きゅうせいいんとうえん
急性咽頭炎
のどに炎症が起きた状態。いわゆる「のどかぜ」の多くは、急性咽頭炎に含まれる
14人の医師がチェック 112回の改訂 最終更新: 2017.12.06

急性咽頭炎の基礎知識

POINT 急性咽頭炎とは

急性咽頭炎はのどに炎症が起こった状態です。原因は感染によるものが多いですが、感染以外によるものも考えられます。主な症状はのどの痛み・発熱・だるさ・食欲低下・鼻水・咳・リンパ節腫脹・筋肉痛・飲み込みにくさなどになります。 症状の程度や経過を踏まえて、血液検査や細菌検査から総合的に診断します。治療は原因となっている病気に即したものを行います。急性咽頭炎が心配な人や治療したい人は、小児科・内科・耳鼻咽喉科・感染症内科を受診して下さい。

急性咽頭炎について

  • 鼻や口の奥を咽頭と言い、咽頭に起こった炎症咽頭炎という
  • ウイルス細菌などの感染が原因
  • 溶連菌による感染が原因で強い症状が出ていれば抗菌薬を用いて治療する
    • 抗菌薬の使用の要否を判断するにはセンタークライテリア(Centor criteria)をもとに作られた以下の基準がある

      1.38℃以上の発熱(+1点)
      2.咳がないこと(+1点)
      3.扁桃腺の部分が白くなっている(滲出性扁桃炎、白苔の付着)(+1点)
      4.圧痛を伴う前頚部(首の筋肉の前方)のリンパ節の腫れ(+1点)
      5.年齢
       14歳以下(+1点)
       15-44歳(+0点)
       45歳以上(-1点)

      0-1点:溶連菌感染症の可能性は低いので検査も抗菌薬治療も行わない
      2-3点:溶連菌迅速抗原検査を行う
      4点以上:検査を行うか抗菌薬を投与する

急性咽頭炎の症状

  • 主な症状
    • のどの痛み
    • だるさ
    • 頭痛
    • 発熱
    • くしゃみ
    • 鼻水
  • その他の症状
    • リンパ節の腫れ
    • 筋肉痛
    • 食欲不振
    • 発疹
    • 嚥下困難(飲み込みにくい)
    • 白い斑点のあるのどの発赤
    • 吐き気

急性咽頭炎の検査・診断

  • 問診
    • 溶連菌感染やマイコプラズマ感染の流行状況は参考になる
    • 性風俗店通いなど性病(淋菌感染、クラミジア感染、HIV感染など)の危険性を確認する
    • 内服薬を確認する
  • 診察
    • 検査は必須でなく、症状のみで診断することも多い
    • 喉が赤く腫れていないかや白い付着物がないか調べる
    • 首のリンパ節の腫れを確認する
  • 細菌検査
    • 咽頭炎の中でも溶連菌と呼ばれる細菌の感染の疑いがある場合、綿棒を使ってのどの分泌物を検査することで、原因がどの菌かを調べる
  • 血液検査
    • 他に疑われる病気がないかや、炎症の程度を調べる必要があるときに限り行われる

急性咽頭炎の治療法

  • 細菌が原因の場合の治療
    • 感染症が再発したり悪化しないように抗菌薬を服用
      ・ペニシリン系抗菌薬   など
  • ウイルスが原因の場合の治療
    • 以下に述べるような対症療法のみ
  • 対症療法
    • 安静
    • 解熱鎮痛薬を服用
    • 水分を摂取
    • 加湿器を利用してのどを保湿 など
  • 予防、再発防止のため気を付けること
    • こまめな手洗いとうがい
    • 食べ物や飲み物、食器を共用しない
    • 病気の人との不必要な接触を避ける

急性咽頭炎の経過と病院探しのポイント

急性咽頭炎が心配な方

急性咽頭炎は、いわゆる「のどかぜ」の一種です。かぜ急性上気道炎)の中でものどの症状が強く、発熱に加えて飲み込む時の痛みやのどの腫れが特徴的です。

急性咽頭炎は大きく二種類に分かれます。ウイルスが原因のものと、細菌(溶連菌など)が原因のもので、特に医療機関を受診する意義があるのは溶連菌という細菌が原因となるもの(溶連菌性咽頭炎)です。詳しい症状については溶連菌性咽頭炎のページも参考になるかと思いますが、38度以上の高熱があること、咳がほとんど無いこと、のどが腫れて痛みがあることなどが特徴です。

一般的なかぜ急性上気道炎)であれば病院を受診せずに自宅で安静にするという選択肢も十分ありますが、溶連菌性咽頭炎の場合には早期に抗生物質を使用すると治るまでの期間を短縮させ、また周囲へ感染を広げるのを予防することができます。先述した3つの症状(高熱、咳なし、のどの腫れ)に全て該当するかどうかを受診の目安にするというのも一つの考え方です。特別な検査器具が必要な病気ではありませんので、受診の際には一般的な内科のクリニックで問題ありません。

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急性咽頭炎でお困りの方

急性咽頭炎は、先述の溶連菌性咽頭炎を除いては薬で治すことができません。クリニックを受診してつらい症状がある中で診察を待つのではなく、自宅で様子を見るということも選択肢の一つです。対症療法として熱冷ましや咳止めを使用することが目的であれば、医療機関を受診するよりもスーパーやコンビニエンスストアで購入できる市販の医薬品で様子を見る(セルフメディケーション)方が負担が少ないかもしれません。病院の薬(処方せん医薬品)と市販の薬(OTC)では、前者の方が効果が高いという分野と、どちらでも差がないという分野があります。かぜ薬については、(病院の薬と比べたときに)市販薬であっても効果や成分に実質的な差がありません。

病院で処方される医薬品の成分は、熱冷ましや頭痛関節痛に対するものであればアセトアミノフェンやロキソプロフェン、咳止めであればデキストロメトルファンといったものがあります。市販薬でもこれらの成分を含むものが多くありますので、市販薬を選ぶ際の参考にされてみてください。ここに挙げたのはあくまでも一部の例であり、これ以外の成分であってももちろん効果があります。

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