しんきんせいかくまくえん(かくまくしんきんしょう)
真菌性角膜炎(角膜真菌症)
真菌が角膜に感染した状態。健康な角膜に真菌が感染することはまれである
4人の医師がチェック 26回の改訂 最終更新: 2017.07.21

真菌性角膜炎(角膜真菌症)の基礎知識

POINT 真菌性角膜炎(角膜真菌症)とは

真菌(カビ)が角膜に感染した状態のことを指します。真菌が角膜に感染は起こす背景には、免疫力が低下していることや目に異物が入ってくることがあることが多いです。主な症状は目の痛み・目の異物感・目やに・充血などになります。 診断は細隙灯顕微鏡検査や細菌検査を用いて行います。抗真菌薬の目薬や飲み薬を用いて治療しますが、症状が強くて治療がうまくいかない場合は角膜の移植手術を行うこともあります。真菌性角膜炎が心配な人や治療したい人は、眼科や感染症内科を受診して下さい。

真菌性角膜炎(角膜真菌症)について

  • 真菌が角膜に感染した状態
  • 健康な角膜に真菌が感染することはまれであり、以下のような場合に発症することが多い
    • 免疫が低下している
      ・長期間のステロイドの目薬を使用している
      糖尿病にかかっている
      ・免疫抑制療法を受けている 
      ・何らかの原因で白血球が非常に少ない   など
    • 異物混入
      ・植物(木の枝など)が眼に入って傷がつくなど
  • 以下の真菌が感染の原因になりやすい
    • フサリウム
    • アスペルギルス
    • カンジダ
    • アルテルナリア   など

真菌性角膜炎(角膜真菌症)の症状

  • 主な症状
    • 眼の痛み
    • 異物感(ゴロゴロする感じ) 
    • 流涙
    • 充血
    • 目やに
  • 重症になると角膜びらん角膜潰瘍が起こる

真菌性角膜炎(角膜真菌症)の検査・診断

  • 細隙灯顕微鏡検査:眼に光を当てて、角膜の表面を調べる検査
  • 細菌検査:角膜に付着している物質を採取して、顕微鏡で見たり培養したりすることで真菌感染の有無を検査する

真菌性角膜炎(角膜真菌症)の治療法

  • 真菌薬の目薬を使用する
    • 状態によっては内服で行う場合や、治療が長期間長引く場合がある
  • 抗真菌薬の全身投与を行う
    • 目薬では治りが悪い場合や免疫の低下が背景にある場合は、飲み薬や点滴薬の抗真菌薬も使用することが多い
  • 非常に症状の重い場合、手術(角膜移植)も検討する

真菌性角膜炎(角膜真菌症)の経過と病院探しのポイント

真菌性角膜炎(角膜真菌症)が心配な方

真菌性角膜炎では、目の充血や違和感、視力の低下といった症状が出現します。通常若くて持病のない方では起こりにくいのですが、ご高齢の方や免疫力が低下する病気をもっている方では特に発症しやすいことが知られています。真菌感染が原因の病気ですが、同様の症状が出る目の病気は沢山ありますので、症状のみから診断を確定するのは困難です。

ご自身の症状が(真菌性)角膜炎でないかと心配になった時には、まずはお近くの眼科クリニックの受診をお勧めします。角膜炎かどうかは目の診察で診断がつきますが、真菌が原因のものかどうかを確認するためには、目の表面から真菌が検出されるかどうかを調べて診断することとなります。

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真菌性角膜炎(角膜真菌症)でお困りの方

真菌性角膜炎は真菌感染が原因の病気ですので、治療は抗真菌薬の目薬、飲み薬、点滴薬になります。通常の角膜炎の中でも特殊なものですので、入院の上で治療を行うことが多いです。基本的には診断がつき次第その場で治療が開始され、治療のパターンが決まる病気ですので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地はあまりないでしょう。

真菌性角膜炎は、しっかりと治療をしないと視力の低下が残ってしまう病気です。通院で治療する場合、あるいは退院した後であっても、治ったと思って自己判断で治療を中断したりすることなく、継続的に眼科へ通院してきちんと治すことをぜひ心がけてください。

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