2015.08.06 | ニュース

混合ワクチンで6種類をまとめて接種、破傷風・百日咳・ジフテリア・ポリオ・Hib・B型肝炎

1,465人の第3相試験
from Pediatrics
混合ワクチンで6種類をまとめて接種、破傷風・百日咳・ジフテリア・ポリオ・Hib・B型肝炎の写真
(C) Ilike - Fotolia.com

子どもに接種が勧められるワクチンには多くの種類があり、複数のワクチンを同時に接種できる混合ワクチンも使われています。代表的な6種類の病気に対する混合ワクチンが新たに作られ、既存のワクチンと同程度の効果を示したことが報告されました。

◆別々に接種する場合と、混合ワクチンの場合を比較

この研究では、破傷風百日咳ジフテリアポリオ・Hib・B型肝炎の6種類(6価)の混合ワクチンの効果を調べるため、既存のワクチンで破傷風百日咳ジフテリアポリオ・Hibの5種類(5価)の混合ワクチンと比較する試験が行われました。6価ワクチンが、5価ワクチンとB型肝炎ワクチンを別々に接種したときと同様に有効なら、病気予防のための注射の数を減らせることになります。

研究班は、対象となった健康な子どもをランダムに2グループに分け、グループ1には6価ワクチンを、グループ2には5価ワクチンとB型肝炎ワクチンを接種し、免疫の反応を比較しました。

 

◆6種類とも反応あり

次の結果が得られました。

全体として、グループ1で981人、グループ2で484人の参加者がワクチン接種を受けた。グループ1で、DTaP5-IPV-Hib-HepBワクチンに含まれるすべての抗原と、付随するロタウイルスワクチンに対して、3回接種後1か月での免疫応答は、抗百日咳線維状ヘマグルチニンの幾何平均濃度を除いて、グループ2の結果に対して非劣性だった。

幼児期の接種ののち、グループ1の免疫応答はすべての百日咳抗原についてグループ2に対して非劣性だった。すべての接種に対して有害事象応答率は、注射部位の紅斑と発熱の増加、食欲減退がグループ1で見られたことを除いて、両群で類似した。

6種類のワクチンに対して免疫の反応が見られ、百日咳以外の反応はグループ1(6価ワクチン)とグループ2(5価ワクチン+B型肝炎ワクチン)で同程度でした。百日咳に対してもある程度の反応が見られました。グループ1で、比較的軽度の発熱などがグループ2よりも多くなっていました。

つまり、既存のワクチンよりも多くのワクチンをまとめて接種することで、少ない回数の注射により、重要な副作用なく、免疫の反応を得ることができました

研究班は「DTaP5-IPV-Hib-HepBは推奨されるアメリカの幼児ワクチン接種スケジュールに並ぶ新しい混合ワクチンの選択肢を提供する」と結論しています。

 

子どもに感染するおそれがある病原体にあわせて、ワクチンには多くの種類があります。破傷風百日咳ジフテリアの三種混合ワクチンや、ポリオを加えた四種混合ワクチンなどが日本でも広く使われていますが、少ない数の注射でほかの病気も一緒に予防できれば、家族の負担を抑えながら、子どもの健康に役立てられるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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