あかんとあめーばかくまくえん
アカントアメーバ角膜炎
目の角膜にアカントアメーバが感染し、失明の原因となり得る。不適切なコンタクトレンズの使用が原因となることが多い
5人の医師がチェック 107回の改訂 最終更新: 2017.08.08

アカントアメーバ角膜炎の基礎知識

POINT アカントアメーバ角膜炎とは

アカントアメーバは土や水道水、洗面回り、プール、家の中など、どこにでも生息する微生物です。アカントアメーバ角膜炎は角膜(黒目の表面)にアカントアメーバが感染することで起こります。一番の症状は強い痛みと充血です。見えにくさ、ゴロゴロ感、涙が出る、まぶしさなどを感じることも多いです。ほとんどの原因は、交換用コンタクトレンズの不適切な使用です。こすり洗いをしない、水道水での保管、レンズケースの汚れ、交換時期を超えた使用などが原因になりえます。治療には多くの場合入院が必要です。角膜の表面を削ったり、点眼薬を日に何度もさしたりする治療が必要になります。早期に発見できれば後遺症がなく完治する可能性がありますが、治療が遅れると視力障害が残ります。予防と、早期の眼科受診が重要です。

アカントアメーバ角膜炎について

  • 目の角膜にアカントアメーバが感染した状態
    • 失明の原因となり得る
  • 主な原因
    • 使い捨てのコンタクトレンズを洗浄せずに使い続けるなど、不適切なコンタクトレンズの使用が原因となることが多い
    • アカントアメーバは水道水や地面に無数に存在する一般的な微生物であるが、通常の生活をしている人の眼には感染を起こさない病原体である

アカントアメーバ角膜炎の症状

  • 目の激しい痛み
  • 視力低下(初期は軽度だが、進行するにつれて重度の視力障害が生じる)
  • 涙の増加
  • 強い充血
  • 目やに

アカントアメーバ角膜炎の検査・診断

  • 視診
    • 目をよくよく観察する
  • 病原体検査
    • 目をこすってとれた検体にアカントアメーバがいないかを確認する

アカントアメーバ角膜炎の治療法

  • 必要に応じて感染した角膜の表面を削り、アカントアメーバを除去する
    • 最も治療成績の良い治療である
  • 軽症であれば抗真菌薬を含んだ点眼薬を使用する
  • 予防、再発予防方法
    • コンタクトレンズは使用期間、使用方法を守って清潔にする
    • 目に異常を感じた場合、早めに眼科を受診する
    • 定期検査を受ける
    • メガネとコンタクトレンズを併用する
  • 長期的な経過
    • アカントアメーバに対しての特効薬は存在しないため非常に治りにくい
    • 完治するまで何か月もの時間が必要となる

アカントアメーバ角膜炎の経過と病院探しのポイント

アカントアメーバ角膜炎が心配な方

アカントアメーバ角膜炎はコンタクトレンズの不衛生的な使用をきっかけに生じることで知られている目の感染症の一つです。目の痛みや充血といった症状が出現しますが、コンタクトレンズを使用している方であっても同様の症状が出る目の病気は沢山ありますので、症状のみからご自身で自己診断するのは難しいかもしれません。

ご自身の症状がアカントアメーバ角膜炎でないかと心配になった時には、まずはお近くの眼科クリニックの受診をお勧めします。目の診察に加えて、目の表面からアカントアメーバが検出されるかどうかを確認して診断することとなります。

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アカントアメーバ角膜炎でお困りの方

アカントアメーバ角膜炎は感染が原因の病気です。アカントアメーバに対してはっきりとした効果のある治療薬がないため、治療は複数の抗生物質を併用することと、感染している角膜上皮(目の最も表面にある薄い膜)をアカントアメーバごと削り取ることで行われます。角膜上皮は自然に再生するため、このような処置が可能となります。通常の角膜炎の中でも特殊なものですので、入院の上で治療を行うことが多いです。基本的には診断がつき次第その場で治療が開始され、治療のパターンも決まる病気ですので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地はあまりないでしょう。

アカントアメーバ角膜炎は、しっかりと治療をしないと視力の低下が残ってしまう病気です。通院で治療する場合、あるいは退院した後であっても、治ったと思って自己判断で治療を中断したりすることなく、継続的に眼科へ通院してきちんと治すことをぜひ心がけてください。

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