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ジフテリア

ジフテリア菌の感染によって起こる急性の感染症

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9人の医師がチェック 96回の改訂 最終更新: 2017.07.24

ジフテリアの基礎知識

POINTジフテリアとは

ジフテリア菌によって起こった感染症のことです。鼻やのどに感染を起こしやすく、のどに感染が起こった場合は、悪化すると気道(空気の通り道)が閉塞することで窒息してしまいます。現在はジフテリアワクチンを含む4種混合ワクチン(以前は3種混合ワクチン)が定期接種になっているため、ジフテリア患者数は以前よりも減っており、現在は年間に数人程度になっています。 ジフテリアは死亡率が高いため、喉の痛みの症状がある人が息が吸いづらくなってきたらすぐに医療機関にかからないといけません。場合によっては気管挿管をしなくてはならないため、小児科・内科・救急科・感染症内科のある医療機関を急いで受診して下さい。

ジフテリアについて

  • ジフテリア菌の感染によって起こる急性の感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
    • ジフテリア感染者の咳やくしゃみなどに含まれる細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつが、口やのどの粘膜に付着し増殖することにより炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こす(飛沫感染患者のくしゃみや咳によって、病原体が他者の粘膜(眼、鼻、口など)に触れることで起こる感染。インフルエンザなど多くのウイルスが感染する経路
  • 予防接種がされるようになり、日本ではめったにみられない(年間発症症状や病気が発生する、または発生し始めること者数は1例程度)
    • かつては年間8万人が感染して、そのうちの10%が亡くなっていた
  • 感染症法で2類感染症に指定されており、医者は診断したら直ちに最寄りの保健所に届け出る必要がある

ジフテリアの症状

  • 感染後、2-5日間の潜伏期間感染症において、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間のあと症状が出る
  • 初期症状
    • 発熱
    • のどの痛み
    • 飲み込むときの違和感
    • だるさ
    • リンパ節体全体にある、免疫を担当する器官の1つ。感染や免疫異常、血液のがん、がんの転移などで腫れるの腫れ
    • 炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るでのどが腫れて気道が狭くなり、呼吸困難になることもある
  • 症状が進行すると鼻やのど(喉頭)に白い膜(偽膜という膜)ができ、症状が起こる
    • 鼻ジフテリア(鼻に偽膜ができる)
      ・血のついた鼻水
      ・鼻の穴、上唇がただれる
    • 喉頭ジフテリア(のどに偽膜ができる)
      ・犬の鳴き声のような咳
      ・呼吸困難
      ・さらに進行し、気管支呼吸をする際の空気の通り道の一つ。口から吸い込んだ空気は、気管と気管支を通り、肺へ至るまで及ぶと気道閉塞をきたし、死に至ることがある
  • ジフテリア菌の毒素が心臓の筋肉に炎症を起こすと(心筋炎)、不整脈心不全を招く
  • 神経麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることが起きると、ものが二重に見えたり(複視物が二重に見える状態。左右の視線が一点に揃わないことによる)、顔のひきつれや手足のしびれ、息苦しさ(呼吸筋の麻痺による)などの症状がみられる

ジフテリアの検査・診断

  • 病気がある部位からジフテリア菌の検出を行う
    • しかし、検査に時間がかかることや、検査で結果が出ないこともあることから、ジフテリアが強く疑われる場合には、検査の結果を待たずに治療へ進むことが多い

ジフテリアの治療法

  • 基本的な治療方針
    • ジフテリアは致死率が高いので、感染が疑われれば診断の確定を待たずに治療する必要がある
  • 主な治療
    • 症状があれば、入院した上でジフテリアの毒素を和らげる抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりするを使用する(血清療法)
      ・ウマ由来の血清を用いるが、アレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態の出現には最新の注意が必要である
    • ジフテリア菌に対して抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない(ペニシリン、エリスロマイシンなど)を使用する
  • 予防、再発予防方法
    • 子どもには予防接種を行う
      ・ジフテリア・破傷風百日咳ワクチンを混合した3種混合ワクチンを接種していたが、2012年11月からこれらに不活化ポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンが定期接種となっている

ジフテリアに関連する治療薬

マクロライド系抗菌薬

  • 細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
    • 細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となる
    • タンパク質合成はリボソームという器官で行われる
    • 本剤は細菌のリボソームでのタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑える
  • マイコプラズマやクラミジアなどの菌に対しても高い抗菌作用をあらわす
  • 服用する際、比較的苦味を強く感じる場合がある
マクロライド系抗菌薬についてもっと詳しく

ジフテリアの経過と病院探しのポイント

ジフテリアかなと感じている方

ジフテリアではのどの痛みやだるさ、熱といった、いわゆるのどかぜのような症状がみられます。のどを含む気道に「偽膜」といって、白い膜のようなものが見えるようになることがあり、これが診断に結びつきやすい特徴です。しかしこれも必ず出現するとは限らず、予防接種が普及して以来ジフテリアの発症症状や病気が発生する、または発生し始めること者が著しく減っている現在、適切な診断がつきづらい病気の一つです。上記のような症状に該当してご心配な方は耳鼻咽喉科あるいは小児科のクリニックの受診をお勧めします。

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ジフテリアでお困りの方

実際にジフテリアと診断された場合には、入院の上で治療を行うことになります。抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含む抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない)とジフテリア抗毒素の注射で治療します。ジフテリアは致死率5-10%の重症感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称ですが、医療機関によって治療可能な水準が異なるため、中小規模の病院であれば、診断がジフテリアだと判明した時点で(またはその疑いが生じた時点で)大病院へ転院の上で治療を行うこともあるでしょう。また感染症法に基づき、特定の感染症指定医療機関への入院が必要となる場合があります。

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