ほうかしきえん(ほうそうえん)
蜂窩織炎(蜂巣炎)
皮膚の下の蜂窩織と呼ばれる部位(真皮から脂肪織と呼ばれる、皮膚の表面を除いた部分)が細菌に感染し、炎症を起こす病気
9人の医師がチェック 180回の改訂 最終更新: 2018.03.07

蜂窩織炎(蜂巣炎)の基礎知識

POINT 蜂窩織炎(蜂巣炎)とは

皮膚の中でも蜂窩織と呼ばれる部位(皮下にある脂肪の辺り)の感染症です。ステロイドを飲んでいる人や糖尿病の人や傷口が不潔であった場合に起こりやすいです。症状は発熱や倦怠感、皮膚の赤みや痛みや熱感などになります。感染がもっと深く筋肉周囲にまで至ると重症になるので注意が必要です。 症状と血液検査、細菌検査などをふまえて診断します。治療には抗菌薬を用います。蜂窩織炎が心配な人や治療したい人は、皮膚科や感染症内科を受診して下さい。

蜂窩織炎(蜂巣炎)について

  • 皮膚の下の蜂窩織と呼ばれる部位(真皮から脂肪織と呼ばれる、皮膚の表面を除いた部分)が細菌に感染し、炎症を起こす病気
    • 感染が皮膚の浅いところ(表皮)だけであれば丹毒と呼ぶ
  • 蜂窩織炎の主な原因
  • 足のすねの部分や甲によく発症する
  • 進行が早い場合は、深部軟部組織感染症(壊死性筋膜炎ガス壊疽
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蜂窩織炎(蜂巣炎)の症状

  • 全身の症状
    • 発熱
    • 倦怠感
  • 感染している部位が赤く腫れがり、熱感や痛みを伴う
    • 感染がひどくなるとが出たり、皮膚の潰瘍になったりする
  • 全身症状として関節痛が起こることがある
症状の詳細

蜂窩織炎(蜂巣炎)の検査・診断

  • 血液検査:炎症の程度を調べる
  • 細菌検査:血液や、場合によってはなどを培養して、原因の菌を調べる
    • 膿がない場合は培養で細菌を検出することは困難なことが多い
検査・診断の詳細

蜂窩織炎(蜂巣炎)の治療法

  • 抗菌薬の投与を行う
    • 感染している病原体に合わせて抗菌薬の内服
    • 病原菌が特定できなければ、経験的に感染することが多い菌(黄色ブドウ球菌や溶連菌)などをカバーする抗菌薬を使う
      ・セフェム系抗菌薬、ペニシリン系抗菌薬、クリンダマイシン、カルバペネム系抗菌薬など
  • 糖尿病悪性腫瘍など、他の病気に合併している場合や病気が進行して筋肉にまで感染が及んだ場合には抗菌薬を用いても比較的治療に時間がかかる場合がある
治療法の詳細

蜂窩織炎(蜂巣炎)の経過と病院探しのポイント

蜂窩織炎(蜂巣炎)が心配な方

蜂窩織炎は皮膚に生じる感染症です。足や手に発症しやすいですが、傷口や虫の刺し口をきっかけに菌が入り込むと、皮膚のある場所ならばどこにでも生じる疾患です。

蜂窩織炎の診断は特別な検査なしで行います。経過と診察結果で診断し、炎症の強さを調べる意味で血液検査を行うこともありますが、こちらは診断のために必須なものではありません。

皮膚が赤く熱をもって腫れている場合など、ご自身が蜂窩織炎でないかと心配になった時には、もしかかりつけの内科や皮膚科クリニックがあれば、まずはそこで相談してみることをお勧めします。皮膚科の病気ではありますが、幅広く見られる一般的な感染症のため、内科でも診療が可能です。特に普段かかっている病院がなくて初めて受診するのであれば、皮膚科のクリニックが良いでしょう。蜂窩織炎はクリニックでも大病院でも、検査の精度や治療方針には差が出ない病気の一つです。症状が辛い中、大病院で長時間待つよりは、クリニックで素早く診断をつけてもらい、自宅で安静にするのも一つの選択肢です。

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蜂窩織炎(蜂巣炎)でお困りの方

蜂窩織炎の治療は抗生物質(抗菌薬)の使用になります。入院せず通院で治療できると判断されれば飲み薬での治療となります。

抗菌薬はセフェム系、ペニシリン系がはじめは主に使われます。しかし薬剤に耐性を持った菌がいるため、最初のものが効かなかった場合、抗菌薬を変更する必要があります。処方された薬を使用しても改善が見られない場合には、別の病院を受診するのではなく、出来る限り最初と同じ医療機関を再診するようにしてください。「この薬の効果がなければ次はこう考える」という二の手、三の手がある中で効く可能性の高いものから順に治療が行われるためと、最初の時点からの皮膚の様子の変化が経過を追う上で重要なためです。

現在の日本の医療体制では、「通院は近所のかかりつけ医、入院は地域の総合病院」といった分業と、医療機関同士の連携が重視されています。重症の患者さんが安心していつでも総合病院にかかれるように、総合病院でなくとも診療が行える病状の方は、できるだけ地域のクリニックを受診してもらうことで、住み分けを行うという形です。これには、地元に自分のかかりつけ医(主治医)を作ることで、その人の病状全体が把握できるというメリットもあり、必要あればその都度、病気ごとに専門の医師や医療機関と連携して診療を行います。

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