はくせんしょう
白癬症
白癬菌(かびの一種)による皮膚感染症の総称
9人の医師がチェック 152回の改訂 最終更新: 2017.12.06

白癬症の基礎知識

POINT 白癬症とは

白癬菌という真菌(カビ)による感染症の総称です。脚に起こった白癬症を水虫ともいい、陰部に起こった白癬症をいんきんたむしともいいます。主な症状は、水疱ができる・皮膚が剥がれる・皮膚が暑くなるなどになります。 症状と水疱に含まれる内容物を検査して診断します。抗真菌薬を外用して治療しますが、重症の場合や爪に白癬症が起こった場合は抗真菌薬の内服を行います。白癬症が心配な人や治療したい人は、皮膚科や感染症内科を受診して下さい。

白癬症について

  • 白癬菌(かびの一種)による皮膚感染症の総称
  • 感染する場所によって以下の5つに分けられる(詳細はそれぞれの疾患を参照)
  • 白癬菌が皮膚に感染したときの特徴は大きく2つに分けられる
    • 水疱型の水虫
      ・土踏まずや足の縁、足の指の根元にできることが多い
      ・小さい水疱が多くでき、乾燥することによって剥がれ落ちる(鱗屑:りんせつ)
      ・梅雨の時期にできやすく、秋には治ることが多い
    • 角質増殖型の水虫
      ・足の裏や踵(かかと)などの硬い部位(角質)にできることが多い
      ・角質が厚くなる
      ・角質がひび割れを起こす
      ・乾燥肌や加齢によってできる角化と間違えやすい
      ・痒みはほぼない
      ・塗り薬が効かない場合があり、その場合には飲み薬が効果がある
  • 白癬は、皮膚科を受診する患者の10-15%を占める
  • 症状が出ている部位(皮膚、爪、毛)の一部を顕微鏡でみて白癬菌の有無を調べて診断する
  • 治療の概要
    • 真菌薬の外用剤を塗る
      病変部位が広範囲、難治性、再発性の場合、内服薬の併用
    • 家族に感染者がいる場合、スリッパ、タオルなどを共有しないことが必要
    • 同様の症状が出ている場合は、家族全員が治療を受けることが必要な場合もある
    • 皮膚を清潔に保つことで感染の拡大を予防できる
  • 細菌感染することがあり、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の発症には注意が必要

白癬症に関連する治療薬

抗真菌薬(外用薬)

  • 真菌(かび)を障害する抗真菌作用により、白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善する薬
    • 皮膚真菌症は真菌(かび)が皮膚に感染しておこり、その多くは白癬菌やカンジタなどが原因となる
    • 白癬症は白癬菌による皮膚感染症で、足、爪、頭部など感染する場所は様々
    • 本剤は真菌を障害する作用(抗真菌作用)をあらわす外用薬

  • 剤形に軟膏剤、クリーム剤、液剤などがあり、薬剤によっては用途などに合わせた選択が可能な場合もある。
抗真菌薬(外用薬)についてもっと詳しく

白癬症の経過と病院探しのポイント

白癬症が心配な方

白癬症は、足の水虫を筆頭として白癬菌が原因となる皮膚の感染症の総称です。体の皮膚にさまざまな変化が生じます。白くまたは赤くなったり、皮がむけたり、他の部位と比べてがさつきが増したりといった症状があります。見た目だけでは白癬症かどうかの診断が確定できないため、白癬かどうかを確定するには、はがれた皮膚を採取して顕微鏡で観察します。

ご自身の症状が白癬症でないかと心配になった時には、お近くの皮膚科クリニックで相談してみることをお勧めします。白癬は皮膚科の中でも最もメジャーな病気の一つです。悩む前に診察を受けて、診断をはっきりさせた方が治療に取り組みやすくなります。

なお、薬局やコンビニエンスストアでも白癬の治療薬を販売しているところがあります。もしこれらの薬を既に自己判断で使用している場合、皮膚科を受診する前には1週間ほど薬を休んでから受診することをお勧めします。薬を使用中だと白癬菌の数が減っていて、検査をしても見つからず診断がつかないことがあるためです。自己診断が合っていて、かつ薬を正しく使っていればそれで治ってしまうこともありますが、診察を受けることをお考えであればこのような段取りを踏んでからの受診が良いでしょう。

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白癬症でお困りの方

白癬症の治療は、塗り薬が基本です。症状の範囲が広かったり、爪や頭部といった治療が効きにくい部位であったりする場合には内服薬を使用することもあります。白癬症については、診断がつき次第その場で治療が開始されますし、治療の方法にもバリエーションが少ないため、どのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。しかし、診断が間違っていて別の種類の薬を使用し続けていると症状が治らない(もしくは悪化する)ことがあるため注意が必要です。

治療が長引くことがありますので、皮膚の角質が入れ替わるまで根気強く治療を続けることが必要です。症状が外見上治まるタイミングと、本当に菌がいなくなるタイミングにはズレがあります。見た目上治ったからと言ってそこで治療を中断してしまうとまた再発して治療が仕切り直しになってしまうため、場合によっては数か月間、通院しながら治療を行うことが必要となります。

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