処方薬
フィニバックス点滴静注用0.25g

フィニバックス点滴静注用0.25gの基本情報

フィニバックス点滴静注用0.25gの概要

商品名 フィニバックス点滴静注用0.25g
一般名 ドリペネム水和物注射用
薬価・規格 762.0円 (250mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 塩野義製薬
ブランド フィニバックス点滴静注用0.25g 他
YJコード 6139402D1032
レセプト電算コード 621708501
添付文書PDFファイル

フィニバックス点滴静注用0.25gの主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • カルバペネム系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。

フィニバックス点滴静注用0.25gの用途

フィニバックス点滴静注用0.25gの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

AST上昇、ALT上昇、下痢、貧血、発熱、過敏症、発疹、そう痒、発赤、蕁麻疹、顆粒球減少

起こる可能性のある重大な副作用

偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、肝機能障害、急性腎障害、重篤な腎障害、血小板減少、痙攣、ショック、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、無顆粒球症、溶血性貧血、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、意識障害、中枢神経症状、アナフィラキシー、黄疸、汎血球減少症、白血球減少、間質性肺炎、咳嗽、呼吸困難

上記以外の副作用

血小板増多、好酸球増多、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好塩基球増多、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、LAP上昇、ビリルビン上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇、嘔気、嘔吐、胃不快感、食欲不振、しびれ感、振戦、菌交代症、口内炎、カンジダ症、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、神経炎、血清カリウム上昇、頭痛、倦怠感、ほてり、注射部位血管痛、電解質異常、血清カリウム異常、血清ナトリウム異常、血清クロール異常、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向

フィニバックス点滴静注用0.25gの用法・用量

  • 通常、成人にはドリペネムとして1回0.25g(力価)を1日2回又は3回、30分以上かけて点滴静注する
    • なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1回0.5g(力価)を1日3回投与し、増量が必要と判断される場合に限り1回量として1.0g(力価)、1日量として3.0g(力価)まで投与できる
  • 通常、小児にはドリペネムとして1回20mg(力価)/kgを1日3回、30分以上かけて点滴静注する
    • なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1回40mg(力価)/kgまで増量することができる
  • ただし、投与量の上限は1回1.0g(力価)までとする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 腎機能障害患者への投与に際しては、次を目安に投与量を調節すること〔9.2.1、16.6.1参照〕[腎機能正常者の1日投与量に対応するCcr別の1日投与量の目安;1)50mL/min≦Ccr<70mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.25g×2回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×2回、2)50mL/min≦Ccr<70mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.25g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×2~3回、3)50mL/min≦Ccr<70mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.5g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.5g×2~3回、4)50mL/min≦Ccr<70mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(1.0g×3回)に対応する1日投与量(力価)1.0g×2回(1.0g×3回投与は避けることが望ましい)、5)30mL/min≦Ccr<50mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.25g×2~3回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×2回、6)30mL/min≦Ccr<50mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.5g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×3回又は0.5g×2回、7)30mL/min≦Ccr<50mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(1.0g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.5g×3回、8)Ccr<30mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(0.25g×2~3回又は0.5g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×2回(低体重患者では安全性に留意し、慎重に投与すること)、9)Ccr<30mL/min:腎機能正常者(70mL/min≦Ccr)の1日投与量(1.0g×3回)に対応する1日投与量(力価)0.25g×3回(低体重患者では安全性に留意し、慎重に投与すること)]
  • Ccr:クレアチニンクリアランス
  • 7.2. 本剤の使用に際しては、投与開始後3日を目安として更に継続投与が必要か判定し、投与中止又はより適切な他剤に切り替えるべきか検討を行うこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

フィニバックス点滴静注用0.25gの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • バルプロ酸ナトリウム投与中
    • 高度腎機能障害
    • アレルギー
    • 肝機能障害
    • 気管支喘息
    • 経口摂取の不良
    • 腎機能障害
    • 蕁麻疹
    • 全身状態の悪い
    • 中枢神経障害
    • てんかん
    • 脳血管障害
    • 発疹
    • 非経口栄養
    • 軽度腎障害
    • 中等度腎障害

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

フィニバックス点滴静注用0.25gの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
バルプロ酸 血中濃度が低下してんかんの発作が再発

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フィニバックス点滴静注用0.25gに関係する解説

カルバペネム系抗菌薬

  • フィニバックス点滴静注用0.25gは、カルバペネム系抗菌薬に分類される。
  • カルバペネム系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

カルバペネム系抗菌薬の代表的な商品名

  • オラペネム
  • メロペン
  • フィニバックス
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