◎高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)
月初めから月末までの1ヶ月に世帯で支払った医療費が高額になる場合、年齢や収入に応じた一定の負担額の上限を超えた医療費があとから払い戻される制度です。保険が適用される医療費であれば、通院・入院・在宅療養問わず制度の対象となります。注意が必要なのは入院時の差額ベッド代や食事代、先進医療にかかる費用などは対象外となることです。

申請に必要な書類は、加入されている医療保険(お手持ちの健康保険証に保険者名称が記載されています)の窓口でご確認ください。申請の際に、病院の領収証などが必要となる場合もあるので、失くさないようにまとめておきましょう。請求から支給までに3ヶ月程度かかります。高額療養費制度について詳しくは厚生労働省のウェブサイトやこちらの「コラム」による説明を参考にしてください。

◎医療費控除(いりょうひこうじょ)
1月1日から12月31日までの1年間に世帯で支払った医療費が10万円 (年間の総所得金額が200万円未満の場合は総所得金額の5%) を超えた場合は医療費控除の対象となり、確定申告をする際に税務署に還付申告をすると支払った所得税の一部が戻ってきます。申告書類を提出してから1〜2ヶ月ほどで所定の口座に入金されます。
上記の高額療養費の払い戻しや別の医療保険の給付金などがある場合、その分は控除の対象から差し引かれます。還付申告はあとから申請を行うことも可能です。5年前までさかのぼって申請できます。

◎傷病手当金(しょうびょうてあてきん)
会社員や公務員など、被用者保険の加入者本人が病気やケガで4日以上(連続する3日間を含む) 仕事を休んだ場合、1日につき給料の3分の2にあたる額が補償される制度です。最長で1年6ヶ月のあいだ支給されます。職場で加入している医療保険の窓口で申し込むことができます。(自営業、被扶養家族、国民健康保険に加入している方は対象外です)

◎給付金などの医療保障 (民間保険に加入している場合)
「がん保険」などの民間保険に加入している場合、契約している保険によって保障内容が大きく異なります。まず契約内容を確認のうえ、保険会社の窓口に相談してください。請求書類が送られてくるので、必要事項を記入して手続きを行うことになります。書類上問題ない場合、書類確認から数週間程度で所定の口座に入金されます。確定申告で医療費控除を申請する場合は、給付金の対象となった医療費は控除から外れます。

◎限度額適用認定証(げんどがくてきようにんていしょう)
あらかじめ医療費が高額になることが見込まれる場合は「限度額適用認定証」を申請し、認定証を医療機関の窓口で提示することで、自己負担分の支払い額が一定額まで軽減されます。高額療養費制度で支払われる還付金の前払いといった位置づけになりますので、保険外の費用(入院中の差額ベッドや食事代など)は対象外となります。

◎高額療養費貸付制度 (こうがくりょうようひかしつけせいど)
医療費が高額で資金繰りが困難な場合は、高額療養費が払い戻されるまでの間、還付金の8〜9割相当(加入している保険によって異なる)の金額を無利子で借り受けることができます。貸付を申請するには、あらかじめ医療機関の承諾を得る必要があります。なお、保険料の滞納がある場合はこの制度を利用できないこともあるのでご注意ください。

◎生活福祉資金貸付制度(せいかつふくししきんかしつけせいど)
収入が低く、医療費の支払いが困難な場合に、お住いの地域の社会福祉協議会から必要な資金を低金利または無利子で借り受けることができます。対象条件として低所得者、障害者、高齢者、失業者が世帯にいるなど、一定の基準があります。貸付のほか、相談支援なども行っています。

◎障害年金(しょうがいねんきん)
病気やケガによって、日常生活に支障が出た場合に受け取ることのできる年金制度があります。受給条件として原則、最初の診療からから1年6ヶ月が経過した時点で、体に障害がある状態を証明する医師の診断書が必要です。お近くの年金事務所で相談や申請することが可能です。手数料を支払って社会保険労務士に代行手続きを頼むこともできます。


そのほか、ひとり親家庭医療費助成制度生活保護など個人の状況にあわせた制度が用意されています。わからないことやお困りのことがあれば、現在治療を行っている医療機関や健康保険の相談窓口、お近くのがん相談支援センター、ご加入の生命保険会社などに相談してみてください。