かくまくえん
角膜炎
何らかの原因で角膜に起こった炎症の総称
9人の医師がチェック 21回の改訂 最終更新: 2018.10.24

角膜炎の基礎知識

POINT 角膜炎とは

角膜に起こる炎症のことです。原因は感染や異物、怪我、ドライアイ、全身の病気(関節リウマチなど)などさまざまです。角膜炎の症状は痛みや異物感、充血などで、視力が低下することもあります。診断は視診(見た目の診察)と細隙灯顕微鏡で行われ、症状を抑えるために原因を特定して治療することが重要です。目の痛みや異物感が続く場合は角膜炎の可能性も考えて眼科を受診してください。

角膜炎について

角膜炎の症状

  • 主な症状
    • 視力の低下
    • 痛み
    • 異物感(ゴロゴロする)
    • 充血
    • 黒目のにごり

角膜炎の検査・診断

  • 視診:目の様子がどんなもんかを詳しく診察する
  • 細隙灯顕微鏡検査:眼に光を当て、その反射を顕微鏡で検査すること

角膜炎の治療法

  • 原因が分かっていれば対応する
    • コンタクトの使用を控える
    • 抗菌薬などの目薬を使用する など
  • 予防方法
    • 日常から、眼をこすらないようにする
    • コンタクトレンズを適切に使用する
    • 逆さまつげドライアイがある人は、その治療を行う

角膜炎に関連する治療薬

非ステロイド性抗炎症薬(点眼薬)

  • 炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みを抑えて結膜炎や眼手術時などに使用する薬
    • 体内で炎症や痛みなどを引き起こす物質にプロスタグランジン(PG)がある
    • PGはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素などにより生成される
    • 本剤はCOXを阻害しPG生成を抑えることで、抗炎症作用をあらわす
  • 症状や手術の前後(術後経過)などによって、1日の使用回数が異なってくる場合があるので医師の指示の下で適切に使用する
非ステロイド性抗炎症薬(点眼薬)についてもっと詳しく

副腎皮質ホルモン(眼科用外用薬)

  • 抗炎症作用や抗アレルギー作用によって眼瞼炎、結膜炎、角膜炎などの炎症性疾患や手術後の眼の炎症などを抑える薬
    • 眼の炎症性疾患はアレルギーや外傷など何らかの原因によって炎症が起こっている状態
    • 副腎皮質ホルモン(ステロイド)は抗炎症作用や免疫反応を抑える抗アレルギー作用などをもつ
    • 本剤は副腎皮質ホルモンの点眼用製剤である
  • 製剤によっては点眼用以外の用途(点耳用や点鼻用)で使用するものもある
副腎皮質ホルモン(眼科用外用薬)についてもっと詳しく

抗菌薬(点眼薬)

  • 細菌増殖を阻害し、抗菌作用をあらわすことで結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬
    • 細菌の増殖にはDNA複製やタンパク質の合成などが必要である
    • 眼が細菌に感染することで細菌性結膜炎や麦粒腫(ものもらい)などが発症する場合がある
    • 本剤はDNA複製阻害作用など、それぞれの薬剤がもつ抗菌作用により細菌の増殖を抑える作用をあらわす
抗菌薬(点眼薬)についてもっと詳しく

角膜炎の経過と病院探しのポイント

角膜炎が心配な方

角膜炎になると、目の充血・違和感・視力の低下といった症状が出現します。コンタクトレンズを不適切に使用していたり、加齢や免疫力の低下する病気にかかったりしていることで感染が生じて発症しやすくなりますが、感染だけでなくドライアイやまつげによる直接的な刺激なども角膜炎の原因となります。

ご自身の症状が角膜炎でないかと心配になった時には、まずはお近くの眼科クリニックの受診をお勧めします。目の診察に加えて、目の表面から病原体が検出されるかなどを確認して診断することとなります。

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角膜炎でお困りの方

角膜炎にはさまざまな原因があり、原因によって治療法が変わってきます。一例として、感染性角膜炎であれば、治療は抗生物質の目薬や目の軟膏、飲み薬になります。基本的には診断がつき次第その場で治療が開始され、治療のパターンも決まってくる病気ですので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地はあまりないでしょう。

角膜炎はしっかりと治療をしないと視力の低下が残ってしまう病気です。治ったと思って自己判断で治療を中断したりすることなく、継続的に眼科へ通院してきちんと治すことをぜひ心がけてください。

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